国家レベルから見た市町村合併の利益は下の方が説明していますし、サイトもむ充実していますので割愛しますが、自治体政策上の必要性という干天から見るとこのような背景があります。
市町村の合併のメリット・デメリットの前に、どうして今の市町村ができたのか、理解しておいたほうがいいかもしれません。
最初に市町村ができたのは、明治維新の頃でした。その頃の日本は村々に地主がいて、たくさんのお百姓さんが田畑を耕しているという光景です。この時は、地主や、裕福な家を中心として社会が形成されていました。生活圏も、小さなエリアだけでした。この時の市町村は小さなエリアごとに作られたものでした。
さて、ところが、明治の中頃から終わりの頃になると、日本はどんどん近代化が進み、国民に広く教育を広める必要が出てきました。そこで、全国各地に小学校を造ることになったのですが、そんなにたくさん作ることなどできませんから、一定のエリアに一つずつ作って運営することになりました。そこで、市町村の大合併が行われて一つの村ごとに一つの小学校が設置されたのです。
さらに、今度は終戦後になると、国中の財政が厳しくなり、しかも、中学校を各地に設置する必要が出てきました。そこで、中学校が設置できないような小さな村をどんどん合併させて、最低一つの中学校を一つの市町村で運営できるようにしました。しかも、バス、鉄道により人々の生活が広がり現在の市町村の範囲ぐらいで人々が行動するようになっていました。これが今の市町村ができているゆえんです。
さて、現在、車社会化が進み、人々の行動範囲は市町村を越えています。しかも、市町村はそれぞれゴミ・廃棄物処理問題に象徴される現代的な問題をかかえるようになり、行政も市町村の枠を越えるようになりました。広域事務としてよく処理されているのがこういった問題です。しかも、最近は高速道路、高速鉄道の設置が進み、これらの設置、運営、管理のすべてにおいてかつてのような市町村の機能は果たせなくなりました。もう少し言えば、消防はすでに市町村の枠を越えて、広域で扱われるのが普通のようになっています。
だから、今、多くの市町村では自治体政策上から合併の必要性が生まれているです(全部の自治体において必要なんじゃないですよ)。
それに輪をかけて拍車をかけているのが、国家的な視点から見た財政的な必要性や、国の行政のスリム化、地方分権の受け皿作りといった政策です。
お礼
なるほど…。やはりそうですよね。 埼玉のホームページとdaytodayさんの回答を 参考にしてもう少し自分なりに勉強してみたいと思います ありがとうございますです。