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2002センター試験 生物IB 遺伝

http://www.toshin.ac.jp/news/exam/center/seibutsu/2002_q4.html 上のHPで問題を見てください。 この問題で、雑種第一代の遺伝子型がわかりません。 この問題の始めの交配から雑種第二代ができるまでを説明してください。 この親世代がホモなのかヘテロなのか、とか、一回目の交配と二回目の交配のどちらで組み替えがおこっているのか、などと考えると、頭のなかがぐちゃぐちゃになってしまって・・・ (それさえ分かれば設問自体はカンタンなのですが) 遺伝の問題で~~系統の交配といわれると、これはホモなのかヘテロなのか、と迷ってしまいます。 もしよければ、その判別法というのもまたおしえていただけたらうれしいです。

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  • Mell-Lily
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回答No.2

初めのキイロショウジョウバエの♀は、表現型が  棒眼/黄色体/白眼 ですから、遺伝子型は、  X: B-y-w  X: B-y-w です。”系統”ということですから、ホモと考えていいと思います。これに、表現型が  丸眼/正常体色/赤眼 で、遺伝型が  X: b-Y-W  Y: 無し の♂を交配します。したがって、F1の♀は、表現型が  棒眼/正常体色/赤眼 で、遺伝型が  X: B-y-w  Y: b-Y-W になります。さらに、これに、表現型が  丸眼/黄色体/白眼 で、遺伝型が  X: b-y-w  Y: 無し の♂を交配して、F2が生まれます。統計によれば、F2の表現型は、  棒眼/黄色体/白眼  丸眼/正常体色/赤眼  棒眼/正常体色/赤眼  丸眼/黄色体/白眼  棒眼/正常体色/白眼  丸眼/黄色体/赤眼 ですから、遺伝型は、♀が  X: B-y-w  X: b-y-w  X: b-Y-W  X: b-y-w  X: B-Y-W  X: b-y-w  X: b-y-w  X: b-y-w  X: B-Y-w  X: b-y-w  X: b-y-W  X: b-y-w に、♂が、  X: B-y-w  Y: 無し  X: b-Y-W  Y: 無し  X: B-Y-W  Y: 無し  X: b-y-w  Y: 無し  X: B-Y-w  Y: 無し  X: b-y-W  Y: 無し になります。このF1の♀に由来する6種類のX染色体のうち、  B-Y-W  b-y-w  B-Y-w  b-y-W は、F1の♀が減数分裂するときの組換えによって作られます。

参考URL:
http://www.fujijuku.net/02biol/lec4.htm
hirokibp
質問者

補足

こんなにしっかりと解説していただいてなんといったらいいか・・・ 本当にありがとうございました。いただいた知識を活用して、いまから沢山遺伝の問題を解いて、遺伝を完璧にしたいと思います。 それに「藤塾」のHPもとても役に立ちました。いろいろとどうもありがとうございました。 先にご回答くださった方の意見からみても、「系統」という用語には「何世代にもわたってこの形質が現れる系統」という意味があるのだと解釈したのですが、この考えで間違っていないのでしょうか。もしよければ補足お願いします。

その他の回答 (2)

  • Mell-Lily
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回答No.3

例えば、某予備校の冬季講習のテキスト(見本)に  「系統、品種、純系は、いずれもホモ接合体であることを意味する」 とあります。

hirokibp
質問者

お礼

補足ありがとうございました。 遺伝は覚えることが少なく、分かれば満点が狙える教科だといいます。 それを目指して、センターまであと1ヶ月すこし、精進していきたいと思います。

回答No.1

まず、遺伝の問題で「~の系統」と出てきたら、これはホモと思って間違いありません。「棒眼の系統」であれば棒眼の遺伝子がホモになっています。系統とは、何代掛け合わせても同じ形質を持つものしか出てこないグループを指します。優性でも劣性でも、何代掛け合わせても同じ形質しか出てこないものはホモしかありませんよね。 というわけで、質問の問題の雑種第一代は、全ての形質についてヘテロの個体ということになります。遺伝子型はBbWwYy、表れる形質は全て優性形質です。 組み換えの起こる時期は雑種第一代の配偶子形成のときですね。P(親世代)はどちらも系統として確立している血筋の個体ですので遺伝子はホモ接合です。よって組み替えがあろうと無かろうと出来る配偶子は全て同じです。雑種第一代ではへテロ接合なので組み換えが起こった細胞では配偶子は違う組み合わせで形質を伝えることになります。ここでは本来全て優性形質の遺伝子か全て劣性形質の遺伝子がのったX染色体しかなかったはずが、組み換えによって別の組み合わせが出てくるわけです。 組み換えが起こった個体に劣性ホモの個体を掛け合わせる、いわゆる検定交雑を行うことで問題では組み換え率を計算するためのデータを出しています(雄のY染色体はX染色体に乗っている遺伝子をほとんど持たず、こちらから何らかの形質が発現する事は高校段階の問題では考える必要はありません。よってX染色体上に遺伝子がのっている形質に関する問題で劣性形質のオスを掛け合わせる場合は検定交雑と同等の交雑になります)。表の値から遺伝子二つの組み合わせ三通りの組み替え価が出ますので、コレを利用して染色体上の遺伝子の存在位置を相対的に求められます。これが三点交雑です(モーガンがキイロショウジョウバエの染色体地図を作った方法)。 余談ですが、X染色体に乗っているということは組み替えは雌でしか起こりません。Y染色体とX染色体の間では組み替えは起こらないので、雑種第一代の雄と劣性ホモの雌では組み替え価の算出はできません。だから問題では雑種第一代の雌を使っているのです。 以上です。長くなってしまいました…。文章が分かりにくかったらすみませんです。

hirokibp
質問者

お礼

>余談ですが、X染色体に乗っているということは組み替えは雌でしか起こりません。Y染色体とX染色体の間では組み替えは起こらないので、雑種第一代の雄と劣性ホモの雌では組み替え価の算出はできません。だから問題では雑種第一代の雌を使っているのです。 この問題でわたしが気付いたのはこの余談のところだけでした(涙) 親世代が両方ともホモなら組み換えが起ころうと起こるまいと遺伝子型はかわりませんね。 で、ヘテロになった雑種第一代でやっと組み換えによる「遺伝子の乗り換え」がおこる、と・・・ けど、「まず、遺伝の問題で「~の系統」と出てきたら、これはホモと思って間違いありません。」ということがわからなければ、解けないのでしょうね。 ご説明ありがとうございました。ようやく遺伝さっぱりの状態から抜け出せそうです。 またお世話になることがあるかもしれませんが、そのときもよろしくお願いします。