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ダライラマはチベット民族を代表していますか?
中国共産党の朱維群副部長は「亡命政府は、民族を代表する立場になく、自治問題を協議する資格はない」と述べ、ダライ・ラマ14世特使との協議に実質的進展がなかったことを指摘しました。 ダライラマは宗教上の指導者であって、政治家ではありません。 他にチベットを代表する人がいないのでしょうか? チベット人で代表を決めたりしないのでしょうか。 よろしくお願いします。
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>チベット人で代表を決めたりしないのでしょうか。 それができない状況になっており、もはやチベット民族による自治権はほとんどないといってよいでしょう。 中国の政治的意思は、国際関係に配慮しすぎとの感がある日本と比べ、明快であり、そのこと自体は評価すべきです。 歴史的に見れば、多くの民族が、他民族との対立に破れ、消滅若しくは同化していきました。チベットも例外ではないでしょう。 日本も、理由はともかく弱肉強食の世界を生き抜き現在があるわけですから、正論として中国を批判することはできないはずです。 要は政治なのですよ。 チベットが中国に完全に取り込まれてしまうことを、青臭い正義感によってどんなに中国を批判しても、問題は解決しないのです。 チベットが中国に取り込まれることが、それぞれの独立国(日本を含む)の国益にとってプラスかマイナスかを考えて判断し、具体的行動を起こすべきなのです。 チベットはレアメタルの宝庫だと言われているにも関わらず、それを指をくわえて見ているしかないというのが、今の世界の現実であるならば、日本だっていずれ同様の状況に置かれる可能性があるという危機感を持つべきです。 「9条堅持」「反戦平和」などというわけの分からない言葉を呪文のように唱えていれば、「戦争は起きない」「平和になる」などと本気で思っている連中が蔓延っている限り、問題解決はほど遠いと言わざるを得ません。
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- negitoro07
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確かにチベットは、かつて政教一致であり、その統治が民主的であったかは疑問があります。しかし、中国共産党政府の統治も、非民主的で、抑圧的です。 現在のチベット問題の根本原因は、毛沢東がチベットとの約束を破ったことにあります。今の中共からは信じられないことですが、当初、中共は民族による連邦政府を目指していました。ところが、政権につくと、この目標を放棄してしまいました。 一方、チベットは独立を望んでいました。しかし、チベットには人民解放軍が武力により侵入し、1951年に降伏させたのです。ただし、従来のチベットの統治機構(つまり、ダライラマ)による民族自治や伝統、文化の保存を認めました。つまり、香港のような一国家二制度に近い状況になったのです。 しかし、こうした約束が守られなかったため、チベット人の抵抗が続き、また1960年代に入ると中国は文化大革命の時期に入ります。文化大革命では漢民族の伝統や文化の破壊がいとされましたが、チベットについても例外ではありません。 こうしてチベットの自治は失われました。1970年代末、鄧小平が実権を掌握し、改革開放の時代になると、確かに過去のチベット政策も誤りだったとの認識が中共にも出てくるんですが、しかし独裁政権とは常に統治の正統性を問われるものです。そのため、ダライラマに面と向かって謝罪するわけにもいきません。 既にチベットは自治区と言いながら、実態は漢民族支配が成立し、今日に至っています。自治区政府主席(はチベット人ですが、中国では政府のトップより、党のトップが偉いのです。チベットでも同様であり、チベット政府の党書記(党トップ)は漢民族です。他の民族自治区でも同様に、漢民族による支配が行われています。 また、自治区政府主席は、自治区の人民代表大会によって選出されます。この選挙制度が本当に民主的なら、党トップを通した漢民族支配にはならないはずです。ところが、民族自治区に限らず、中国の人民代表大会は、名目通りに機能していません。 むしろ、中国共産党によって、制度が恣意的に運用もしくは、機能不全に陥っているんです。これは中国政治の常識です。人民は県レベルまでの人民代表大会にしか選挙権がありません。しかし、このレベルの選挙も不正だらけですし、被参政権の行使(立候補)には共産党当局の監視の目や制限があります。このインチキで選ばれた下級の人民大会が、上級の人民大会を選ぶという間接選挙が繰り返されます。 当然、自治区や省、さらに全国の人民代表大会にまで民主的な代表を送り込むのは不可能です。多段階の間接選挙制度と中共の監視・妨害が盾となっているのです。 ここまで、インチキの仕組みを作ったしまった以上、中共としては、どんなにダライラマが立派でも、妥協しても、彼のチベット政府への返り咲きを認めるわけにはいきません。かといって、このまま、彼が寿命を迎えると、チベット人の過激化を抑えることができなくなります。チベット亡命政府は、チベット内部の他、インドにも軽武装の部隊を持っています。ダライラマの平和主義に不満を持つチベット人もいるため、こうした武力が武装闘争を始める可能性は十分あります。 もちろん、ダライラマがチベットに帰国して、統治機構のトップになっても、容易ではないでしょう。彼は若くして出国し、欧米の民主主義も学んでいるので、過去の政教一致に逆戻りすることはないでしょう。ただ、そうであるがゆえに、貧困や社会問題の解決の責任を負わねばならず、また中共のように治安部隊や軍隊による弾圧もできません。もし、やってしまうと、その権威は失われます。こういう結末は、パレスチナでも起こりましたし、ほかの途上国でもよくあるのです。 当たり前ですが、ダライラマも万能でもありません。亡命しているが故に、美化されている側面があることも否定できません。とはいえ、現実には、中共当局に対する外圧を絶やさないことぐらいしか、打つ手がないのかもしれません。こうした現状においては、彼の存在はそれなりに有益だと思います。残る問題は、彼の寿命ですね。
- tarry-chan
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>lik1981さん ご回答をいただけた事には感謝いたします。貴方の日本語は私の中国語よりは上手ですので、あまりお気になさらないでください。 >チベットの指導者の選出も一国の政治の一環として政体から離れて独立で >行うのが不適当だと思います。どの国も選挙を政体の枠の中で行うでは >ないか。中国は多民族共存でそれぞれの民族が全部自分の地方の政治活動 >を自分で勝手に行ったら中国という国が分裂してしまいます。そして中国 >が古来から民族融合の状態で出来ている国です。強いて民族で中国人を分 >けるのも現実で不可能のことです。 チベット人は中国人ではありません。貴方の国とは言葉も文字も文化も全く異なるではありませんか。民族融合の状態で出来ている国と言っていらっしゃるが、チベット人はそれを望んでいないのに、貴方の国が武力で侵略し、占領しているのです。そんな非人道的な事は止めろ、というのが私の主張です。 >この論法こそチベット独立運動の支持者が勝手に中国政府に押し付けて >いることです。チベットを解放しなければチベット族の人はまだ >ダライラマの政教一致の残酷な農奴制統制の下で苦しむのです。 いいえ、現在まさにチベット人は貴方の国の圧制により宗教の自由を奪われ、チベット人としての教育を受けることができず、それらに異論を唱える者を逮捕し、死ぬほどの拷問を受けています。貴方の国がチベットを占領する前は、人々は自由に信仰を行い、チベット人として生きていて、現在のような酷い人権抑圧はありませんでした。チベットは貴方の国による圧制から解放されなければなりません。 >そうですか、私の知る限り両者はかなり反すると思われています。日本 >憲法も第20条 「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。 >いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使して >はならない。」これは明らかに宗教に従事する人が政治家として活動 >することを禁じるではないか。 日本国憲法は、日本国内においてのみ効力を発します。ダライ・ラマ法王は日本人でしょうか?日本国内で政治上の権力を持っているでしょうか? また、バチカン市国についてはどうお考えでしょうか? 日本人でない人物を論ずるのに、日本国憲法を持ち出したとは傑作ですね。 >ええ、ダライラマの主張がちゃんと見ました。「五項目の和平案」です >ね。まずチベット分裂を主張しています。他に「平和案」と言って言っ >てることとやってることが一致ではない。ダライラマが暴力活動を放任 >しています。 それは著書ではないでしょう。貴方はダライ・ラマ法王は宗教家ではない、と仰ったので、ダライ・ラマ法王の著書を読んだことがありますか?と尋ねたのですが。ダライ・ラマ法王が、仏教について書いた著書を読んだことがないのですね? 五項目の和平案を以下に記します。 1. チベット全土を平和地帯とすること。 2. 民族としてのチベット人の存在を危うくする中国人の大量移住政策の放棄。 3. チベット人の基本的人権と民主主義自由の尊重。 4. チベットの環境の回復と保護。中国がチベットを核兵器製造及び核廃棄物処分の場所として使用することの禁止。 5. 将来のチベットの地位、並びにチベット人と中国人の関係についての真摯な交渉の開始。 これをどのように解釈すると「チベット分裂を主張」などと言うことになるのか。あまりにも論理が飛躍してしまっていますね。説明できるものなら是非お聞きしたいものです。 ダライ・ラマ法王は、チベット人に対して何度も「暴力的活動を行わないように」と声明を出しています。 >誰か望んでいるか、チベットの人口の261.63万人の中で一体何人が >tarry-chanの仰ったことを望んでいますか。論点が証拠がなければ >説得力がありません。チベットの人の中でダライラマ支持者がいる >のを否定しませんが。そちらの多数の人がこういう考えをしているか >と言うことがポイントではないか。 ほんの少数の人間しかダライ・ラマ法王の帰還を望んでいないのなら、何故貴方の国はチベット人に対して愛国教育を行い、その中でダライ・ラマ法王を批判するよう強制するのでしょう? 何故、3月のような騒ぎが起こり、軍隊が何台もの装甲車に乗って出動することになるのでしょう? 何故、今でも毎日のように勇気あるチベット人がダライ・ラマ法王の帰還とチベットの独立のために立ち上がってデモを行い、貴方の国により逮捕されて拷問を受けるのでしょう? 何故、貴方の国は外国の報道機関による取材を、約束に反して制限し続けるのでしょう? >これは歴史の悲劇、日本の軍政府時期も多いの日本人が政府に迫害され >たじゃないか、沖縄で住民が強いられて集団自決なんて極めて非道では >ないか。でも時代が変わった、日本人も中国人もまだ過去のことで今の >人を判断するのが不公平ではないか。 貴方の国がチベット人を弾圧しているのは過去のことではありません。現在も進行中の、世界中から非難されている悪事です。 >物は言い様ですね。そして鉄道を敷かないならチベットの人を末永く >その土地に縛りますか。今中国の西部が発達していない為インフラの >建設をきっかけに中国政府が地方の興しを図ります。チベットの人 >だって発展する権利がある、貴方こそその権利を奪う資格がありません。 チベット人がどのように国を作り、暮らして行くかはチベット人自身で決定されるべきものです。貴方の国に、自分らの都合のいいようにそれを決定し強制する権利はありません。 >貴方の口調でまるで世界の指導者ではないか。チベットの指導者が >チベットの公民でもなく、中国人でもなく、貴方により指定されますね。 >でも貴方の根拠もない勝手の意見を認める筋合いはどこにありますか。 チベット人の指導者はチベット人により決定されるべきです。現在は貴方の国のおかげでそれができずにいるわけです。 中国は本当に遅れた国ですね。いくら経済が発展しようとも、貴方の国は遅れた国です。 貴方は自分の国を愛していますか?もしそうなら、もう少し世界からの声に耳を貸し、中国が本当によい国になっていくためにはどうすればいいか、真剣に考える事です。
- makocyan
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>他にチベットを代表する人がいないのでしょうか? 「ダライ・ラマこそがチベット民族を代表する」と考えている方が多いからこそ、内乱もおき、世界中でも問題になっています。 ここでも中国政府のやり方を「圧制からの開放」と擁護される方がいますが、かつて日本も「東亜を欧米の支配から開放する」という名目で版図を広げたのです。その結果がどうなったか皆さんご存知のとおり。何より当の中国政府が普段から非難されているではないですか。
- lik1981
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まずは下手な言葉遣いで失礼しました。まだ日本語を勉学中ですからご勘弁を。 まず改めてチベットの状況について私の考えを述べます:チベットの指導者の選出も一国の政治の一環として政体から離れて独立で行うのが不適当だと思います。どの国も選挙を政体の枠の中で行うではないか。中国は多民族共存でそれぞれの民族が全部自分の地方の政治活動を自分で勝手に行ったら中国という国が分裂してしまいます。そして中国が古来から民族融合の状態で出来ている国です。強いて民族で中国人を分けるのも現実で不可能のことです。 そしてtarry-chanさんのご見解を見ると私が賛成しがたいです。それらのご見解についてちょっと私の意見を述べさせていただきます。 >>それは、チベットを無理やり武力で占領した貴方の国の政府が、勝手にチベット人に押し付けているだけの事です。 この論法こそチベット独立運動の支持者が勝手に中国政府に押し付けていることです。チベットを解放しなければチベット族の人はまだダライラマの政教一致の残酷な農奴制統制の下で苦しむのです。 >>ダライ・ラマ法王は宗教上の指導者であり、また政治家でもあります。両者は相反するものではありません。 そうですか、私の知る限り両者はかなり反すると思われています。日本憲法も第20条 「信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。」これは明らかに宗教に従事する人が政治家として活動することを禁じるではないか。 >>lik1981さんは、ダライ・ラマ法王の講演を聞いたり、著書を読まれたりした事はありますか? ええ、ダライラマの主張がちゃんと見ました。「五項目の和平案」ですね。まずチベット分裂を主張しています。他に「平和案」と言って言ってることとやってることが一致ではない。ダライラマが暴力活動を放任しています。 >>ダライ・ラマによる統治が貴方の言う程ひどいものなのなら、何故チベット人はダライ・ラマの帰還を望んでいますか / 何度も言いますが、チベット人はダライ・ラマ法王の帰還を望んでいます。それが叶っただけでも、チベット人にはどれほど嬉しい事でしょう。 誰か望んでいるか、チベットの人口の261.63万人の中で一体何人がtarry-chanの仰ったことを望んでいますか。論点が証拠がなければ説得力がありません。チベットの人の中でダライラマ支持者がいるのを否定しませんが。そちらの多数の人がこういう考えをしているかと言うことがポイントではないか。 >>冗談ではありませんどんなに酷い人権の抑圧が行われてきたか。貴方の国で行われた文化大革命によって、貴方の同胞が何人殺されましたか? 今、現実にチベットや東トルキスタンで、どれだけひどい迫害が行われていますか?日本人が知らないとでも思ったら大間違いですよ。 これは歴史の悲劇、日本の軍政府時期も多いの日本人が政府に迫害されたじゃないか、沖縄で住民が強いられて集団自決なんて極めて非道ではないか。でも時代が変わった、日本人も中国人もまだ過去のことで今の人を判断するのが不公平ではないか。 >>そう、あなた方漢民族のためにね資源を持ち出すために鉄道を敷き。。。。。等等資源についてのご見解に 物は言い様ですね。そして鉄道を敷かないならチベットの人を末永くその土地に縛りますか。今中国の西部が発達していない為インフラの建設をきっかけに中国政府が地方の興しを図ります。チベットの人だって発展する権利がある、貴方こそその権利を奪う資格がありません。 >>チベットの指導者は現在もダライ・ラマ法王です。あなた方が勝手にそれを認めていないだけです。 貴方の口調でまるで世界の指導者ではないか。チベットの指導者がチベットの公民でもなく、中国人でもなく、貴方により指定されますね。でも貴方の根拠もない勝手の意見を認める筋合いはどこにありますか。
>他にチベットを代表する人がいないのでしょうか? >チベット人で代表を決めたりしないのでしょうか。 それを認めるということは、中国政府はチベット問題を認めてチベットが独自に自治を行える、中国とは違うものであると認めることに繋がるのだと判断しているのではないでしょうか? ですので、ダイライラマと亡命政府を代表として認めない!と言うのはある意味当然です。 ただ、民主主義において、その地域の多くの住民が求めている政治的な問題にたいして、中国政府がきちんと対応できている様には報道されていません(報道規制もかかっている様子ですしね)。民主主義政治は、大雑把に言えば「多数決」な部分はあるわけですから。
- anorack
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以前、チベット関連の質問 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4403386.html のANo.3で記述しましたように、 中国共産党が人民解放軍を使って侵略する前のチベットは、共産主義者にとっては 非常に許し難い社会体制でした。 侵略した中国共産党がチベット民衆を農奴制から解放した後に、ちゃんと善政をやっていれば、 チベット問題なんか無かったでしょうし、オリンピック前の暴動などの抵抗さえ無かったでしょう。 無論、ダライ・ラマ14世とその亡命政府なんか世界中から無視されていたでしょうね。 現実は、解放でも無かった、逆だった、侵略される前の方がまだましだった。 中国共産党は、国家社会主義ドイツ労働者党-ドイツ語の略でいわゆるナチスと同様に、 シナ人(漢民族)至上主義でチベットなどの他の民族に対して民族浄化をやらかした。 国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)党首アドルフ・ヒトラーが気に入らないものを全て 破壊と粛清したと同様に、中国共産党党首の毛沢東も、チベットのみならず同じ漢民族に対しても 行った。その最たるものが文化大革命で、近年では89年の天安門事件。 ナチスがユダヤ人と反体制派のドイツ人を大量虐殺したと同様に、 中国共産党もチベット人を虐殺し、かつ民主化を求める反体制派の中国人も粛清している。 いつの時代でも、過酷な圧政(圧制)に苦しむ民衆は救世主を求めるものです。 中国共産党の民族浄化に苦しむチベット人にとって、その救世主がダライ・ラマ14世なのです! 民族の救世主は、いちいち選挙の洗礼を受けなくても、民族の代表になります。 ちなみに、共産党による一党独裁体制である中国には、日本や欧米諸国と同様の 民主主義が存在せず、国家を運営する人々に対する国民の審判なんかありません。 ダライ・ラマ14世のチベット亡命政府がチベットに戻って、 中国に留まって高度な自治を獲得した場合、 チベットを昔の様な封建制・農奴制にする気は全くありません。 既に亡命政府には、チベットに復帰した際には国会となる、 亡命チベット人による国民会議があります。
- ryuken_dec
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近代国家では、欧米のスタンダードを世界的に押し付けつつあるので、ある程度分離が進んでいますが、宗教上の指導者と政治上の指導者の線引きと言うのはそう簡単なものではありません。 例えばヨーロッパでも『カノッサの屈辱』で知られるように昔は教会が政治的にも絶大な権力を握っていました。 >ダライラマなどに頼らずにチベット自治区で代表者を決めれば >いいのではないでしょうか。 日本のような考え方をベースにすれば、そうかもしれません。しかし、場所が変われば考え方も変わります。最近の日本人は宗教への信仰への理解があまりないので、実感が無いかと思いますが、場所によっては宗教が生活の一部に入り込んでいて政治的な要素を持つことがあります。 例えば、日本人の多くは政治的に決められた法律は宗教の教義を上回ると思っているかもしれませんが、そうは思っていない人もいます。法律より教義を優先すると言う考え方もあります。(もちろん、近代国家という信仰はこれを否定しますから、対立になります)
- tarry-chan
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lik1981さんは、言葉遣いが少々変ですね。更に書かれている内容からも察するに、おそらく中国の方なのでしょうね。以下、それを前提として私の考えを述べていきます。間接的にではありますが、yoshinobu_09さんへの回答ともなっています。 >中国の政体でチベット人を代表するのが地方により選出された人民代表 >です。今自制区のトップもチベット族です。中国の政体よりチベットの >人がチベット自制区人民代表大会の代表を選出できます。ある程度 >チベット人民が自分の意志を表すと思います。 それは、チベットを無理やり武力で占領した貴方の国の政府が、勝手にチベット人に押し付けているだけの事です。 >そしてご存知の通りダライラマは宗教上の指導者で政治家ではないの >はずですが。西側の政府やマスコミと互いに利用しあってそれぞれの >利益を求めていて実質上が政治家です。ダライラマは実に宗教という >皮をかぶる政治家です。 ダライ・ラマ法王は宗教上の指導者であり、また政治家でもあります。両者は相反するものではありません。先日、北九州や東京で行われた講演の内容から見ても、宗教家であることは間違いありません。lik1981さんは、ダライ・ラマ法王の講演を聞いたり、著書を読まれたりした事はありますか?彼が宗教家と言わずして一体どこの誰が宗教家と言えるのでしょう。 >チベットが宗教指導者に統制される時がどんな状況か今の西側に誰も >関心しません。これが可笑しいではないか。ダライラマが統制して >いる時期のチベットが繁栄と自由ですか。歴史を顧みるとダライラマ >治下のチベットはそんな美しいところじゃないです。他の宗教への >迫害、農奴制度、酷刑これらは民主や自由に反しすぎるじゃないで >しょうか。でもこんなことはダライラマによる政教合一の統制の本来 >の姿です。歴史的な証拠はやまほどです。日本の皆さんもちょっと見て >ください。ここで一例をhttp://blog.tom.com/damoliusha/article/2863.html チベット人がダライ・ラマ法王の帰還を望んでいるにも関わらず、貴方の国のせいでそれが果たせないばかりか、酷い人権抑圧が行われているから世界中の人々が騒いでいるのです。 貴方の国がチベットを侵略した時の名目は「西欧の帝国主義からチベットを解放するため」というものでした。それが、いつの間にやら「僧侶や貴族の搾取階級から農奴を解放するため」にすりかえられていますね。 元来チベット人は遊牧民族なのに、「農奴を解放するため」軍隊を侵攻させて全土を占領してしまうとは、かなり無理のある理由ですね。 「~から人民を解放する」という共産主義史観による武力侵攻のお題目は、もう聞き飽きています。 人権の問題を言うなら、現在行われている国連の反拷問委員会では何故貴方の国の代表が委員会から非難を受けているのでしょう。21世紀にもなった今日でも、貴方の国では我々日本人には考えられないような酷い事が行われているようですね。 この動画を見てください。 http://video.google.com/videoplay?docid=8048230761996582635 ダライ・ラマによる統治が貴方の言う程ひどいものなのなら、何故チベット人はダライ・ラマの帰還を望んでいますか?また、何故貴方の国はこの映画の監督を逮捕して、8ヵ月にもなろうとする今も釈放しないままでいるのですか? >中国政府がチベットに偏る政策を実施しています。完璧ほどにまだ遠い >ですがダライラマよりはましだと思います。 冗談ではありません。共産主義によってこれまでどれだけ多くの人命が失われて来たか。どんなに酷い人権の抑圧が行われてきたか。貴方の国で行われた文化大革命によって、貴方の同胞が何人殺されましたか? 今、現実にチベットや東トルキスタンで、どれだけひどい迫害が行われていますか?日本人が知らないとでも思ったら大間違いですよ。 >今チベットのインフラなどの建設が他の民族の人の努力も含んでいます。 そう、あなた方漢民族のためにね。チベットに地下に眠る潤沢な資源を持ち出すために鉄道を敷き、またそれによって中国人が大挙チベットに押し寄せてチベット人を押しのけて商売をし、チベットから多くのものを持ち去っているわけですね。 >チベットにいいこと一つもしてないダライラマがチベットの人々を代表する筋合いがどこにありますか。 あなた方がしている「いいこと」とはあなた方自身のためにですね。チベット人のためにではありません。 >ダライラマの支持者の皆さんに教えてもらいたいです。そしてチベット >が独立したら誰が指導者になりますか。ダライラマですか。指導者に >なるダライラマがチベットの人々に何をしてあげられますか。それら >の問題ダライラマが全く答えてないです。 チベットの指導者は現在もダライ・ラマ法王です。あなた方が勝手にそれを認めていないだけです。 何度も言いますが、チベット人はダライ・ラマ法王の帰還を望んでいます。それが叶っただけでも、チベット人にはどれほど嬉しい事でしょう。 >結局ダライラマが個人的な独裁を求めているだけではないか。 チベット人がダライ・ラマ法王による統治を求めているのです。貴方の国こそが、共産主義による独裁政治ですね。
- nidonen
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> ダライラマは一つの魂が転生し続けるという > 「ダライラマ伝説」を放棄したわけですね まず、「ダライラマ伝説」という表現を持ち出す時点で、 チベット民族への理解が足りないと言わざるを得ません。 彼らにとってダライラマの転生は伝説ではなく、厳然たる 事実なんです。民族としての心の柱です。 あなたは欧米人に、「 神様がいるなんて伝説をなんで 信じてるの? 」って論戦を挑みますか? クリスチャンに とっては神の存在は絶対の真理です。それと同様にチベット 民族とダライラマは、絶対に切り離すことができません。 そのうえで、ダライラマは転生を放棄したのではありま せん。中国政府が勝手に、次のダライラマを選ばないよう 釘を刺しただけです。チベット民族はいまのダライラマが 亡くなったら、次のダライラマを探すことでしょう。 > ダライラマなどに頼らずにチベット自治区で代表者を決めればいい そもそもチベット民族には、ダライラマに頼っていると いう観念すらありません。あなたの視点は、聖書に手を置いて 就任の宣誓をする米大統領に対して、「 神なんかに頼らなければ いい 」と言うようなものです。 > チベット人で代表を決めたりしないのでしょうか。 だから、チベット人が決めた代表者がダライラマその人です。 その決め方が転生であり、選挙や話し合いではないということ なんですよ。中国政府はダライラマを否定するためにチベット 民族を分断し、民族浄化すら行ない、チベットを民族の拠り所 からただの地域名に貶めようとしています。
- julia999
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>ダライラマは一つの魂が転生し続けるという「ダライラマ伝説」を放棄したわけですね。 ダライラマなどに頼らずにチベット自治区で代表者を決めればいいのではないでしょうか。 放棄したのではなく、そこまでしないといけないような危機的状況に置かれているということです。 Mumin-mamaさんも書かれている通り、チベット古来の方法で選出された パンチェン・ラマは中国政府に連れ去られ、代わりに 中国政府から「本物の」パンチェン・ラマという少年がおくりこまれました。 このことを踏まえれば、ダライ・ラマ14世が存命中に「仮に」 後継者を立てると表明した意図をお分かり頂けませんか? 既に中国政府はチベットの独立も半独立も高度は自治も実現させる気は無い と表明しています。 これを受けてもダライラマ「など」に頼らずともなどと チベット人のアイデンティティを否定するようなことが言えるというのは 驚きです。 現在のチベットに指導者が現れたとしても、即刻拘留され拷問される。 そういう状況では難しいということです。 そういう状態ですから命を落とす可能性があっても 何の装備も用意できなくても、わが子を厳しい山を越えさせ 亡命させようと送り出すチベット人の親がいるのです。 (今現在、規制が厳しいため行われているかは確認していません) ですがダライ・ラマ14世だけに頼り切ることは危険だとも思います。 ご高齢ですし、象徴としての心のよりどころを失ったら と思うと心配です。
補足
もしチベット人がそのようにダライラマをかんがえているのなら、天皇を現人神と崇拝していた戦前の日本人を見るようで、憐憫にたえません。 ダライ・ラマがいる限り、チベットの真の独立はなさそうです。 チベットにはレーニン、織田信長、カエサルのような神に頼らない強い指導者が必要だと思いました。