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ラマン分析について

 私はダイヤモンドライクカーボン膜(DLC)の研究を行っており、膜の特性を評価するのにArレーザーのラマン分光分析装置を使用しています。  昔から、測定するのに中心周波数を1450cm-1にするのですが、この理由が分かりません。1550cm-1のG-bandと1350cm-1のD-bandの中間を取るという意味なのでしょうか?しかも、この中心周波数で測定するとDLC膜の特性が、100cm-1ほどずれてしまいます(1450cm-1:G-band、1250cm-1:D-band)。 ※装置は壊れているわけではありません。  しかし、中心周波数を1550cm-1にすると、1550cm-1:G-bandと1350cm-1:D-bandのちゃんとしたところにピークが出ます。  これらは一体なぜなのでしょうか?  ラマンの装置やDLCの特性について詳しく知っている方がいましたらご教授願います。

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  • hiro_wood
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回答No.2

 それは信号処理上の問題ではないかと思われます  「中心周波数」とは何を意味しているのか、その測定器の説明書に記載されている信号処理内容をいま一度吟味されてはいかがでしょうか?  Glandレベルという言い方が正しいかどうか自信ありませんが 測定した信号が非常に大きな別の信号成分を含んでいるときに、目的とする信号のGlandレベル(ゼロレベル)をどこにするかというのは結構悩ましい話です。(ラマン測定は常にそういう信号処理を強いられる状況にあるものだったかと思います) 例えば全体的に右肩下がりに変動している信号波形の中から、目的とする信号レベルも弱弱しく変曲点程度にしか見えないものを、個々のピークとして分離するような状態を想像されるといいでしょう。 G-bandとD-bandが既知の数値でわかっているときは「信号を分離する(ピークをはっきりさせる)」という意味でその中間点付近がピークとピークの谷間だと決め込んで処理すれば確かにそうなる・・・という「先人の知恵」とも理解できます。 いずれにいたしましても、解決策?!としては既知の試料(それこそグラファイトと工業用ダイヤモンド)を測定してその「中心周波数」なるもので処理してどっちがどうなるかは見ておかれたほうがいいと思います。

noritomo48
質問者

お礼

 回答ありがとうございます。  説明書を再度詳しく読んだところ、 「中心周波数を入力し、測定領域を変更します。このとき、あらかじめ試料のピーク波数が分かっている場合は、最大ピーク波数を入力してみてください」  と書かれていました。最大ピークが1550cm-1に出ることが分かっているので、やはり、これに中心周波数を合わせていないのが原因かと思われます。

その他の回答 (1)

  • leo-ultra
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回答No.1

「測定するのに中心周波数を1450cm-1にするのですが、この理由が分かりません」 これはたぶん装置固有の話だと思います。こんなルール聞いたことがありません。とにかく、このルールを教えてくれた先輩やら先生に理由を聞いてください。たぶんあなたの研究室の人しかこの理由はわからないと思います。 「中心周波数を1450cm-1で測定するとDLC膜の特性が、100cm-1ほどずれてしまいます」 装置が壊れていないのであれば、あなたがなにか測定の仕方を間違えているのだと思います。先輩やら先生に正しい測定法を聞いてください。 たぶん先輩も理由を理解してない可能性があるので、先生に聞いた方がいいと思います。

noritomo48
質問者

お礼

 回答ありがとうございます。  先輩に聞いたのですが、やはり昔からこれだったようです。理由は知りませんでした。  先生にも聞いてみます。