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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:村上春樹さんと伊坂幸太郎さん)

村上春樹さんと伊坂幸太郎さんの小説の違いとおすすめ作品

このQ&Aのポイント
  • 伊坂幸太郎さんは、村上春樹さんの影響を受けていると言われています。しかし、私は伊坂さんの小説が好きで、村上春樹さんの作品はあまり好きではありません。そこで、伊坂幸太郎さんと村上春樹さんの小説の好みの分かれる部分や作風の違いについて知りたいです。
  • また、村上春樹さんの他のおすすめの作品があれば教えてください。
  • 私は恩田陸さんや浅田次郎さんの作品も好きで、それぞれの作風に魅力を感じています。皆さんのおすすめの作家や作品も知りたいです。

質問者が選んだベストアンサー

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回答No.1

こんにちは。伊坂幸太郎も村上春樹も全て読んでいる読者です。 はじめて伊坂さんの小説を読んだときは、やはり村上さんの影響を強く感じました。  共通点は、 (1)ユーモラスな文章  会話の中でユーモアの重要性が高いです。これは村上さんの影響だと思います。例えば「チルドレン」の陣内のような変な人物は、村上さんをベースに伊坂さん独特の感性を加味して生まれたように思います。 (2)比喩表現  村上さんの文章で最も特徴的な比喩表現。この影響を伊坂さんも受けていると思います。例えば、「何も自転車を、恋人の敵のように蹴飛ばす必要はない。」みたいな比喩を多様することは村上さん以前の小説にはなかったように思います。 (3)文体  文章のリズムがとてもよく似ています。リズムを口で説明するのは難しいです。例えば、サティとドビュッシーの音楽を聴くと、よく似てるなあって思いますよね。そんな感じです。…どんなんだか(汗) (4)カルチャー  ロックや「赤と黒」みたいな古典文学を登場人物に読ませたり、地の文に書いたりすることも村上さん以前にはあまり見られなかったと思います。 相違点 (1)ミステリーの要素  伊坂さんの小説は、どちらかといえばミステリのように緻密で計算された、という表現にあたると思います。頭で考えだされた文章です。対して、村上さんの小説はお腹から、あるいは魂から溢れてきた文章です。どちらが優れているということでなく、あくまで個人的にそのような違いを感じます。エンターテイメントと純文学の違い(?)でしょうか。村上さんは「ゴールデンスランバー」のような物語は書かない(あるいは書けない)と思います。 (2)社会性  伊坂さんの小説は、「ゴールデンスランバー」「モダンタイムズ」「魔王」では顕著ですが、それぞれに社会問題が含まれています。 伊坂さんが社会問題に警鐘を鳴らしているかどうかまではわかりませんが、一種のマテリアルとして取り入れていることは間違いないでしょう。対して、村上さんの小説には歴史や資本主義という現実のなかで暮らす人の持つ残酷さ、恐怖、諦観のように、より「人間」について深く書かれているように思います。個人的葛藤のような物語。なにかを失ったり、探したり、見つけたりです。  伊坂さんは確かに村上さんの影響を受けていますが、今ではその影響以上に「伊坂幸太郎」です。伊坂さん自身のオリジナルなものが村上さんの影響を遥かに上回ってます。素晴らしい作家さんだと思います。  村上さんはコチコチに固まっていた日本文学を自由にしてくれた人です。僕は村上さんの小説を読んで、小説はこんなにも自由なものなんだと初めて感じました。

toko215
質問者

お礼

丁寧な回答ありがとうございます。引っかかっていたことが綺麗にすっきりしました。 まさに(1)ミステリーの要素のところで、わたしはどちらかというとエンターテイメント性が高いもののほうが好きなんだろうなぁと思います。 他のお話もなるほど!って感じでした。確かに、伊坂さんのお話は内面を掘り下げていくというものは少ないですね。 それに影響はあくまで影響ってことで、これからも伊坂さんを読み続けて行こうと思います。 とはいえ、会話のテンポとセンスも、軽やかなのに響くみたいで(サティっぽいの、わかります笑)大好きだし、村上春樹さんにもどんどん挑戦していきたいです。結論はそれからでも遅くないですし。 こんなにきっちり答えて頂けると思わなかったのでうれしかったです。 本当にありがとうございました。

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回答No.2

こんにちは。村上さんのお勧め作品は、 「ダンス・ダンス・ダンス」 羊をめぐる~、の続編です。一部をローマの半地下(半地下って気が滅入るそうです)で書いていたそうです。そこで、ハワイ行きたいって思いながら書いたみたいです。記憶が曖昧なので正確なところは「遠い太鼓」というエッセイを読んでください。ギリシャ・ローマ・ドイツのことなんかが書かれた旅行記です。読むと、ローマってのは酷いところだ、イタリア人てのはとんでもない奴らだ。という偏見を持てます。 登場人物のユキがクールです。「そういう題名で童話でも書けば」ってせりふが特に。13歳の女の子で僕が15歳なら運命的に恋しちゃうくらい可愛いそうです。 「ねじまき鳥クロニクル」 「海辺のカフカ」 「2009年にでる新作」 おそらくこの長編3作品が村上春樹を代表する作品になると思います。 先のことはわかりませんが。ただカフカは読書慣れしてない人には若干読みにくいと思います。最初の方、展開が遅いから飽きる人がいそうです。カフカ君が移動すると同時に物語がどんどん加速していきます。四国、うどん、、ウナギ、猫が好きな人にお勧めです。個人的には最も好きな作品の一つです。ねじまきは長いけどスラスラ読めるんじゃないかな。 「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」 個人的には上記長編の方が好みです。(読んでないものまで含まれてますが、笑)けど、この作品が好きっていう人がとても多いです。なんでだろう。僕も嫌いなわけではないのだけど、世界の終わりの方が読みにくいんですよね。ハードボイルドの方はわりにすいすい読めます。 僕は村上春樹がとても好きなので全部お勧めしちゃいそうです。「ノルウェイ~」も「羊~」も好きです。でもこれらの著書が、合わない人がいても全然構わないと思います。やっぱり好みですから。 僕は村上春樹の長編、中篇、短編、エッセイ、気分に合わせて読み返しています。本も音楽も、年齢や精神状態・季節・時間帯でずいぶん印象が変わるものです。そのときの自分にぴったりの本を読むのが一番です。

toko215
質問者

お礼

たくさん教えていただきありがとうございます。すごいうれしいです! 苦手かなって感じたものも、気が向いたころに再読したらうっかりはまっちゃうかもしれないですよね。 最近猫を飼いはじめたので「海辺のカフカ」から入ってみようとおもいます。 ほんとうにありがとうございました。

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