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「力」のよみかた

「力」という漢字の読みですが、 「力学」「力点」「力説」などは「リキ」 「記憶力」「体力」「摩擦力」などは「リョク」となり、 一般的な言葉では 初めに付く「力」は「リキ」 後に付く「力」は「リョク」 という規則があるように見えます。ただ、 「念力」「神通力」は後についても「リキ」 というのもあり、単に例外といってもよさそうですが、なんとなく超越的なものに付くと「リキ」という感じもします。 「リキ」と「リョク」の使われ方の規則があるとしたらどんなものでしょう。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • jo-zen
  • ベストアンサー率42% (848/1995)
回答No.3

漢字の音は、言葉が日本に入ってきた時代により同じ文字でも複数あることが多いのです。「力」の場合、リョク(漢音)・リキ(呉音)となります。 漢音(かんおん)とは、7, 8世紀、奈良時代後期から平安時代の初めごろまでに、遣隋使・遣唐使や留学僧などにより伝えられた音をいいます。   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%A2%E9%9F%B3 呉音(ごおん)とは、奈良時代に遣隋使や留学僧が長安から漢音を学び持ち帰る以前にすでに日本に定着していた漢字音をいい、5, 6世紀に導入され、一般的に中国の南北朝時代、南朝の発音が直接、あるいは朝鮮半島(百済)経由で伝わったと言われています。仏教経典は原則として呉音で読まれます。   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%89%E9%9F%B3 仏教関係の言葉として、「念力」「神通力」「法力」「一力」「戒力」「観音力」「眼力」「願力」「行力」「功力」「験力(げんりき)」「業力(ごうりき)」「五大力」「定力(じょうりき)」「神力」などは呉音「リキ」で読まれているのです。 「りき」と「りょく」の使い分けについては以下のURLも参考にしてみてください。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E5%8A%9B&dtype=0&stype=0&dname=0na&ref=1&index=21595121153300   「○○力」を「リキ」と読むものは結構ありますが、「力○○」を「りょく」と読むのは「力争(りょくそう)」くらいしかないようです。

BookerL
質問者

お礼

 仏教関連の言葉は、「リキ」とよむことが多い、という点は納得しました。 >「力○○」を「りょく」と読むのは「力争(りょくそう)」くらいしかないようです。  「力争(りょくそう)」という言葉は聞いたことがないのですが、普通に使われる言葉なのでしょうか。ちなみに、手元の小型国語事典には掲載されていませんでした。

その他の回答 (2)

回答No.2

明確な使い分けがあるのかどうかは分かりませんが、「りょく」と読むのは漢音、「力」と読むのは呉音です。 仏教用語では、その伝来時期の関係で、呉音で読む場合が多くなっています。 例えば「神通力」はもともとは仏教用語です。ですから「じんづうりょく」と読まずに「じんづうりき」と読むのです。同じく「念力」も、現在使われている意味とはやや異なりますが、もとは仏教用語です。 こういった点からいけば、仏教用語に由来する言葉は「りき」と読む場合が多いと推測されます。 ただ、挙げておられます「力学」「力点」などは仏教用語とは考えにくいので、何故「りき」と読むのかは分かりません。「力」に限らず、総じて漢音・呉音の区別は、慣用としかいいようがないようにも思うのですが……。

BookerL
質問者

お礼

>仏教用語に由来する言葉は「りき」と読む場合が多いと推測されます。  これには、なるほど、と思いました。 >「力学」「力点」などは仏教用語とは考えにくいので、何故「りき」と読むのかは分かりません。  私は現代語では「力」で始まる語は「リキ」になる、という気がしています。その理由はわかりませんが、単に口調のせいかもしれません。「口調」に学問的な裏付けがあるとおもしろいのですが。

  • kantansi
  • ベストアンサー率26% (658/2438)
回答No.1

「言葉の溜め池」と言うサイトからの転載です。 なかなか難しいことが書かれていますが、「読み方の区分がいつの頃からか、なんともしっくりしていないのが今日の漢字教育における現状」と言うのが結論のようです。 「力」という字、音を「リキ」(呉音)・「リョク」(漢音)、訓は「ちから・つとめる」と読む。熟語にして音読みするとき、この呉音「リキ」と漢音「リョク」とを私たちはどう区別するのだろうか?いままで、知らず知らずのうちに二種類の読み方を身につけているようだ。次に「力」の熟語を示してみよう。  リキ :「力演」「力士」「力作」「力説」「力点」「力量」      「念力」「千人力」  リョク:「力学」「力諌」「力検」「力言」「力耕」「力作」「力子」「力疾」「力嗇」「力臣」「力正」「力制」「力征」「力政」「力勢」「力田」「力能」「力農」「力勉」      「決断力」「全力」「効力」「能力」「知力」「火力」「努力」「魔力」  漢音読みとしては、冠字熟語の語用例をみるに普段用いる熟語が少ないことに気づく。漢音読みの「力〔リョク〕」の冠字熟語は沓字熟語と比較してなぜ少ないのだろうか?疑問はつきない。そして、両音読みの熟語としては、「力役」の「リキエキ・リョクエキ」、「力行」の「リキコウ・リョクコウ」や「力戦」の「リキセン・リョクセン」、「力争」の「リキソウ・リョクソウ」、「力闘」の「リキトウ・リョクトウ」という読みがある。また、「力作」については、   リキサク :「力を入れ心をこめて作った作品」   リョクサク:「つとめ働く」 と読み方により意味が異なるものもある。 さて、院政時代の観智院本『類聚名義抄』には、 「力 呂職反。チカラ、ツトム、ハナハダシ、イソク、人トナル、ネムコロナリ 和リキ」<僧上八一(1)> とあり、漢音「リョク」として「呂職反」と反切表記で示し、呉音「リキ」については、「禾リキ」と「和音」という取扱いで位置付けにあるということになる。この『類聚名義抄』に何らかの影響を与えていると思える『篆隷萬象名義』や『法華経音義』の「力」の反切も紹介しておこう。  『篆隷萬象名義』力部「力 呂職反。勒。務。筋。仂。」<上四二三頁> と『類聚名義抄』の反切は、『篆隷萬象名義』を継承していることになる。  九条家本『法華経音』十九・記字には、「力 里色反」  保延本『法華経単字』序品180「力[入声]ヲチナシ、チカラ。チカラ。里色〃(反)」 でいずれも呉音の「リキ」で、この「力」の字の反切に関してみる限り、『法華経音義』の方は直接影響していないものといえよう。  いずれにしても、その読み方の区分がいつの頃からか、なんともしっくりしていないのが今日の漢字教育における現状のようだ。

BookerL
質問者

お礼

リョク・リキ が漢音・呉音 というのはどこかで聞いて知っていました。現代の日本語でどういう風に使い分けられているのかを知りたかったのです。  「力」で始まるもので「リョク」とよむ例がたくさん挙げられていますが、現代の一般的な言葉としてはまず使われないのではないでしょうか。普通の国語事典(大辞典でないもの、例えば岩波国語事典)や用字辞典などには掲載されていません。  そこで、現代語では「力」で始まる語は「リキ」とよむ、としていいような気がしています。  「○○力」のように、後に「力」がつく語で、「リキ」とよむ場合について、何か規則性がないのかな?というのが、疑問です。 >「言葉の溜め池」と言うサイトからの転載です 検索すればすぐわかるのでしょうが、別サイトからの転載なら、URLの掲載があればうれしかったです。

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