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証券化商品が3割も減った原因は?

先日、経済のニュースで、証券化商品が2007年度で前年から約3割減った、とありました。 これの原因は何でしょうか? 3%なら、ちょっぴり波もあるだろうな、くらいにしか思わないのですが 30%減となると、いったいどうしたんだろうと驚きです。 証券化というと、資金調達や資産分離の手段であったりして、企業にとってはメリットのほうが多いと思います。

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回答No.1

直接的な原因は米国の「サブプライム問題」です。サブプライムとは本来は所得水準が低く融資を受けられない層の人たちに対する住宅ローン商品を総称したものです。本来ならば融資基準に抵触するわけですが、これらの住宅ローンを多数まとめてリスクを分散した商品が開発されました(これには金融工学の発展が背景にあります)。これがサブプライムローンを裏づけとした証券化商品です。サブプライム証券化商品は銀行から一般投資家や証券会社、投資ファンドなどに広く転売されました。その過程で証券化商品をさらに束ねた証券化商品なども作られて流通していました。しかしもともとのサブプライムローンの借り手の返済が滞り始めたのをきっかけにサブプライム証券化商品の市場価格が暴落して、連鎖反応的にその他の証券化商品の市場価格も暴落しました。その結果証券化商品の発行市場も麻痺状態に陥りました。しかも保有者が分散していたことや、商品自体に適切な情報開示体制が備わっていなかったことなどが関係したのが3割も減った理由です。ただ、証券化商品自体についていうと、そもそも資金調達手段の一つに過ぎないので、企業は社債や融資、株式などとのコストや利回りの比較で発行を決めているに過ぎません(証券化商品だけが一方的に有利な場合が続けば、裁定が働いてその他の商品と同じ収益率となります)。証券化商品は概して一般の上場株式などに比べて流動性が低いというリスクがあります。その代わりに信用リスクがかなり抑制されているというメリットもあります。そうしたファクターとその時々の企業の信用リスクや市場金利などが影響して市場価格が決まるということになります。

noname#65801
質問者

お礼

流れが整理できて分かりました、ありがとうございました。 早く元の市場規模に回復してほしいと思います。 金融工学を用いたとは言え、サブプライムローンを証券化するのはどう考えても大いに問題があったと思います。 止める人が誰も居なかったのかなと不思議に思います。

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  • mat983
  • ベストアンサー率39% (10264/25669)
回答No.2

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080418AT2D1701518042008.html サブプライムショックとしか言いようがありません。 証券化商品と言うだけで敬遠されているのです。 上記サイトでは、 ・民間金融機関の住宅ローン担保証券が急減 ・仕組みの複雑な金融商品の発行がしにくくなった とあります。

noname#65801
質問者

お礼

ご回答ありがとうございました。 何をやるにしても、やはり、信用問題は大きいですね。

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