私も中学生の時、同じテーマでディベートしましたよ。もっとも厳密に言えば、私の時は、「中学生」だけではなくて「未成年者」の携帯電話の利用禁止、という論題でしたが。
公式大会にも出場しました。・・あまり言い過ぎると個人を特定されてしまうので言いませんが、今から6年くらい前ですかね・・。
6年もたつと、論題を取り巻く状況もガラッと変わりますので、あまり突っ込んだ事は言えませんが、簡単にアドバイスします。(私の頃はまだ公衆電話があったし、GPS機能なんて付いていなかったし、未成年者の有害サイトへのアクセスもし放題でした。)
デメリットに関しては、携帯電話産業へのダメージ、というのが私の頃はありました。中学生・高校生の携帯電話所有率と、それぞれの平均した利用料金をデータとして掲示し、そこから携帯電話産業の損益を算出しました。
更に、(当時不景気で、多くの会社がリストラを行っていたので)「どこどこの会社(もちろん携帯電話産業の会社でないと駄目)は、○○億円の損益を出して、○○人のリストラをした」というニュース記事を資料として提示し、そのニュース中の損益額よりもプラン導入によって発生する損益額の方がずっと大きいので(計算したらそうなった)、確実にリストラが発生し、多くの失業者が路頭に迷ってしまう、と論じました。
ただ、残念ながらこのデメリットは、あなたの場合は使えないでしょう。
というのは、携帯電話の使用を禁止する対象が「中学生」に限定されてしまっているので、禁止する事によって発生する携帯電話産業へのダメージも軽微だと思われるからです。
しかも、現在の経済状況は6年前より多少マシな状況にありますので(幸い、昨今の金融危機は日本の実体経済にはまだそれほど影響を与えていません。海外事業を大きく展開している会社は別ですけどね。)、経済ダメージを吸収する余力が企業側には多少あるかもしれません。(これは調べないとわからりませんが。)
とするとやはり、GPSや緊急時の利用の話をメインに持ってくるのがいいでしょうね。第二反駁で価値の比較をする事を考えても、肯定側が「未成年者の有害サイトへのアクセス」などの人命に関するメリットを出してきた場合、経済ダメージというデメリットでは勝ちにくいでしょう。
GPS機能が犯罪・災害遭遇時に有効だという議論は、調べれば良質な資料がたくさん出てくるでしょうから、デメリットとしては非常に有効です。人命に関するメリットにも対抗できます。
「緊急時の連絡」の場合は、「緊急時」をもう少し具体的にした方がいいでしょうね。地震の時とか、誘拐された時とか、あるいは救急車を呼ぶ時とか、場合分けした方が資料を掲示しやすいでしょう。
GPSに関しては、犯罪・災害遭遇時に救助の為に有効だという議論の他に、子どもの生活を監視できる(学校の帰りに寄り道してないかとか・・)という議論の立て方もアリかなとは思いますが、いまいち前者に比べてインパクトに欠けるので、あまり有効ではないと思います。
お礼
丁寧に回答していただきありがとうございました。 とても参考になりました。