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老人が使うとされる、「~じゃ。」
語尾に「~じゃ。」 と言うのを、よく本やドラマの中の、お年寄りが使うセリフとして登場します。 この使い方、元々、どこの方言だったのでしょう? 関東なら「~だ。」 関西なら「~や。」 と言うのが普通では? と思いまして。 ただ、はやりとか、TVの影響で全国的に認知はされたのでしょうが、昔から日常会話で、年齢に関係なく使われてたのはドコなんでしょう? Gパン刑事が、「なんじゃコリャア!!」…って叫んだのは、思わず口走った「方言の吐露」ではないと思います。 年寄りのセリフの語尾は「~じゃよ。」と言われるようになったいわれ、実際使われてる地方が知りたいです
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アニメ等に出てくる博士は、ほとんどが「~じゃ」という指摘をしていた文章をよんだことがあります。その言い方で話し手がどんな人かが分かる(なおかつ、現実のそういう人たちは、そんな言い方をするとは限らない)言葉を「役割語」と呼んでいたと思います。 ということで、検索してみたら、さすが「ウィキディア」。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%B9%E5%89%B2%E8%AA%9E
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- MockTurtle
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> ・・・ワシ。 我が飛騨地方では、女(老人)のひとも使います。 > 更に、「オレ」、「オリ」なども使われます(女のひとがですよ!)。 記憶が少しおぼろですが、確か私の祖母も「オレ」と言っていたような気がします。でも、「じゃ」と言ったことは一度もなかったですね。ちなみに父の生家は那須の農家ですが、彼の話によると祖母は二本松の出だそうです。 話は変わりますが、週間モーニング(講談社)に連載中の『へうげもの』の中で、淀の方が 「殿下(秀吉)のお怒りを鎮めるのは、今しかないのじゃ!」 と言って、織田長益(有楽)に詰め寄るシーンがあります(小田原陣中の話ですから、年齢は二十歳かそこら)。しかし、この物語の中で彼女以外に「じゃ」を使う人物は、男も含めてほとんど登場しません(帝や秀吉でさえ然り)。 それでふと思ったのですが、前回の回答で触れたキャピュレット家のお嬢さんの例と併せて考えると、これは或いは “お姫様(もしくは女王様)言葉” なのかもしれません。身分の高い女性は当然回りに威張るわけですが、そうかと言って「~だ」では響きが無骨過ぎる。そこで採用されたのが「じゃ」というわけ。もっとも、戯曲や漫画の台詞では、根拠としてかなり脆弱ですけれど‥ ( ^^; 【またも余談】 淀の方(茶々)の呼称は今では「淀殿」が一般的のようですが、私が子供の頃は物語本でそんな表記を見た例はなく、テレビドラマなどでも圧倒的に「淀君」でした。現代では歴史学者によって否定されているこの呼称を日本中に広めたのは、坪内逍遙作の歴史劇『桐一葉』だと言われています。 ちなみに単なる偶然ですが、例の「名が何じゃ!」という名(迷?)訳も彼の手になるものです ( ^^
お礼
またまたありがとうございます! 「じゃ」は老人にのみ使うことが許された言葉ではない。 高飛車なオンナにこそ似合う!・・・ そんな気もしてきました。 ヨドギミ・・・確かに私も この呼称に慣れ親しんできました。 坪内逍遥・・・偉大な小説家(しかも岐阜県人)だとは知ってますが、作品は まっっったく読んだことありませんでした。(恥) これを機会に、明治?の文豪さんの小説も読んでみるようにします。
- COMORI
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多分方言じゃないと思います。 実際にお年寄りのかたとお話をしていても滅多に「~じゃ。」 なんて言葉は使いませんよね? 本やドラマで使うのは その人がお年寄りの役なんだとわかりやすくするために使うのだと思います。 まったく説明になってませんね。すいません。
お礼
ありがとうございます。 いえいえ、おっしゃるとおりです。 私も実際の会話で聞いたことありませんから。 なので、「この辺では聞いたことない=方言では?」 と思ったんですよ。 ドラマなんかで使われるのは「役割語」として・・・ ということがわかりました。 COMORIさんのおっしゃるとおりです。
- MockTurtle
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【以下余談!】 「何じゃ」と言えば、齢13の少女が次のような台詞を語る有名な物語を連想します。 名が何じゃ!薔薇の花は他の名で呼んでも同じようによいかおりがする。 誰だ、こんな翻訳するヤツぁ!!! ...(笑) 恐らく「~じゃ」は方言ではありませんし、老人になった者に等しく使用が義務付けられる表現でもない筈です。 ただ、日本という国はほぼ全土が尾根で分断された箱庭社会なので、同じ言葉がある土地では日常語として長く生き続け、また、ある土地では早々に廃れ‥ という具合に言葉の地域格差がかなり激しいわけでして、結果としてある地域の現代語が別の地域では古語扱いされたりする場合もあります。 そこで、「~じゃ」の名誉のために敢えて一言 ( ^^ これは決して加齢臭を帯びた言葉に非らず、そんなことは辞書には一言も書かれていない! ‥ と高らかに叫んだ後、「~じゃ」としばしばセットで使われる「わし(儂)」という代名詞を国語辞典(旺文社です)で引いてみました。 -------------------- わたし。おもに男の老人が用いる -------------------- まったく、辞書なんて!‥(ノ_<。)。。
お礼
ありがとうございます(笑いながら…)! ・・・ごめんなさい、その物語よんでませんでした。 でも、スゴイ翻訳ですね! かなり感情こもらせたい時に使える語なんですね、「じゃ」。 「だ」では やはり弱いと。Gパン刑事に通じるモノあります。(あ、彼はクニのコトバか。なら、ヤクザの発する言葉に。) >決して加齢臭を帯びた言葉に非らず ・・・確かにそのようですね。 「『じゃ』使いさん」に対し失礼です。 老若男女、フツーに使う地方があるのですから。 ・・・ワシ。 我が飛騨地方では、女(老人)のひとも使います。 更に、「オレ」、「オリ」なども使われます(女のひとがですよ!)。
- sanori
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#1の回答者です。 再びお邪魔します。 あっという間に、沢山の回答が集まりましたね。 #6様の「役割語」というご説明には感服しました。 >>>関西では「じゃ」、関東では「だ」と 方言対立になったのは どうしてなんでしょうねえ? 理由は、私にもわかりません。 東日本(首都圏を含む)では、「じゃ」で終わる言い方はしません。 お年寄も言いません。 (勿論、西日本出身の人を除いてです。) ですから、現代日本語としては、「~じゃ」は方言としてとらえるのが妥当と考えられます。 東北では、「~ださ」「~だっちゃ」という言い方があります。 なお、 「じゃん」と「だべ」は、話し相手に対して、同意や共感を求めている意味があります。 「じゃん」や「だべ」と同義の言葉は、標準語では「だろう」であり、 「じゃ」のシリーズで同義の言葉は「じゃろ」あるいは「じゃろう」です。 >>>関西は「や」だと思うのは 私の思い込み? いえ。思い込みではないです。 関西では、「じゃ」より「や」が多く使われているはずです。 >>>映画、「仁義なき戦い」では 確かに「じゃ」を、それほど年いってないヒトたちが使ってましたね。 はい。 「仁義なき戦い」は、広島が舞台なので。 一つ思い出しましたが、 時代劇の中で、偉い人が格下の者に対して話すときに 「じゃ」が使われていますね。 現在放送中のNHK大河ドラマ「篤姫」でも、 家定(将軍)、篤姫、本寿院(家定の母)が、しょっちゅう「~じゃ。」と言っています。 役割語なのか、それとも、江戸時代末期に実際にそうであったのかは、 私は知りませんけれども。
お礼
ありがとうございます。 ・・・この時点で、私もかなり満足感を覚えてきたのですが、さらなるご回答、とても嬉しく思います。 ずいぶん前に、「じゃん」が横浜の方言だと知った時はオドロキました。 単にハヤリ言葉の一つと思ってましたから。 ウチの親は変にガンコで、むかし、私の妹が「~じゃん!」と言ったら、烈火のごとく怒ったのを思い出します。 ハヤリ言葉として使ったものですが、その時の妹の真意は…?(断定?同意を?) 私もまた一つおもいだしました。 格下の者が上に向かって言う時、「~ですじゃ」なあんて言うの聞いたことがあります。 やはり「じゃ!」と言い切ってしまうのはハバカラレるんですね。シモジモの者には。
- Parismadam
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No.2です。早速のお返事を有難うございます。また、「はじめまして」ではなく3/29のご質問でもお礼のお返事をいただいており有難うございました。補足質問にお答えします。 ご質問1: <・・関東でも「じゃ」は使われるんでしょうか?> 私のまわりでは(関東人)、誰も使っていません。 ただ、使う人がいてもおかしくないと思います。 ちなみに関東でも断定の語尾が 「じゃん」(横浜弁) 「だべ」(横須賀弁) というのがあるようです。 実際横須賀の人が「だべ」と言っているのを耳にしたことはありますが、「じゃん」は東京人(山手・下町)でも使っている人もいますので、横浜弁が東京に浸透したのかもしれません。 ご質問2: <その意味で、老人が話す言葉(ドラマとかの中で)の語尾が、なぜ全国規模で、「じゃ」になってるんでしょう?> 1.一つには、回答No.2にも書きましたが、「じゃ」に感情がこもるからではないでしょうか。 人生の酸いも甘いもかみしめた老人なら、「断定」として主張する、というより「そういうもの」として諭しているニュアンスが出るのではないでしょうか。 2.もう一つは、老人の舌が回らない、という老化現象も考えられます。 どちらも濁音ですが、「だ」とクリアに発音よりは、「じゃ」の方が舌の神経を使わなくてすむのではないでしょうか。 ご質問3: <ジジ臭い響きだと ドラマ制作者・脚本家・作家が思うからでしょうか?> ジジ臭いというか、「情のある響き」に聞えるのではないでしょうか。 TVの「日本昔話」でも「そやな」「そうだな」などより、「そうじゃな」の方が山の風景に合います。 単にイメージ、語感、雰囲気、連想させるものによるのかもしれません。 以上ご参考までに。
お礼
ありがとうございます。 3月には、たいへんお世話になりました。 う~ん、なるほど。 「じゃ」の方が、「だ!」と言い切ってしまう堅さがない。それは、年輪を重ね、人生経験豊富な老人だからこそ使える・使ってほしいと。 山の風景に似合いますよね。 なんか、「じゃ」が気に入ってきました。
- natumikang
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1.江戸時代は関西弁が「じゃ」でした。それから「や」に多くかわります。 2.江戸時代前期では、江戸でも共通語として関西弁の「じゃ」が使われました。 3.今でも中国地方では「じゃ」を多用しています。 歌舞伎で2.として江戸の老人が使っていたので老人言葉として定着したという説を聞いてことがあります。 あるいは、3.で近代の長州出身の元老、長老が「じゃ」を使っていたので老人言葉として定着したというのを聞いたことがあります。 定説はないようですが、漫画や劇では昔から多用されます。 中国人の「のことあるよ」や、お嬢様の「ですのよ」も同じです。 ちなみにGパン刑事の出身は山口県下関(旧長州)です。
お礼
ありがとうございます。 ・・・とすると、江戸時代前期は日本国中「じゃ」だったと。 そのうちに関西では「や」にかわり、関東は「だ」に変化したと。 中国地方では、そのような変化、または流行にのまれず「じゃ」のまま生きながらえた・・・こう考えていいんですね? 老人言葉として「じゃ」が使われた理由、なかなか興味深いです。 中国人の「~のことあるよ」とか「~するよろし」なあんて言葉、ホントに彼らが言ってたことあるんですかねえ?(笑) Gパン刑事、下関だったんですか! だったら普段、仲間やボスのもとでは標準語使ってても、ほんとうに感情入ってしまう事態が起きれば、思わずクニの言葉がでてしまう・・・に納得できます。
- KGS
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関東 「そうだ」 関西 「そうや」 岡山 「そうじゃ」 岡山は若者でも普通に使います。 他県は知りません。
お礼
ありがとうございます。 失礼しました。 自分の地方が「じゃ」を使わないため、「どこの言葉?」と思ってました。 私は飛騨の山猿ですが、「そうや」です。 関西圏の言葉が多いみたいですが、アクセント・イントネーションは関東語圏です。 「日本昔話」なんかに出てくるお爺さんらが「そうじゃよ、そうじゃよ」なんて言ったりしますが、どう見ても東北の話だったりした時に違和感を感じます。
- Parismadam
- ベストアンサー率65% (2756/4211)
はじめまして。 ご質問1: <この使い方、元々、どこの方言だったのでしょう?> これは方言ではありません。 1.文末でつかわれる「~じゃ」は「~である」の略語「であ」が転じた形なのです。 2.「~である」が断定の用法ですから、「~じゃ」も断定の接尾辞となるわけです。 3.「~である」は短くして「~だ」と表すこともできます。 4.「~じゃ」<「であ」の語法は、「~だ」に進化する一歩手前、といった段階の口語表現と言えます。 ご質問2: <Gパン刑事が、「なんじゃコリャア!!」> 1.この「なんじゃ」は方言ではなく、断定の一種の変形語法なのです。 2.また、「こりゃあ」は「これは」に感情を持たせた、砕けた語法といえます。 3.変形をさせない形にすると 「なんだ、これは!」 となります。 4.これではGパン刑事のショックを表すことはできません。 5.やくざが「なにすんじゃ、コリャア」というところを、「何するんだ、この」といってもドスがききません。 6.その意味では「なんじゃ」の「~じゃ」の語法には、断定に主観的な感情を込めた語法と言えるでしょう。 以上ご参考までに。
お礼
ありがとうございます。 なるほど、Gパン刑事のショックを言い表すのに「なんだ、これは!」では確かに弱いです。 ヤクザも標準語では迫力に欠けますね。 ・・・関東でも「じゃ」は使われるんでしょうか? その意味で、老人が話す言葉(ドラマとかの中で)の語尾が、なぜ全国規模で、「じゃ」になってるんでしょう? ジジ臭い響きだと ドラマ制作者・脚本家・作家が思うからでしょうか?
- sanori
- ベストアンサー率48% (5664/11798)
こんばんは。 私の知っている範囲では、広島県、山口県で、普通に用いられています。 女性も使いますね。 関西でも用いられるようですが。 http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%B8%A4%E3&kind=jn&mode=1&base=1&row=4
お礼
ありがとうございます。 リンク先によりますと、断定の助詞 「~だ」も、「~である」からの転・・・だったとは・・・。 勉強になりました。 ただ、そこでも書いてあったように、関西では「じゃ」、関東では「だ」と 方言対立になったのは どうしてなんでしょうねえ? 関西は「や」だと思うのは 私の思い込み? 映画、「仁義なき戦い」では 確かに「じゃ」を、それほど年いってないヒトたちが使ってましたね。
お礼
ありがとうございます! 「役割語」を初めて知りました。 ウィキの「役割語」を読み進んだら、関連項目に「老人語」というのがありました。 そこを読んだら、すごくスッキリした気持ちになりました。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%80%81%E4%BA%BA%E8%AA%9E