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「なさる」「しなさる」
日常の会話より、古文の現代語訳をする場合に感じるのですが、 「~しなさる」と言うより、「~なさる」と言う方が、何となくスマートなような・・・ ただ、両者の使い分け方、文法的観点の定義等が、いまひとつよくわかりません。 専門家の方、ご教示下さい。
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こんにちは。 専門家ではありませんが、36時間も経ちましたので。 「~しなさる」と「~なさる」との比較ですから、 ご質問の意図は、サ行変格活用に関するものですね。 尊敬語の「なさる」の用法は2つに大別され、 1.サ行変格活用の動詞の語幹の後ろに直接つなげる 2.動詞の連用形の後ろにつなげる です。 ですから、サ行変格活用の場合は、1と2の両方が適用できるわけです。 例を挙げますと 1の用法 心配なさる、心配なさった(なすった)、心配なさんな、心配なさい(なされ) 2の用法 心配しなさる、心配しなさった(しなすった)、心配しなさんな、心配しなさい(しなされ) どうでしょう? どれも「文法的」には正しい表現ですが、違和感のあるものが何個かあると思います。 そして、すっきりとした法則性があるかと言えば、そうでもないです。 以下は、私なりの判断(感覚?)です。 ○心配なさる △心配しなさる ○心配なさった △心配しなさった ×心配なさんな ○心配しなさんな ×心配なさい ○心配しなさい なんとなく、命令調のときは「し」が必要な感じがします。 今度は「心配」を「ご心配」に替えてみます。 ○ご心配なさる ×ご心配しなさる ○ご心配なさった ×ご心配しなさった ○ご心配なさんな ×ご心配しなさんな ○ご心配なさい ×ご心配しなさい このように「御(お、ご)」が付くと、状況が一変します。 以上、ご参考になりましたら。
お礼
ありがとうございました。 語感によるところが大きいのですね・・・参考にさせていただきます。