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長期金利と短期金利について

長期金利と短期金利が逆転するとなぜいけないのでしょうか?コール金利まで逆転している場合もあります。いまいち理解しきれません。 どなたかご教授していただけませんでしょうか?

みんなの回答

  • ass559
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回答No.2

回答したあと、2日も3日も経ってから再質問されるのが、一番困ります。 その間、何度も開いて見るのは面倒だし、開いてみたとき放置されていれば不愉快になるので、締め切られるまで見たくないからです。今日はたまたま「あ~、まだ締め切ってない」と思って開いて見ましたが。。。 しかも、再質問に再回答した場合、なぜか、ほったらかし率がひじょ~に高い!(爆 ・・・失礼しました。m(_ _)m >どうしてこの状況が好ましくないのか? 逆イールドが好ましくないというより、逆イールドになるような状況(景気悪化懸念、急激な信用収縮による短期流動性の逼迫)が好ましくないというべきでしょう。 >長期が安いのは財務省などからするといい傾向だと思うのですが 国債の引き受け手がいない状況に比べれば、確かにそうです。 しかし、     金融不安が広がって「質への逃避」が起きている≒マーケットが投資意欲を失っている≒有効需要が減っていく=景気後退加速 これは財務当局にとっても好ましい状況じゃありません。 こんなじゃ、税収も減るし、景気対策や社会保障費の支出が増えて、財政はより厳しくなります。 なお、「日本は長期金利が低いから、財政赤字はもっと増えても大丈夫(←一般論としては正しいが)」と単純に考えていると、ある時点でカタストロフィーに見舞われる可能性があると思います。 なぜなら、金融機関は、総リスク資産(融資などの総額)に対する自己資本の比率(国際業務をやるなら8%以上)を、BIS規制で定められているからです。 会計ルールで、国債はリスク資産ではないことになっています。 つまり、その国の経済が活力を失って投資先が減り、または金融機関が体力を失い、あるいは信用収縮がひどくなり、リスクをとれなくなればなるほど(水面下の危機)、銀行にとっては国債を買う必要が高まり、彼らが買うので国債の利回りが低下するからです。 >逆イールドだと誰かが大損するのでしょうか? 逆イールドが常態化すれば、銀行業はなりたたなくなりますね。基本的には、短期で資金を集め、長期で貸すというビジネスですから。 調達より短期で融資する金融機関といえば、サラ金です。サラ金は銀行融資や社債で資金を集めています。 国から(外国の借款でもいいが)低利で長期融資を受けて資金調達するとかじゃないかぎり、「長期→短期」の金融は、企業の設備投資などには使えず、産業の育成にはあまり貢献しないことがおわかりになると思います。 期間3ヶ月の借り入れだけじゃ、企業は成長できません。 その前に、逆イールドが長期常態化すれば、それ自体が「異常事態」です。

bekky11111
質問者

お礼

ありがとうございました。勉強になりました。

  • ass559
  • ベストアンサー率52% (95/181)
回答No.1

短期金利>長期金利 の状態を逆イールドといいます。 逆イールドは珍しい現象ですが、景気後退期(の前半)や金融危機のときになります。 どっちにしても、好ましい状況ではないわけです。 景気後退期には、金融当局が流動性を供給して金利を下げていくので、「今後金利が下がる」という見通しから、長期金利が下がります。 いま逆イールドになっているのは、景気後退予測もありますが、それ以前に、インターバンク市場で流動性が足りない(貸し倒れになることをおそれて、資金が余っている金融機関が貸そうとしない)ので、流動性が不足しているからです。 そのため、ともかく間に合わせに資金が必要な金融機関が、高利で借りざるを得なくなっているのです。米国ではFF金利の誘導目標を大幅に超えてきています。 また、3ヶ月もの米国債はゼロ金利に近づきましたよね。 「質への逃避(国債なら安心)」が起きた結果、国債はいくら短期でもコール資金より長期なので、逆イールドが加速されているともいえます。

bekky11111
質問者

お礼

わかりやすいご解説ありがとうございました。 逆イールドになる理由(短期金利(コール)の上昇と長期金利(国債)の低下はわかりました。あと教えていただきたいのは、どうしてこの状況が好ましくないのか?です。短期が高いのは流動性の観点からまずいですが、長期が安いのは財務省などからするといい傾向だと思うのですが・・・。逆イールドだと誰かが大損するのでしょうか?

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