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金管楽器(特にホルン)のお国柄
金管楽器の特徴について、地域による違いを大まかに知りたいのですが、説明いただける方、もしくは参考になるサイト等ありますでしょうか。特にホルンについての情報が欲しいのですが。 特徴、というのは、まずは音色であり、その要因となる奏法、楽器のシステム、といったところまで分かるとありがたいです。
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アマチュアホルン吹きです。 まず大まかに言って「ヴィヴラートをかけるかかけないか?」で大きく分かれます。 「かけない」のはヨーロッパの西側で、ベルリンフィルをはじめとするオーソドックスな王道派ですね。さらに分けると、暗めで細めの音のイギリス派、明るめでクリアーなドイツ派、さらに暗めだけれども太くて大らかなアメリカ派といったところでしょうか。 対して「かける」方は東欧諸国、チェコフィルやレニングラードに代表される叙情的な「歌」のような奏法です。ペーター・ダム、ティルシャル兄弟なんかが有名ですね。 ただ、現代では両者のクロスオーバー化が進んでおり、「チェコフィル期待の星」だったラデク・バボラクはベルリンフィルに入団後、見事にドイツ伝統の奏法とボヘミアホルンのテイストを融合させた新しい音を披露しました。 日本では、師事した先生の奏法を受け継いでいる方が多いので、ドイツスタイルが主流ですが、東欧型の奏法の方も増えてきました。 一般に音色は所属するオーケストラの伝統に習う場合がほとんどで、基本的な奏法のセオリーはそんなに変わらないです。楽器もアレキサンダーが結局一番多いような…。ほぼ同じ楽器を使うのに、こんなに音色が違うなんてミラクルですよね。ホルンという楽器の表現力の幅の広さをよく表した事例だと思います。
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- keikyu2101
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下記の参考URLで、Brass winds(金管楽器)のトランペットやホルンなどをご覧になってみて下さい。金管楽器は、マウスピースで音が変わります。リム内径、カップの深さ、スロート径などにより、向き不向きな音楽ジャンルがあります。楽器本体では、マウスピース比べて音が大きく変わるような要素は無いような気がします。 参考までに。
お礼
ありがとうございました。
お礼
クロスオーバー化という点はそのとおりかと思いますね。 ベルリンにしてもロンドンにしても、セクションとしての音質の特徴(そのオケの伝統)がなくなってきているような気がしてなりません。 ロシアのオケですらそんな感じがすることがありますもの。 そのあたりを整理してみたかったので、大変参考になるお話でした。ありがとうございました。