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スクレーピーと子羊の脳みそ
- BSEについて、羊から人への感染は現段階では確認されていないと思われます。
- 牛由来のプリオンによるCJDと考えられる症例は存在し、羊に対する規制はないことが疑問です。
- 羊ーヒトにおける感染の可能性が危惧されています。
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準専門家と自負されるのでしたら、基礎知識に属する項目なのですが・・・ スクレイピーのヒトへの伝達は疫学的に否定されています。 とりあえずここを一通り読んでいただければ、おおよその流れはお判りになるかと思います。 http://www.anex.med.tokushima-u.ac.jp/topics/index.html
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「専門家ではないもののある程度の知識」と「一般人に毛の生えた程度」ではかなりの差がありますよ。 私は獣医師でBSEの検査も病理学的検査を除いて実際に自分でやっていますし、BSEやスクレイピーについての原著論文もそこそこの数を読んでいますし概ね理解もしています。 まあ実際にBSEの防疫に携わっているから、それに必要+α程度の知識は持っているということなのですが、その私が自分をカテゴライズする言葉です。「専門家ではないもののある程度の知識を有する」という言葉は。 紹介したサイトは、私のような者はとりあえず最初に読んでおくべき記事で、これらを取っかかりに何をどれだけ読むかで「準専門家」としての"差"が生じるようなものです。 ・・・というわけで、質問者さんをきちんと「一般人に毛が生えた程度」と認識していれば、ああいう素っ気ない書き方はしなかったのですが・・・ 別にBSEに限らず何でもそうなのですが、「専門家」と「準専門家」の差は大きく、「準専門家」と「一般人」の差はそれ以上に大きいです。 老婆心ながら申し上げれば、質問する時はご自分のレベルをできるだけ正確に伝えた方が、より的確な回答が得られるかと思います。 ま、何はともあれ、せっかくですから紹介したサイトの記事を読んでみて下さい。BSEに限らず、鳥インフルエンザなどに関してもなかなか興味深い知識が得られると思います。 その上でまだ何か疑問な点があれば、私に判る範囲でお答えしたいと思いますので。
お礼
ある程度の「程度」の問題でしょうか・・・ 誤解を与えて申し訳ありません。 さて >スクレイピーが人に伝達される可能性は、かってGajdusekが作業仮説の中で提唱し 、大きな議論を引き起こしたものである。この作業仮説の根拠は、イスラエル在住の ユダヤ人のうち、リビア系の人でCJDの発生がほかのユダヤ人の30倍近い事実であ った。これについてリビア系の人は羊の眼を好んで食べるためにスクレイピーに感染 しているのではないかと推測したのである。しかし、現在ではこれらの家系では、プ リオン遺伝子の変異が遺伝的素因としてかかわっている可能性が示されている。また 、スクレイピーの存在する国と存在しない国でのCJDの発生率に変わりがないこと、 スクレイピー感染羊に接触する機会の多いハイリスクグループでのCJD発生率が正常 であるという疫学的所見などから、この仮説は否定的となっている。 私がスクレーピーの人への感染例は報告されていないということしか知りませんでしたが、議論があり、統計的に否定(つまりは疫学的に否定)されているということですね。 しかし実験的に(人だから実験できませんが・・・だからこそ報告例がないというだけで規制がないという状況でいいのかというのが疑問なのですが) 否定したというわけではないのですね。少なくともここでは取り上げられていない。 ヒトのCJD由来のBSE説があるということ(これなら牛ーヒト間での感染環?が説明しやすい) 正常プリオンという言葉がよくないということ(ではどのように呼べばいいのかよくわかりませんが) など勉強になりました 有難うございました。
お礼
ご回答有難うございます 準専門家ということもないのですが・・・・ 一般人に毛の生えた程度と思ってください。 面白いサイトをご案内いただきまして有難うございます。 全てを読んでからのお礼では遅くなる気がして まずは一筆とさせていただきます。 >また、ヒツジの品種によって抵抗性のものもありますが、安全対策を 実施する場合には、感受性のヒツジを対象としたものにしなければなら ないと考えられています。現実的な特定危険部位を決めることもかなり 困難になります。しかし、消費者が受け入れられるレベルまで危険性 を減少させることは可能です。BSEウシの場合と同様ですが、ゼロリス クを保証することはできません という文言があり、ひとまずは納得です。 「疫学的に否定」ということがBSEの由来さえ不確定な状況である現在、どのようになされたのかとても興味深く拝読させていただくつもりです。