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裸の特異点
こんにちは,初めて利用します. 私はSFが好きで,よく用語などを調べて自己満足に浸っているの ですが,先日「裸の特異点」という調べてもよくわからない言葉に 出くわしてしまいました・・・. Wikipediaの説明の一文に,「このような無限大の量を含む点が 存在すれば、一般相対性理論は破綻するので、理論的に因果関係 を予測することができなくなる。」というものがあります. "存在すれば"というのは,宇宙のどこかで1点でも「裸の特異点」 が存在してしまえば,その宇宙のいたるところで因果関係が予測 できなくなるということでいいのでしょうか?また,因果関係を 予測できなくなると私たちの生活に何が起こってしまうのでしょうか? "出現すれば物理的に厄介"など,存在してしまうと何かまずいこと が起こるというのは色々なところで書かれているのですが,具体的に どうなってしまうのか,イメージがわきませんでした・・・. どなたかご教授下さい,よろしくお願いします.
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こんにちは,宇宙の話って本当にわくわくしますね。 私の知っている範囲でお答えします。 裸の特異点というのは、特異点が事象の地平線の外にでてしまう、または事象の地平線がない状態のため、特異点が直接観測できるというものです。ブラックホールができればかならず特異点が生じますから#1様がおっしゃられているとおり、「見えるか見えないか」の差でしかありません。 特異点になると重力が無限大になります。空間も極端に圧縮された形になります。したがって光円錐も成立しないことになり、因果関係も成立しません。これは裸の特異点であろうとなかろうと同じことです。ただ事象の地平線というベールが特異点を覆っていれば、その向こうの世界は私たちには無関係ですが、実際に観測されるとなったら、因果関係がむちゃくちゃなものが見えるということになりますね。じゃあいったいどのようなものがどう見えるのか、全く検討もつきません。ペンローズはそのような裸の特異点は不安定で存在しないといっており、これは「宇宙検閲官仮説」とよばれています。 > "存在すれば"というのは,宇宙のどこかで1点でも「裸の特異点」 > が存在してしまえば,その宇宙のいたるところで因果関係が予測 > できなくなるということでいいのでしょうか?また,因果関係を > 予測できなくなると私たちの生活に何が起こってしまうのでしょうか? 裸の特異点がもし存在するとしても、その周辺では因果関係が予測できないことが観測されると言うことであり、宇宙全体では関係のない話です。 加えて言えば、アインシュタインの重力方程式にはブランク定数がありません。したがって一般相対論は量子論を全く考慮していないのです。量子論はご存じのとおりエネルギーに最小単位があるというものです。特異点のように空間が無限小、重力が無限大というものがはたして量子論的に考えて成立しうるものかどうか、このあたりはまだまだ未解決です。未解決な問題がおおいからこそ宇宙って魅力的なんですね。
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私はWikipediaの説明をこう読んでいます。 見ちゃったー!! ○君ユーレー見ちゃったー。>< 見てはいけない物が見えるとこうなり、パニックになるでしょう。 X君は、幽霊はこの世に存在しないと結論付けています。 この記載者の「おつむのレベル」どうよ? つ^_^)つ >このような無限大の量を含む点が存在すれば 日本語に主語など不要である! 日本人の心は心で通じるものだ。 いきなり「ただの」特異点の説明ににワープ!! ^^;
見えるか見えないかだけだよ。
お礼
なるほど,おかしなもの・現在の理論では説明できないものが 見える可能性があるだけで,私たちには影響がないわけですね. 少し理解が深まりました,ありがとうございます.
お礼
宇宙,おもしろいですよね.時間を忘れて読みふけってしまいます. >裸の特異点がもし存在するとしても、その周辺では因果関係が予測できないことが観測されると言うことであり、宇宙全体では関係のない話です。 特異点がむき出しの場合,周辺でおかしな事象が観測される,というのはどこかで読んだ覚えがあるのですが,"周辺で"という範囲が曖昧で,ずっと引っ掛かっていました(観測できる範囲が存在するのかな,と・・・). よく考えたら,その因果関係が成立しない範囲で起こった"事象の情報"が観測できる範囲まで,ですよね.例えば光であれば,光が届く範囲までということ(?). あくまで変な(因果関係が成り立たない・現在の理論では説明できない)ことが起こっているのは特異点周りだけで,私たちにとってはそれを見ることができるかできないかの差でしかない,なるほどよくわかりました,ありがとうございます!