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企業かアカデミックか
薬学・生物系D1です。元々アカデミック志向が強く、将来は大学あるいは国立の研究所で研究を続けたいと思っていました。 しかし最近、将来のことで不安を感じています。本当は上記に示したようにバリバリ研究を行っていきたいのですが、安泰さを求めて企業の方がいいのかなどと色々思案してしまいます。 個人的な考えとして >アカデミック ・好きな研究に没頭できる。 ・サイエンスを追及できる。 ・PDなどは身分が不安定 ・パーマネント職を得るのは難しい ・数年ごとに就活 >企業 ・安定(安泰) ・それなりに給料がいい ・福利厚生が整っている ・アカデミックな研究はできない。 ・利益を求める学問 などと考えています。 将来、結婚をし、家庭を築き、自分の野心ばかり追っていてもダメなのかなとも考えています。 種々研究職の方、いろいろアドバイスをください。
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大学の方から回答があったようなので企業の研究開発部門にいるものから回答します・ ・安定 思われるほど安定ではありません。昨今、年収の変動幅は十数年前に比べるとかなりなものです。 また、製薬会社、IT会社などそもそも固定費に占める研究開発費が大きい企業では、 景気動向や会社業績動向によりまっさきに雇用調整の対象にさらされる部門です。(雇用調整効果が大きいですから。) ・給料がよい 大学の教授になっている同期と比較して差はありません。 ・アカデミックな研究はできない。利益を求める学問 これはなにがアカデミックで、なにが利益をもとめることなのかによります。 大方の部下の不満をきくと、アカデミックな研究ができないことが不満なのではなく、自分の興味の湧く好きな研究ができないことに不満をもつ傾向があります。 上司としては厳しくいうと「自分の興味が湧く研究を、スポンサーにとって役に立つ研究とPRできないのであれば、それができたものの研究方針に従え。」となります。 と企業でのデメリットを書いてきましたが、裏返すと大学などでも同じことが言えます。 欧米の公的研究機関や国内の大学での非常勤の経歴もありますが、結局はどこでも同じでした。 先日、卒業した研究室の会で数十人ほど各地にちって教授、准教授や公的機関の研究員、企業の研究職などになっているものが、ぞろぞろと集まりました。 おなじ話が出て、結局のところ皆、 「好きな研究」=「その組織のスポンサーの役に立つこと」 と説得しやすい、悪く言えばスポンサーをだまくらかしやすいところに職をえるのが一番だという結論になりました。
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- otx
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大学の基礎医学の研究室の教員です。 うちは教授から助教まですべて任期があります。 うちのスタッフには大企業の研究職をお辞めになってこられた方もおられます。私はポスドクを経て現在に至るのでアカデミックしか知りませんが、企業ってどうなんですかとその先生に聞いたことがあります。 その先生曰く、その先生は部長とかだったらしいですが、できの悪い部下とかを研究職とは違う部署に送らなければならないことが面倒だったとか、ある食材とかから体にいい物質があるかもしれないからみつけてみようと上から言われ辟易したとか、 そういうのが嫌で、会社を辞めてきたということらしいです。まぁ辞めて方ですから居た企業のことを褒めちぎることはないと思いますが、企業では部署変えや、上司になったりすると研究そのものができなくなるんだなぁと思いました。 さて、大学ですが、完全に純粋に好きなことができるとは限りませんが(教授の意向や研究費の都合上や立場上会議とか下の者の面倒とか)、おおよそ質問者様の印象の通りです。 結論としては結局、「自分が何をやりたいか」「生活など(結婚など)のを安泰を求めるか」この二つの間でどう折り合いを付けるか自分次第だと思います。 ある先輩曰く、「アカデミックと企業、悩んだ瞬間にすでにアカデミックはやめた方がいい」と極端なことかもしれませんが、ある意味マトを得ていることを言っていました。 ちなみに、上記の2つを悩んでポスドク(子持ちとかもいる)が大学を辞めて企業に就職したという知り合いはかなりいます。 私からはどっちがいいとは言えません。結局、自分次第ですから・・・。
お礼
大学の方からの貴重なご意見ありがとうございました。 otx様のおっしゃる通り、まさに「自分が何をやりたいか」「安泰を求める」で悩んでいます。 さらに、「何もかも捨ててでも、自分のやりたい研究をやる!」「迷いはない」という確固たる意志がない時点でアカデミックはないかなとも考えてしまいます。 すぐに決めなければいなない状態ではないので、ゆっくり考えてみようと思います。
お礼
企業の方からの貴重なご意見ありがとうございました。 思っているほど安定ではない、アカデミックと比較して給料も同じ程度であることはよくわかりました。 大学も、その研究のおもしろさだけでなく有益さ、インパクトをPRして科研費をはじめとする研究費を取得する。一方企業でもスポンサーにとって役に立つ研究であることをPRする。全く違うようで案外似ているものなのだと直感的に感じました。 大学にいると大学側からの意見しか聞けませんので、貴重なご意見となりました。ありがとうございました。