こんにちは。
第三者の私から見ると、No.1の方とNo.2の方の言っていることは、矛盾していないのですが、質問者さまは納得できていない様子なので、少々補足します。
まず、「有意」の意味は、
(1)意味のあること。意義のあること。有意義。
(2)そうしようという意志のあること。 『大辞林』第二版
ですが、ここで問題にしているのは、(1)の意味のほうです。
ひらたく言えば「意味のあること」です。
これを2番目の方の挙げた例にあてはめてみましょう。
統計を取った場合、そこから導かれる数字が「意味があるのかどうか」というのは、本来、受け取る人によって、さまざまに変わってしまいます。
しかし、それでは統計データを社会に役立たせることが出来ません。
なので、「こういう形でふるいにかけた数字ならば、大多数の人にとって説得力を持つ=意味がある」という基準値を出します(絶対値的なものとはかぎりません。何%という確率だったりします)
〉「基準のクリア」が「有意」、ということでしょうか
この、統計の例に限るならば、クリアしたもの(=ふるいにかけられて残ったもの)が、「意味がある数字」として認められるから「有意数」と呼ばれるわけです。
有意=意味のあること なので、有意数=意味のある数字 ということですね。
逆に言うと、「統計」という科学的な手続きをふんだもの以外の文脈で「有意の~」という言葉が出てきた場合、「誰にとって、有意(意味がある)なのか」という点に注目すべきです。
たいていの場合、その言葉を使っている人にとっての「有意」なのです。
だから、場合によっては、自分の都合に合わせて適当に「有意」を使う人もいます。
質問者さまの例にある
「料理の本を読む母親は、有意の数だけいます」
ですと、おそらくは統計的に無視できない数だけいます、という意味なのでしょうが、もちろん、この発言をした人が、「これだけの数だけいる」という結果が自分にとって都合が良いから「有意」という言葉を使っている、という想像もなりたつわけです。
拙い説明ですが、お役に立てれば幸いです。
お礼
ご返信ありがとうございます。 わかりやすいです。 ご説明をお聞きして、多分、「料理の本を読む母親は、それなりの数(無視できない数)がいます」という意味で使ったのだと思います。 ありがとうございました。