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腫瘍マーカー シフラ 肺ガン
先日の人間ドックのオプションで受けた腫瘍マーカーのシフラの数値が5.5と異常で三ヵ月後の再検査が必要といわれました。 同じくオプションで受けたヘリカルCTでは異常なしでした。 どちらの検査結果が信用できるのでしょうか? また5.5という数値がどの程度たかいのでしょうか?
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- USB99
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まず、検査には感度、特異度という項目があります。それとは別に陽性的中率という項目があります。シフラのような腫瘍マーカーで感度・特異度は、せいぜい80%程度ですが90%として計算してみます。 質問者の背景が不明なので日本人の扁平上皮癌罹患率(人口10万人あたり11人)を検査前確率として検討すると、 1.扁平上皮癌がありシフラが陽性 11X感度(ここでは0.9)=10人 2.扁平上皮癌がないのにシフラが陽性 (100000ー11)X (1-特異度(ここでは0.9))=10000 したがって、シフラが陽性で扁平上皮癌がある確率(陽性的中率)は 10/10000=0.1%です。すなわち、日本人一般にこの検査をして陽性であるときに実際に扁平上皮癌であるのは1000人に一人です。 したがって、人間ドックなどで一般的にする検査ではなく、扁平上皮癌が高頻度の集団(胸部レントゲンで肺癌が疑われるなど)にするべき検査です。例えば、胸部レントゲンで腫瘍が疑われる場合、10人に一人が癌だとすると 1.癌でシフラが陽性 1X0.9=1 2.癌でなくてシフラが陽性 (10-1)X(1-0.9)=1 ですので、シフラが陽性だと1/(1+1)=0.5と50%の確率で癌という事になります。 実際には、シフラの感度、特異度は90%を超えません。人間ドックのような一般集団にこういう腫瘍マーカーをする意味は医学的にはなく(1000人に一人では確率が悪すぎる)、どっちかというと精査としていろんな検査を受けさせる口実作りの面が高いです。
- colona-a
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がんの種類は違いますが、私は血液のがん患者です。 腫瘍マーカーと言うのは、単独で結果を出すものではありません。あくまで【目印】程度のものとお考え下さい。血液検査+画像診断+生検(腫瘍の細胞を 採取してする病理検査)などの複数の検査結果を相対的にみて病気を判断します。 参照URLをみるに、シフラと言うのはごく初期の肺がんにも反応する腫瘍マーカーらしいです。もし肺がんだったと仮定しても、健康診断で初期の肺がんが見つかったとなると宝くじを引き当てたようなものです。初期ならば治癒の可能性が極めて高いからです。CTでは小さながんは拾えません。最近はPET検査などでミリ単位のがんも発見できますが、画像診断であるCTでは難しいでしょう。 脅かすようなことも書いてしまいましたが、ちなみに私は私の病気の腫瘍マーカーでは異常が全くありませんでした。血液検査で正常でも、CTやMRI、生検でがんがわかりました。
お礼
ご丁寧な回答ありがとうございます。 私は23歳ごろから喫煙を開始し、ここ5年は1日に1箱吸い、指数は200弱程度です。 そこで、今回の人間ドックで念のためオプション検査を受けた次第です。 特になんの説明もなく、再検査といわれたために不安に襲われました。 別途検査を受けるべきか悩んでいます。 HPを見てもいろいろな見解があり、判断に困っていました。 レントゲン検査もCTも異常なしでしたので、 安心できます。 ありがとうございました。