経済論的な話ではないですが、人間の心理として当然そうなると思います。
お金を貸す側と借りる側と、どっちが強いかというとやはり貸す側です。
短期金利なら、上がるかどうか、あがるとしたらどれくらい上がるか、様子を見ることができます。うっかりしてチャンスを逃しても、すぐ金利改定の時期が来ますので、貸す側としてはそれほど心配する必要はないです。
それに対して長期の場合は改訂の時期はめったにこないのですから、上がりそうと見た時に上げておかないと長期間安い金利で泣き続けなければなりません。
ならば、長期のほうが、借りる側が飲める範囲でですが、できるだけ上げておきたいと思うはずです。思うだけでなく、実際に金利を上げるはずです。
その結果、長期金利のほうが先行して上がります。
余談ですが、金利下落局面では、その心理が逆になって、長期金利はできるだけ据え置きたいのに対して、短期は下落圧力に応えられます(従来より安い金利で貸しても、下落局面ではもっと安い金利で資金を調達できるようになるので銀行は困らない)ので、短期金利のほうから下がるものと思われます。
お礼
ああわかりやすいですね。ありがとうございました!