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癌ペプチドワクチンについて
久留米大医学部で国内初のがんワクチン療法の外来を設置するとのことですが、東京在住の患者にとって久留米ではあまりに遠く通いきれませんよね??東京大学等関東でこういう外来窓口を設けるということは考えられますか?現実となるにはどのくらいの月日を待たねばならないのでしょうか?ニュースなどで何回か取り上げられてはいるもののいっこうに現実化しないことに歯がゆい思いです。何か少しでも情報があれば提供頂ければ幸甚です。
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- Jimmy2
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私の前回の回答に関して質問者さんからの補足質問として、 >ハスミワクチン、丸山ワクチンは以前から知っており頼ってみたいという気がありますが現在大学等で治験としているワクチンは丸山は別としてメカニズムは同じなのでしょうか? とあります。これは「現在大学等で治験としているワクチンは、ハスミワクチンのメカニズムと同じですか?」の意味ですね。 断定的なことは申し上げられませんが、基本的な原理は同じ、と考えてます。いつか機会があれば確認してみたいと思いますが。 原理は同じとしても、ハスミワクチンの特色は下記の3点だと思います。 ■1.前回も簡単に記述しましたが、「現在大学等で治験としているワクチン(質問者さんの用語を使用させて頂きます)」は合成で作成された「人工抗原」が使われており、一方、ハスミワクチンは「培養されているガン細胞から直接作られている」ということです。 合成による抗原は、本物のガン細胞表面に発現されるガン細胞のペプチドを調べ、その後、化学合成されるわけですね。ところが実際のガン細胞の抗原(目印)は、体の同じ臓器の同じ種類のガンであっても、患者が異なると共通性(抗原としての同一性)がとても少ないのだと思います。無数のタイプがあると言っても良いくらいなのかも知れません。なので本物のしかも複数の患者さんから摘出されたガン細胞(同じ臓器の同じ種類の癌細胞)に多数(無数)の抗原を求めたほうが断然有利と推測してます。つまり、それらを患者さんに投与され、その中にその患者さんのガン細胞の抗原と合致するものがあれば、それを認知したTリンパ球が急速に増殖することが期待されます。この点でハスミワクチンは優れていると推測をしてます。合成のペプチドを利用することのメリットは、大量生産が出来、したがって将来、安い費用でワクチンを受けられる可能性をもっているのだと思います。一方、ハスミワクチンは大量生産がしにくく、手間暇がかかりコストがかかるということでもあります。 ■2.ハスミワクチンではアジュバントと呼ばれる「免疫反応を促進するアンプル」が同時使用されます。同ワクチンでのこのアジュバントの役割は「樹状細胞の抗原処理能力を高める物質」と言えます。つまり、「このアジュバントにより樹状細胞が正常細胞とガン細胞を見分ける力をつけ、投与されたガン抗原を認知し、メモリー細胞を介してT細胞にその存在と種類をしらせ、T細胞によるガンの攻撃を誘導するもの」ということのようです。したがって、ハスミワクチンではアジュバントをとても重視しており、この研究開発に力を入れているように感じます。現在、3種類のアジュバントが適宜使われているようです。一方、質問者さんが関心をお持ちの「大学などで治験しているワクチン」に関してアジュバントが使用されているのか否か、知りません。 ■3.ガン細胞は前述のとおり「同じ部位の同じ種類のガンであっても患者が異なると共通性がとても少ない」と述べましたが、そうであれば、出来ることなら自分のガン細胞に抗原を求めるのがよいわけですね。なので、前回の回答で「患者さんのガン細胞が手術などで得らて、これから作ればより強力なものができます。」と記載させて頂いたわけです。この自分のガン細胞から作成されたワクチンは「自己細胞ワクチン」と呼ばれてるようです。しかし、これが得られない場合であってもこれに近いことをハスミワクチンでは行うことが可能です。ガン細胞のカケラであるペプチドは、患者さん自身のの尿、胸水、腹水、血清、唾液、洗浄液などの体液の中に出てきますので、これを採取し、抗原を抽出してワクチンを作成する場合があります。他人のガン細胞から作成したワクチンアンプルは「一般ワクチン」と呼ばれるのに対して、このアンプルは「自家ワクチン」と呼ばれます。したがって、ハスミワクチンでは「一般ワクチン+アジュバント」の2本のアンプルを使う場合と、この2本に加えてこの「自家ワクチン」の計3本を使用する場合があります。また、前述の患者さん自身のガン細胞から作成した「自己細胞ワクチン」を使用した場合であっても、自分の体の中にあるガン細胞の抗原は時間の経過とともに変化(変異)してゆきます。そのため、1年後、培養されている自分のガン細胞を使って再びワクチンを作ったとしても、その抗原性が弱くなっていることが考えられます。そのために1年に一度、その時点での尿などの体液に出てくるガン細胞のペプチドから新たに作成した自家ワクチンを加えることで抗原性を高めようとするものでもあると思います。 ハスミワクチンはガンの細胞膜のペプチドを抗原とするワクチンとしては完成度の高いワクチンと考えてます。そして、その結果の効果ですが、概ね前回記述させて頂いた通りなのだとおもいます。つまり、手術などの一般治療で概ねガン細胞が除かれた後の再発予防にハスミワクチンが使うのが効果的な使用方法と思います。ただ、膀胱ガン関する治癒率はとても高いようです。また、もし自分のガン細胞から作成された「自己細胞ワクチン」であれば、前回記述の効果よりももっと高い結果がでるであろう、と推測されます。手術のときに摘出される患者さんのガン細胞はその患者さんにとりましてはとても大切なものなのかも知れません。この細胞が培養されていれば、抗ガン剤の効きなども予めテストをすることも出来ますし。 一方、前回記述の通り、再発ガンなどで既に手術ではとりきれないような場合には、樹状細胞ワクチンを検討するのがよいのでは、と考えてます。 下記は、前回、私が記載させて頂いた部分です。 >現在では、ペプチドワクチンよりもさらに強力は樹状細胞ワクチンが開発されつつあります。世界的な流れです(樹状細胞ワクチン、DCワクチン、dendritic cellで検索してみてください)。 ここでの「世界的な流れです」の意味は「ガンワクチンの研究としては、樹状細胞ワクチンの研究が大きな流れになっている」という意味です。つまり、ガンワクチンを考える場合、「がんペプチドワクチン」ばかりではなく「今ではより強力な、あるいは、より期待されている樹状細胞ワクチン(特にHITV)というものもあります」ということを質問者さんにお知らせしたかったわけです。質問者さんが「現在大学等で治験としているワクチン」というものに囚われ過ぎているかも知れないと感じ、そこから解き放つ表現としたかったわけですね。 私が体験したガンワクチン(ハスミワクチン)、そして、その使用過程で「知ったこと、感じたこと」を記載しましたが、参考頂ける部分があればと思います。今回の質問に関しての回答をこれで終了にさせて下さいませ。
- BAZIAN
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補足の質問にお答えします。メカニズムは同じかもしれませんが設計思想が異なる、という感じですね。昔ながらの(日本特有かも?)がんワクチンとか免疫賦活療法というのは「免疫を強くする」という思想がメインです。まあそれがうまくいかずみんな困っていたわけです。うまくいかないくせにうまくいっているとウソをつくことに対してどうしてもとげとげしい態度になってしまうのはそういうことです。 いっぽう、最近大学が治験をやっているのは、ここ10~20年くらいのあいだの分子生物学の発達に伴い、癌細胞の表面には出現しているが、正常な細胞には出現していない物質(ペプチド)というのがわかってきたので、そのような癌にだけ出現するペプチドを特別に攻撃するような免疫細胞をつくりあげるためのワクチン、という感じです。 つまり、免疫細胞にがんを攻撃してもらうというメカニズムは一緒なのですが、「免疫細胞を強くする」というなんだかよくわからないが力強そうなのが前者、「免疫細胞にペプチドAを攻撃させる」と目標がはっきりしているのが後者という感じですかね。
- BAZIAN
- ベストアンサー率73% (25/34)
Jimmy2さんという方に対して、まあこんな場であまり言ってもしょうがないかもしれませんが、一応くぎを刺しておきます。 「わたしは目の前の患者を診ているので効果があるかどうかがわかる。批判をしているのは診ていない医者だ」という、前時代的なことを言う医者が普通にのさばっている今の日本の現状には辟易しますが、科学のかの字から勉強しなおせというのも難しく、どうにもしょうがないところです。またこういうのは旧日本陸軍の将校みたいなもので、日本の体質といえばそうかもしれません。彼らは科学的な論理的な批判を受け入れてくれないのです。批判を受けてなおそれに対する反論を言うならいいのですが「お前らになにがわかるか!」というのがたいていの彼らのやり方ですな・・・ 「世界的な流れ」と言いましたね。いまの世界的な医療の流れとは何か、お伝えします。それは、臨床研究の結果をもってして治療に当たるということです。なぜでしょうか。それは、昔アムリノンとかミルリノンとかいうホスホジエステラーゼ阻害薬という新しい強心薬(心臓の薬)が出たときに、医者はみな目の前の患者さんがこの薬でよくなるのを確認し、これは夢のような薬とうたわれたのです。それこそ帯津医師のような人が自分で目の前の多くの患者さんに「使ってみて」効果を確認したのです。ところが、CAST研究という研究が、この薬を使われた患者さんを長期に追跡したのです。すると、ホスホジエステラーゼ阻害薬を使用された患者さんはみな寿命が短くなったことが確認されたのです。ちゃんと勉強している医者はみなこの事実を知っています。医者一人ごときが目の前の患者さんをたかだか見たくらいのことで、治療に効果があるかどうかの判定などできはしないということを知っているのです。患者さんはみな一人一人その人生を生きていますが、医者がその患者さんを見ているのはたかだか一か月に数分から数十分にすぎないのです。効果があるのかどうかはきちんとした機関のコントロールのもとで、たくさんの患者さんを長期に追跡して、正しく分析しなければわからないのです。それを知らない医者はただ単に勉強不足です。CASTのときの衝撃を知らない医者は今でも患者さんに効果があるのかどうかもわからない薬を延々と投与し続けているのです。CASTを知っている医者は真摯に反省し、現代の医療、すなわち「根拠に基づく医療」を行っているのです。 そしてがんワクチンにはいまだ患者さんをよくするという「根拠」がありません。 そもそもワクチンについて、「世界的な流れ」というのは明らかなウソです。研究としては世界的な流れですがね・・・世界というからわたしも一応世界の事実を記したサイトを参考に載せておきます。B型肝炎ウイルスワクチンとヒトパピローマウイルスワクチンが、今のところ認可されたがんワクチンと呼べるワクチンですよ。意味は分かりますね。癌ペプチドワクチンはまだひとつも認可されていないのです。アメリカはこうです。ヨーロッパ?アメリカよりもっと厳しいです。
- Jimmy2
- ベストアンサー率55% (129/232)
ガンワクチンは東京でも多数やってます。下記のハスミワクチンは私が使用しているガンワクチンですが、副作用もなく、また、一般治療(手術、放射線、抗ガン剤などによる治療)に対して悪影響を与えることもありません。なので、費用さえかかるのを承知であれば「試しに受けてみる」という考えが成り立つと思います。このハスミワクチンもおそらくペプチドワクチンかと思います。抗原は合成のものではなく、蓮見癌研究所で部位別・種類別にガン細胞が培養されており、おそらくこの膜抗原のペプチドを抗原(目印)としたワクチンかと推測します。これらのアンプルが常時準備され、患者さんと同じ種類のものを注射します。この替わりに、患者さんのガン細胞が手術などで得らて、これから作ればより強力なものができます。 http://www.clinic.shukokai.org/Default.aspx?ID=1 効果に関してですが、5年生存率でみた場合、各ステージごとに概ね20%程度増加する」といったところのようにきいてます。つまり、ある種類のガンでステージで一般治療のみの治療した場合の5年生存率が80%が平均だとすれば、一般治療の後ハスミワクチンを投与した場合、100%になるというような意味だと思います。手術などでガンがなくなり、再発予防に使うのが良い使い方だと思います。 現在では、ペプチドワクチンよりもさらに強力は樹状細胞ワクチンが開発されつつあります。世界的な流れです(樹状細胞ワクチン、DCワクチン、dendritic cellで検索してみてください)。下記はHITVという樹状細胞によるガンワクチンが行われている一施設です(上記の関連施設)。治療費はとても高額になると思います。こちらは発熱や痛みなどを伴う場合もあるようです。 ICVS 東京クリニック(電話相談 03-6272-5248) http://icv-s.org/ 患者さんの血液から樹状細胞とメモリーT細胞を抽出し、インターロイキン2の培養液で発展増殖(分化)させ、それを体の中の腫瘤に直接あるいはそこに通じる血管に投与するものです。ガン細胞の抗原性(印としての明確さ)はガンが体の中にあるときが最も高いからです。そのガン細胞の抗原を樹状細胞が認知し、メモリーT細胞に伝え、ガンを直接攻撃する使命をもつTリンパ球がそれを受け取り、ガンを異物(敵)として認識し(CTL化)、ガンを攻撃させようとするものです。このHITVを使うときはサイバーナイフ、ノバリス、トモセラピーなどの3次元放射線や抗ガン剤併用するようですが、互いのタイミングが重要なようです。ガンの勢力を大幅に削ぐとともに、放射線や抗ガン剤によりガンの一部が破壊されたタイミングで樹状細胞を投与すると樹状細胞がガン抗原を認識し易くなり、樹状細胞から情報を得たTリンパ球がガンを攻撃しやすくなります。また、免疫を抑制してしまう細胞(=Regulatory T Cell)という悪いリンパ球が体に生じていますが、抗ガン剤はこれを一掃してくれる役割があります。しかし、体力を落としてしまうような強いものである必要はないのだと思います。HITVを受けるには余命6ヶ月程度の体力が残されていること、一つ一つの腫瘤の大きさ3センチ以下、計5個までが適用の目安のようです。 上記のハウスワクチンや樹状細胞ワクチンは、「体の免疫系に対して、ガンを異物(敵)として認識させようとする」ものであり、特異的免疫といいます。 それに対して「ガンを直接攻撃するTリンパ球を増殖活性化しようとする免疫療法」があります。これを非特異的免疫といいます。その代表は「リンパ球療法(LAC)」です。その他に有名な「丸山ワクチン」もあります。キノコ系などのサプリメントや漢方薬などもそのようです。丸山ワクチンは、結核菌から作成され、結核に対してはワクチンですが、ガンに対してはワクチンではありません。つまり、ガンを異物(敵)として認識さようとするメカニズムにはならないと思います。なので、両者(特異的免疫と非特異的免疫)を組み合わせるのが良いと言われてます。 下記は丸山ワクチンの歴史的な経緯を示してます。ハスミワクチンも同じような経緯を辿り、今日に至ってます。 http://birthofblues.livedoor.biz/archives/50709310.html これが日本の医療界・医学会の実態と思います。ガンのホリスティック医療で有名な医師に下記の帯津医師がいます。私はこの先生に「丸山ワクチンは効果がありますか」とストレートに訊いてみたことがありました。帯津医師の回答は「効果あります。タダの水、という人(医療関係者)もいますが、それは、自分で患者さんある程度の人数に使ったこともなく、他の人からきいたことをそのまま言っているだけです。」と断定的に即答してました。 http://www.obitsusankei.or.jp/page01.html
補足
詳しい回答有難うございます。ハスミワクチン、丸山ワクチンは以前から知っており頼ってみたいという気がありますが現在大学等で治験としているワクチンは丸山は別としてメカニズムは同じなのでしょうか?
- BAZIAN
- ベストアンサー率73% (25/34)
URLご参照ください。 ただし、これらの中のどれ一つとして、また日本のみならず世界中のどんながんワクチンも、いまだ具体的な効果を確実に証明できたものはひとつもないことはご認識ください。欧米で予備的な結果が得られている程度です。「証明できなかった」わけでもありません。これから、ということです。これらのがんワクチンは、確かにがんに有効かもしれません。単に無効であるかもしれません。もしかするとあなたの寿命を縮めるかもしれません。それはまだわかっていません。それを確認するための臨床試験を行っているのです。 これは私の意見にすぎませんが、上記のような現状において、効果という面から大々的に広告するようなところは、あまり信用できません。これが臨床試験であるということを明確に伝えたうえでやっているところは信頼できると思います。そのような正直な施設は、あなたの希望とプロジェクトの本来の目的についても正しくあなたに伝えることでしょう。聞いたうえであなたがワクチン療法を行わないと選択したとしてもそれは尊重されると思います。あなたががんワクチンを今受けたいというなら、それは将来の、われわれの次の世代がメリットを受けることに貢献することであるということを認識しなければいけません。
補足
詳しい回答有難うございます。ハスミワクチン、丸山ワクチンは以前から知っており頼ってみたいという気がありますが現在大学等で治験としているワクチンは丸山は別としてメカニズムは同じなのでしょうか?
お礼
ありがとうございました。認知されるようになるにはまだまだ研究の必要有。先が長そうですね。余命幾ばくも無い癌患者には係わりのない事と痛感しました。