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派遣と農業
先日テレビで日雇い派遣のドキュメントを見ました。 で、専業農家出身の同居人が「何で農業しないの?やり方を教えてくれて、募集しているところもあるのに。」と言っています。さらに「農業ってそんなに嫌な仕事なのか。」とドキュメントの趣旨を外れて憤慨しています。そこに踏み切れない何かがあると思うですが、この同居人を納得させる理由を教えていただければと思います。
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「何で農業しないの?」「そんなに嫌な仕事なのか」と言っているのが農家出身者だというあたりをよく考える必要があると思います。同居人の方に聞いてみて下さい「じゃあ、なぜ君は農業してないの?」と。 同居人の方は生まれながらにして農地という生産手段を持っています。しかし現行農地法においては非農家出身者が農地を手に入れるのは信じられないほど面倒くさい手続きが必要で、この段階で新規農業参入を諦めてしまう方も少なくないのが現実です。現在農業研修生受け入れを行っている自治体は多数ありますが、いざ研修終了して新規参入という段になって農地の都合がつかないようないい加減な自治体も多いのです。研修生を都合のいい労働力と考えてこき使っている農家もたくさん見てきました。その間行政が何の指導もせず見て見ぬふりしているのも。あげく良い研修先に恵まれて生産技術を身につけたとしても生産手段(農地)が手に入らなければ農業者にはなれないのです。そして農地は非農家が購入しようと思えば例えド田舎の二束三文の痩せた土地であっても我々が考えているよりはるかに高額で取引されています。農業機械や住宅をそろえようと思えばさらに金がかかります。簡単に言うとトラクタ新車一台300万からします。ボロ屋をリフォームしようと思えば一千万からかかります。もちろん全額借金で始めてそれを返せるほどの安定収入は望めません。 また、よそから入ってきた人間をなかなか認めない農村の体質にも問題はアリです。自分らのガキが街に行って稼ぐのは自慢なのに、よそから人が入るのは嫌がる。または都落ちでもしてきたのかと指さして笑う。あげく人の懐具合ばかり気にする。農協と自宅間の往復以外何も無い人生でまったく世間知らずなのがおおかたの農民の真実の姿です。こんなところに町育ちの常識良識のある方々が住めますか?ちなみに私は果樹農家で農業は好きですが農民は大嫌いです。
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選択肢の一つですが、個々人の感性により、最適な解答になるとは限りません。 また、転職には金銭面においても相応のコストが要求されます。 建設的で大胆な転換をしようとすればする程、その状態に推移する為のコストは大きくなります。 日雇い労働者であれば、金銭状態はレッドラインです。他の状態にいる人間と比較すれば、転職に対して許容できるコストがより一層制限されます。 今までと似た方向性を保ちつつ、最適な経路を辿って最小限のアクションとコストで転職しようとする考えは、至極当然の事です。 そして、そう言った考えを持つ事は、日雇労働者に限った事ではありません。
お礼
全く別なことに挑戦するというのはやはり派遣を続けていく以上にコストとストレスがかかるのですね。 ありがとうございました。
- inspiron15
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価値観の違いですから、自分の価値観を押し付けても納得させるのは難しいでしょうね。 あなたが今、会社勤めをしていると仮定して、「明日から子会社で風俗の案内看板を持つ仕事をして下さい。いやなら派遣で苦しんで下さい」と言われたらどうしますか。 私なら、派遣を選びます。(案内看板を持つ仕事をされる方を蔑むつもりはありませんが、価値観の違いということでお許し下さい)
お礼
一般論として、生活していくのにお金が必要なので、何らかの形で働かなければならないと思います。上の2つの場合、私であれば、生活できる賃金と自分にとって仕事のしんどさとの兼ね合いだと思います。どちらも経験はありませんが。 ありがとうございました。
- snk200
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この人たちは、農業と疎遠ということは、家族代々都会暮らしだったのでしょう。 都会の便利さに慣れているから、地方のゲーセンやショッピングもろくに楽しめないところは、「休日何するの?」て感じかもしれません。 それよりは、平日働いて、休日は遊べる都会が良いのでしょうね。 また、虫が苦手って人も多いでしょうし。 ちなみに、実家が農家とかいう人は、実家には農業教えてくれる人がすでにいますし、土地はいずれその人に受け継がれるでしょうし、農機具もそろってます。派遣しているのは若いうちだけと割り切ってる場合もあるのでは。
お礼
虫か・・・確かに。 テレビに出てきた派遣の人が、「パニック障害」で人ごみや金属音がだめだったというのがあったので、「田舎ならいいのでは?」ともったのでした。 ありがとうございました。
- sinjou
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私の祖父はかなり勉強が出来る人なのに、専業農家の道を選んだ所、後悔心で自殺しました。80代でしたし、戦争に出てるので、立派な死に方だと、皆褒めていましたが、社会的な野心が学術を活かした頭脳労働にある人には、専農は辛いと思います。 そして、専農が出来る土地って、自然の色彩が深緑やくすんだ茶色の世界なので、それに対して病まない方じゃないと、厳しいと思います。 経営が主体の農業もあるし、作る事が主体の農業もあるので、質問者さんの同居人の方の意見もなるほどと思うけど、私の父は自営だったので、休みがなかったですが、親が会社員だった人の場合、休みがない農業や酪農などは、選択肢としてすら浮かばないのでは? と思います。 上手く書けなくてすみませんが、家族カテを拝見すると、自営の夫について行けなくて悩む奥さんが多いのと、ブルーカラーに踏み切れない男性の悩みは似てるかなあ・・・と思いました。 トマトとかキャベツとか、眼や脳に良い色彩効果を生む作物ばかりじゃないので、合う合わないって凄く大きいと思うのですが・・・
お礼
「色彩」とは思いもよりませんでした。ありがとうございました。
- wanekoz
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「ドキュメントの趣旨を外れて憤慨」 ドキュメントに趣旨はありません。 単に報告です。 「踏み切れない何かが」 それが何であっても「嫌だ」という結論になるのだから あなたと同居人の意見は方向性が一致しています。 したがって現状で納得しないのだから 何をどう説明しても納得しないでしょう。 そこには好みの違いしかないのだから。
補足
派遣で苦しんでいる人が農業を選ばないのは何故?ということが知りたかったのですが。
お礼
(1)非農家出身者が農地を手に入れるのはかなりコストがかかる。 (2)研修生とは名ばかり。 (3)それらをクリアしても、初期投資に莫大な金が必要。 (4)農民の閉鎖性 ということですね。もちろんいろんなケースがあるでしょうが、これらをヒントにいろいろ調べてみます。 あと、同居人は、ある事情で今は実家の手伝いぐらいですが、もう数年ぐらいしたら農業をするようです。