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海外(イギリス)でのキャシング利用について

最近イギリスに来て半年程滞在予定の者です。 最近円が強いためクレジットカードのキャッシングを利用し、500ポンド程お金を引き出したんですが。この判断は良かったのでしょうか? 今引き出せば得だという安易な考えで、引き出したのはいいんですが本当に得だったんでしょうか?どのなたか詳しい方がいらっしゃいましたらご回答よろしくお願いします。ちなみに現在利用してるカードはマスターとビザで。 今回キャシングで利用したのはマスターカードです。よろしくお願いします。

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  • Umada
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回答No.2

 「今円が強いから」との前提に立つならば、クレジットカードのキャッシングで英ポンド現金を引き出したことは正解と言えます。  両替でもキャッシングでも日本円を外貨に交換するレートは、申し上げるまでもなく為替変動の影響と手数料の2つの要因で決まります。  このうち為替変動についての損得判断はなんとも申し上げにくいです。確かに1英ポンドが150円台というのはお得感がありますし、現に私もこの機に8,000ポンドほどまとめ買いをしました。しかし値動きを正確に読み切るのは無理というもので、この後英ポンドが値を戻せば「買っておいてよかった」になりますが、さらに下がる可能性も同時にあります。申し上げるまでもなく、為替変動の要素に関して「本当に得だったんでしょうか」の結論は後にならないと出ないわけです。  手数料の観点については明解で、クレジットカードのキャッシングをお使いになったことは適切な選択と言えます。以下手数料について定量的に論じますが、これには為替用語を使わざるを得ないのでしばらくその説明におつき合いください。 ・銀行間レート 外国為替市場において文字通り金融機関間の取引に使われるレートで、新聞やテレビが「今日の東京外国為替市場、終値は1ドル=97円61銭でした」と報じているレートは特に断りのない限りこの「銀行間レート」です。一般の顧客はこのレートでの取引きはできず、必ずいくらかの手数料を上乗せして支払います。 ・公示仲値 銀行間レートは常に変動しているため、両替や送金の基準レートとして使うと処理が煩雑になります。そこで各金融機関は銀行間レートを参照しながら「公示仲値」というレートを定め、その日の取引の基準レートとして用います。  公示仲値と銀行間レートは厳密には一致しませんが、為替取引の有利不利を考える上では同一視して差し支えありません。また公示仲値は各金融機関が独立に定めるため金融機関間で若干ばらつきがありますが、その差は0.1%か0.2%程度です。 ・対顧客電信売レート(TTS) 外貨現金のやり取りを伴わずに外貨を買う取引きで適用されるレートです。具体的には外貨建てTCの購入、外貨預金、外貨建て国際送金などが該当します。TTSは決まった幅の手数料(為替手数料)を公示仲値に上乗せすることで機械的に計算されます。 ・外貨現金売りレート 外貨現金の取扱いでは発行国からの輸送コスト、運用に回せないことによる死蔵コスト、為替変動によるリスクが必然的に発生します。そこで外貨現金のやり取りを伴う取引きには「外貨現金取扱手数料」を課すことでコスト/リスク対策をしています。実際の両替ではTTSに外貨現金取扱手数料を加算したレートが「現金売りレート」として発表されます。 ・クレジットカード会社が定める通貨間換算レート クレジットカード会社も海外での利用分を決済する関係で通貨間の換算レートを毎日設定します。これも前出の公示仲値と同様に銀行間レートを参照して決定されます。このレートのことを本回答では「クレジットカード会社が定める通貨間換算レート」と呼ぶことにします。  銀行間レート、公示仲値、クレジットカード会社が定める通貨間換算レートの三者は厳密には一致しませんが、両替の有利不利を考える上では同一視して差し支えありません。私の過去のデータでは、クレジットカード会社が定める通貨間換算レートと銀行間レートの乖離は通常時で±0.4%以内、為替市場が大きく動いている局面で±1.0%以内です。そして両替法の有利不利はそれら基準となるレートからどれだけ上乗せされているかで比較すれば一目瞭然です。  クレジットカードでキャッシングした場合、クレジットカード会社が定める通貨間換算レートで日本円に換算した額に、利息を加算した額が請求されます。利率はカードにより異なりますが現在は年利で15~20%です。利息の算定期間は利用日から返済日(口座引落し日)までです。最短で20日、最長で55日といったところです。利用額の1.0~3.0%を利息(上乗せ分)として払う計算になります(*1)。  例えば年利18%のクレジットカードでキャッシングし、利用日から返済日まで40日であったとすると、利息は18×40÷365で1.97%ほどです。なおクレジットカード会社は利息のみを徴収しますが、現金自動預払機(以下ATM)設置者や回線運営者が別途手数料を徴収することがあります。徴収する場合、その額は前者が1回50~200円くらい、後者が0.85%くらいです。  残るご心配は「引き出したら、レートはいつの時点で確定するのか」ということかと思います。「今が買い時だと思って引き出したのに、後で全然別の日のレートで処理されていた」のでは意味がありません。しかしこの心配も無用で、現金自動預払機から英ポンド紙幣を引き出した日のレートが適用されます(*2)。口座引落し日のレートは無関係です。    では他の方法で両替していたら手数料はどうだったのでしょう。まずイギリスの銀行で日本円現金から両替した場合ですが、その両替レートは銀行間レート+14円ほどです(例えば[1])。割合にすれば8~9%の上乗せに相当し、キャッシングの1~3%より不利です。  国際キャッシュカードを使ってATMから引き出すのは、クレジットカードによるキャッシングと似ていますが手数料は割高です(*3)。例えば新生銀行はクレジットカード会社(VISA)が定める通貨間換算レートに4%上乗せ、シティバンク銀行の計算は多少複雑ですが約4.0%の上乗せです。  参考までに日本の銀行における英ポンド現金両替レートは公示仲値+11円~12円で、上乗せ分は今のレートで7%にもなります。英ポンド建てトラベラーズチェックの両替レートは公示仲値+4円で約2.5%の上乗せですが、現地で2~3%程度の換金手数料がかかりますので合計で5%前後ということになります。  いずれの方法でもクレジットカードのキャッシングより上乗せ分が多いので不利です。裏返しますと、質問者さんがクレジットカードのキャッシングを利用されたことは正解と言えるわけです。 【まとめ】 (1)両替レートは「基準となるレート+そこからの上乗せ分」に分けて考えると有利不利の比較がしやすくなります。 (2)クレジットカードを使ったキャッシングは上乗せ分(利息)が1~3%程度と少ないので、一般に有利な両替法です。レートは引き出した時点ものが適用されます。後で全然別の日のレートで(恣意的に)処理されることはありません。 (3)為替変動の部分に関しての損得判断は何とも申し上げられません。もし今後さらに英ポンド安が進めば「もっと待ってから引き出せばよかった」ということになるからです。しかし「今円が強いから」とご自身で判断されたならそれが質問者さんにとっての買い時ということであり、そして買う具体的な方法としてキャッシングが有利であることは述べた通りです。 参考ページ [1] http://www.rbs.co.uk/personal/travel/g1/money/exchange-rates.ashx [2] http://www.ebank.co.jp/kojin/debit/index.html [3] http://www.ebank.co.jp/kojin/debit/what.html#cc *1 利息のほかに「ショッピングと同様、海外利用に伴う手数料1.63%が加算される」と主張する回答も見かけますが、それは過去の計算法です。現在は利息のみの加算です。 *2 処理の関係で1日程度のタイムラグが生じることはあります。 *3 デビットカードなら上乗せ分はもう少し安くなります。現時点での最安はイーバンクマネーカード[2,3]の1.63%です。これですとクレジットカードのキャッシングと同レベルです。

muzono
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 詳しく、分かりやすく説明していただいたので助かりました。

muzono
質問者

補足

回答ありがとうございました。 詳しく、分かりやすく説明していただいたので助かりました。 追加で質問させていただきたいのですが。 クレジットカードをキャシングではなく、ショッピング利用の場合も同じようなレートと考えれば良いのでしょうか?よろしくお願いします。

その他の回答 (1)

  • QS919
  • ベストアンサー率68% (11/16)
回答No.1

為替レートに関してはいろいろな要素で決まるので予測不可能です。得かそうでないかは後で知ることであって今はわかりません。しかし3ヶ月前くらいの1ポンド215円程の時のレートと比較すると明らかにお得です、一日で5円から10円という凄いレートの変わりようですが、半年以内に1ポンド100円ということはないでしょうし、逆に200円近くに戻すことは十分に考えられます。半年間のイギリス滞在であれば500ポンドでは足りないでしょうし、いづれまたキャッシュサービスを利用した時はこの前は安かったのに、もっと下ろしておけばよかったと思う可能性が高いのではないかと思います。

muzono
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 確かに今は本当に得だったのかは分からないですね、 再度キャシング利用するか考えたいと思います。