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司馬遼太郎の小説を実際の歴史として覚えて問題ない?
司馬遼太郎の小説を最近読み始めました。とても面白いです。 歴史は全く詳しくないですが、これを気に歴史も覚えていこうかと思いますが、小説を歴史として覚えても問題ないでしょうか?歴史学者になるつもりはなく、一般教養くらい身につけばいいと思います。 ちなみに、小説の内容とかネタバレは勘弁してください。
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司馬遼太郎はいいですね。私も大好きです。この歳までたくさん彼の小説を読んできました。 彼は、その時代のある人物を描くことで、「人間とはなにか」を描こうとしていたように思えます。その為に、その人物を徹底的に調べ上げ小説を書こうとしましたが、「歴史」がその人物の全てを書物として残してくれていないため、想像で書いていることも少なくありません。またその小説内で取り上げている「事実」にも諸説があり、その中から彼もまた一つ選んで書いています。 また彼が「閑話休題」で、「諸説ある」ということもあります。 その上でご質問に答えるなら、「小説を歴史として覚えても問題ないでしょうか?」ということに関しては、「問題ありませんが、諸説あるうちの一つで、創作も含むと認識した上で、歴史を覚える」のがよいでしょうね。 厳密な事実というより、「人が何を考え、どう行動したか」を見つめるところに主眼を置いたほうが、より彼の作品を楽しめるのではないでしょうか。 以下に、彼の取り上げた「人物」に関する諸説をwikiで取り上げています。参考にして下さい。 斎藤道三:wiki http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%8E%E8%97%A4%E9%81%93%E4%B8%89 斎藤道三「国盗り物語」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E7%9B%97%E3%82%8A%E7%89%A9%E8%AA%9E
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- ayumu0102
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司馬さんは作品を書くときに莫大な量の資料を調べて書くので、忠実な史実を書く作家として好評があります。 なので彼の作品を読んで歴史の大筋の流れを知るのはおすすめです。 作品も読みやすいですしね。 ですがやはり小説ですので、誇張や司馬さんが好んだ人物がクローズアップされたりかっこよく描かれてもいます。 他の方も指摘するように土方や坂本をかなり高評価して美化して書かれていますが、反対に近藤などはかなり低評価に書かれています。近藤好きの私としては不服です(苦笑 (また歴史上の人物の性格も史実を詳しく調べたとは言え、自分好みに色をつけた性格になってもいます。これは創作ですので仕方ないことですが。現在よく描かれている新選組の土方や沖田の性格や関係、坂本の性格を広めたのは司馬さんの小説ですし) なので全てを鵜呑みにするのではなく、1つの創作として読むのが一番良いです。
- randybass
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おはようございます。問題ありません。 司馬氏は作品を書くたび、それに関連した資料を徹底的に集め、精査しました。神田古書街から関連本が消えてしまう。という証言もあります。当然史実には忠実に書かれていたはずです。 また「司馬の英雄史観」と批判されることもあるように、歴史を俯瞰的に観て書く作風は、歴史を学ぶ初心者にとっては非常にわかりやすいと言えます。 ただ、深く突っ込んだ読み方をしていけば、例えば新撰組について司馬氏は近藤勇を低評価する一方、土方を高評価するなど、好みの問題で解釈が分かれてくることもあるかも知れませんが。 「国盗物語」で氏が明智光秀を深く掘り下げて書いた以前までは、光秀が「単なる裏切り者」以上の者ではなかったというのが常識であったことも挙げておきます。
- mat983
- ベストアンサー率39% (10265/25670)
>小説を歴史として覚えても問題ないでしょうか? 大筋を理解するという事では賛成です。 その方が覚えやすいし興味が数倍増します。 坂本竜馬をはじめ明治維新の偉人は司馬さんの小説を読めば 骨格はつかめます。 これにNHKの大河ドラマなど他の作品を合わせたり、 実際に池田屋をはじめ京都観光でさらに深くなっていきます。
うーん・・・一般教養としてでも問題あるかも。 結構脚色されてる部分ありますから。 とはいえまったく知らないよりはましですけど。