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不良債権問題

ニュースなどで、不良債権問題が大きく取り上げられる原因は何なのですか? 最近興味を持ち始めたばかりなので、わかりやすく答えてくださるとありがたいです。

みんなの回答

  • Bokkemon
  • ベストアンサー率52% (403/765)
回答No.3

ややこしい部分を思いきり単純化すると、以下のように説明できます。 不良債権というのは、平たく言えば回収できない債権です。金融機関は、言うまでも無く金融(貸し付け)を業とします。この銀行が多額の不良債権を抱えるということは、一般の会社で言えば不良在庫を抱え込んでいることと同じです。不良在庫が多ければ倒産します。不良債権が多い銀行は、それだけ倒産のリスクが大きいので、銀行自身が他の銀行などから資金を融通してもらうにも高い金利を条件として負担しなければならないことになり、いっそう経営的に苦しくなります。 銀行が倒産するような噂が流れるだけで「取り付け騒ぎ」がおき、預金者が預金の引出しに殺到し、それによって銀行の支払可能な現金が底をついてしまうことがあります。なぜなら、銀行は預金額の何倍もの融資を行っており、銀行自身が債務を履行できない(預金の払い出しに応じられない)ことになるからです。そうなると加速度的に信用不安が進み、その銀行は倒産するしかなくなります。 一般の企業の場合は債権者が仕入先などの取引先や資金の借入先で、企業倒産によって連鎖的に倒産が広がることがありますが、銀行の業務は企業などに資金を供給(融資)することですから、銀行が倒産すると多くの企業への資金供給がストップし、資金供給を受けていた企業は運転資金が不足して連鎖倒産が広がります。その影響は単なる企業が倒産した場合よりも遥かに大きなものです。しかも、銀行の場合には仕入先=不特定多数の預金者ですから、銀行の倒産の影響は一般の人々にも直接の影響があり、ペイオフになれば預金は全額の保護を受けられません(つまり、預金した金額の一定額を超えた部分は諦めなければならないのです)。これが消費マインドを大きく冷え込ませる影響もあります。

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  • mmky
  • ベストアンサー率28% (681/2420)
回答No.2

簡単な概念ということで 銀行というものは、お金を預金者から預かって、そのお金を事業者に貸付けることで、貸付金利と支払い金利の差額で運営している企業体ですね。 銀行が事業体に貸し付けた膨大な資金が焦げ付いたとすると、その状態では、銀行は資金を新しい事業には貸付けできませんね。 焦げ付いている事業体をつぶしてしまえば、貸付元金さえ帰ってこないということで、銀行が更に貸し付けるという悪循環が起きているのです。つまり、不良債権とは焦げ付いた貸付金のことです。不良債権を処理しない限り銀行が銀行としての機能を果たさないということで、この不良債権の処理を銀行自信にまかしておいてもだめではないかと、竹中大臣がんばっているのです。これが不良債権問題です。 最近のアメリカの記事では、もっと辛らつな表現をしていました。 銀行についているゾンビ企業を早く整理して、健全な銀行体質にしなければ ならない。などです。雇用の問題もあり、難しい問題なのです。 参考まで

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  • tokuse
  • ベストアンサー率35% (6/17)
回答No.1

私も正確にわかっているわけではないのですが、今の日本の状況は確かにおかしな悪循環の仕組みで底の見えない不況に苦しんでいますね。 回答としましては、私も初心者なので間違っているかも知れないけど、不良債権問題がここに至る過程を説明してみようと思います。 まずは、昔のバブルで生まれた不良債権(土地などのモノの価値を異常に高く評価してしまったために、返せないほどの借金をしている会社のこと)が日本にはたくさんありました。 銀行はバブルの頃に貸してしまった大量のお金が戻って来ないわけです。 会社は夜逃げが出来ませんので、借金の返済からは逃げられません。 そこで、どうするかというと、会社の土地や建物などの担保を処分して(土地・建物の差し押さえでほとんどの会社が倒産します)お金を銀行が手に入れ、借金はチャラになります。(もちろん銀行は貸したお金を取り戻しきれません) やがて不良債権を抱えすぎた銀行は貸した金が回収できずに倒産してしまいます。 生き残っている銀行も倒産しないように頑張ります。 どう頑張るのかというと、出る金を減らすために貸し渋りしたり、入る金を増やすために借金取り立てをするわけですね。 そうすると今度は有名な大手企業もばたばた倒産し始めて、日本の産業自体が崩壊する危機にさらされてしまってきたわけです。 小泉政権はこれを打破するために、「不良債権処理加速」を方針として打ち出してきました。ここで一気に膿を出せば日本の病は完治するという発想ですね。 政府は銀行に対して不良債権をなくせ!と強行な方針で迫りました。 でも、不良債権は借金が返せない会社のことですが、それを処理するということはどういうことになりますかね? 不良債権処理で不況が続く日本ではその不況のために不良債権化してしまう企業がどんどん生まれています。それも全部処理するとしたら日本の産業はどうなるんでしょうね? いくつの会社が生き残れるのでしょうか? 何人の失業者が出て、いつ頃景気回復するのでしょうか? そういう大変な問題が不良債権問題だと思います。

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