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木造トラスについて
木造でのトラス構造について現在勉強しようとしているのですが、資料が少なく困っています。 トラスは合理的で良いとネット上では言われていますがあまり主流ではないのでしょうか。 学業の一環として15m×30mの5F建て程の旅館を木造トラスで構造計算していきたいのですが、 木造トラスとは何かと言う所から記されている本などは何かないでしょうか? 調べていくうちに「大工力」と言う本を見つけましたが中身がわからないのでなんとも判断しかねる状態です。
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今日は cyoi-obakaです。 実務的には、5階建ての旅館(特殊建築物)は、耐火構造としなければならない規定があります。 従って、木造では現建築基準法、同施行令の基では実現しませんね。 しかし、学生さんですから、あくまで学問としての構造設計と解釈して回答しますね。 先ず、学位(学士、修士、博士)論文のための事でしょうか? それとも、構造設計の授業の一環の事なのでしょうか? 学位論文としての設計なのであれば、単純に構造計算が完了すれば良い! と言うレベルの事ではありませんから、 安易な回答は控えなければならないですね。 つまり、論文の最終到達点がどこにあるのか? に依って集める資料が異なるでしょう。 例えば、木造トラスの沿革(歴史)からスタートして、現在の世界環境問題にまで視点を広げ、また、鉄骨トラスとの比較検討も随所に挿入し、という方向性の中の木造トラス構造の位置付けであれば、膨大な資料が必要になるでしょう! しかし、単に構造計算をしたい! というレベルの事であれば、それ程困難な事ではないでしょうね。 木造トラス構造に関しては、それ単独の書籍はほとんど出版されてないと思います。 鉄骨トラスでしたら、日本建築センターから設計指針が出ていたと記憶していますが……… トラスは構造力学の中の一架構形態でしかありませんから、まずは『構造力学入門書(静定トラス及び不静定トラスの解法)』を入手して解析方法の基礎を学ぶ事です。 次の段階で、軽量鉄骨造(木質トラス構造の専門書は?)の架構解析方法を勉強し、それを応用して木質トラス架構の解析をする事になるのではないかな~。 一般的に、トラスは、屋根トラスと床トラスに区分できます。 屋根トラスは、キング、クィーン、フィンク、マンサード、シザーズ、その他数多くの形態がありますが、15m×30m程度の場合フィンクかシザーズトラスが選択されますかね? 床トラスは、並行弦トラス以外には選択肢はありませんから簡単です。 ここまでは、あなたの大学の図書館にある専門書で充分間に合います! 後は、仕口部分(接合方法)をどうするか? です。 これは、企業(日本木質トラス協議会等)の最先端の接合方法を調査して利用させてもらうと良いでしょう。 教材となるであろう専門書は、ほとんど無い環境下ですが、逆に やりがいがありますね! 頑張って下さい。 正直、木質トラス構造のエキスパートは極めて少ないですから、良い所に着目したものだと、感心してますヨ!
お礼
とても詳しくありがとうございます。 これについては卒業設計の一環として構造計算をしようかと思っています。 しかし耐火、準耐火建築物と言うのがあったことはすっかりわすれてました。 だから大きなものはあまり見なかったのかと、納得です。 しかしながら特に規制は気にしなくても良いという学校側の考えもあるので今回は大丈夫そうです。 トラスの種類もこれほどあるとは知りませんでしたし、検索方法を変えて調べていきたいと思います。最後は先生に質問ですね・・。