冷房装置及び吹き出し口についてはNo.1さんが詳細に解説されていますので割愛しまして。
>このタイプは簡易式となっていたのですが、要はコストの問題ですか?
その通りです。
1-3は、従来の非冷房気動車を冷房化する際に採用されたタイプで、他のタイプに比べると見てくれはあまり良くなく、一部の網棚が使えなくなるなど若干の欠点はありますが、バス用の冷房システムを使う為に冷房化改造の工事の範囲が小さく、ローコストで冷房サービスを提供できるというメリットがあります。
床下にエンジンからベルト(もしくは自在継手)で直接駆動されるコンプレッサーユニット一体式の熱交換器を置き、室内に室内機を設置(+配管工事と断熱工事)するだけという、他のタイプと比べて簡単な改造で冷房化できます。
イメージ的には、一般家庭にエアコンを付けるような感じですね。
1-3、2-2以外のタイプは車両の製造時から冷房が搭載されているタイプです。
非冷房車からこのような平天井タイプに改造しようすると、天井部分の内装及び骨組みを改造しなければならず、また、屋根上に冷房装置を載せる為、屋根の穴あけと(場合によっては)重量増による鋼体の強化も必要となるなど手間と費用がかかります。
電車の冷房改造車では一部で見られますが(東武8000系など)、気動車でこの改造を施した車両は(私の知る限りでは)ありません。
2-2は新製車と冷房改造車の両方に見られます。
このタイプで改造すると、室内に冷房風洞を設けなくてすむのですが、天井に穴をあけて冷房装置を積むため若干の補強が必要となる場合があり、また床下に冷房電源用のディーゼル発電機を設置しなければならないので、床下機器の再配置改造が必要になってくるなど手間とコストがかかります。
気動車が走るような路線は元々乗客が少なく収益率が低いので、そこを走る車両に多額の冷房化費用をかけるのは費用対効果の面でよろしくない為、必然的にローコストで冷房化できる1-3のタイプが選ばれているという訳です。
お礼
回答ありがとうございます。 >イメージ的には、一般家庭にエアコンを付けるような感じですね。 分かりやすかったです。