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今から脳を鍛えようとすることは無意味?
現在21歳の大学生ですが、最近、脳を鍛えようと脳トレゲームやぷよぷよなんかを頻繁にやっているんですが、ある医療関係に進んでいる友人いわく、 以下友人からの長い説教↓ 「残念だけど、お前が今からいくら頑張ったって、脳の機能は現状維持こそできても今の脳力以上の向上なんて無理だよ。 そーいうのは子どものうちからやらなきゃ全然意味ないの。絵だってそうでしょ?子どものうちから描いてる人たちは才能が子どものうちから作られていて、凄くいい絵を描いてイラストレーターや凄い絵の漫画を描けるけど、ろくに絵を描いたこと無い大の大人が絵を上達させて皆が感心するほどの絵を描けるイラストレーターになろうとしたって、それはモグラに地上で暮らせと言ってるようなもんだ。もう脳の構造が違うんだから。 そりゃ例外もあるよ?大人になってから絵を始めてイラストレーターになった奴。でもそんな奴らって大抵ヘタウマが多いんだよ。個性的な絵とか言ってごまかしてるけど上手いとは言えないでしょ? 結局子どものころからやってた奴らには敵わないし、そーいうのが才能っていうんじゃないか?絵が上手いとされている漫画家は例外なく子どものころから描いてる奴らばっかりだし。あ、言っとくけど絵がヘボくても面白い漫画は~~とか論外ね(笑)漫画談義してるわけじゃないしそれとは全然違う話だから。まあつまり現実的な話、才能無い奴は頑張りようがないわけよ。残念だけど、はっきりいわせてもらえば医学的にはこれが現実なわけ。わかる? でな、脳トレなんてのは商業効果を狙った企業の売り方だから、マイナスイオン効果と同じくニセ科学の何者でもないんだ。おまえだまされてるんだよ。 まあ、あんまり時間の無駄遣いはやめといたほうがいいぞ。一応忠告しとく(笑)」 というわけらしいです。 本当は も っ と 長 か っ た ん で す が っ! なるべく覚えているものを忠実に再現してみました。 この友人が言ってることって生物学的に考えてやっぱり事実だったりするんですか? だとすると今までがんばってやってた脳トレって全部無駄だったんでしょうか?そう考えるとちょっと欝はいります・・・ これが本当だとしたら、これを期に脳トレをやめようかなと思ってます。 生物学にお詳しい専門家の方がいらっしゃいましたら、 生物学的に、そしてリアルに考えた上で答えてもらいたいです。
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こんばんは。 一応心理学や脳関係の研究をやっているんですが、質問文を読んでいて一番わからないのは、mikky176さんがおっしゃっている「脳を鍛える」って、具体的に何を鍛えたいんですか? 結果としてどうなりたいんですか? ということです。 まず「脳トレ」という代物について。 「脳力」「脳を鍛える」というような宣伝があふれていて、素人さんからすると何となくすごそうに思えてしまうかもしれませんが、専門的に考察してみますと、「脳力って何?」「脳を鍛えるって、具体的に何(どの能力)をどうやって鍛えるの?」などなど、よくわからないことだらけなんです。 脳が活性化することの証拠として、脳機能イメージングという手法でのデータ(脳の断面図に色がついているもの)を示されることがよくあると思います。「脳トレ」のゲームになっているような課題をやった人の脳の活動具合を調べて画像化してみますと、同じ人が課題をやっていない場合などと比較して、確かに活動量が変化している。 で、それがいったい何なの? 脳のある部分が活性化したことは、何の能力が高まったことの証拠なの? 脳トレをやると、論理力とか芸術表現とか発想力とかの、人間のあらゆる能力が増すの? 仮に何かの能力が高まったとして、それは課題をやって一時的に高まったもの? それとも恒久的な能力の上昇なの? そこらへんがあまり説明されず、「脳が鍛えられます!」という文句がひとり歩きしてしまった結果、なんかよくわからないことになってしまっているのですね。 そして、その「脳を鍛える」という言葉の具体的な内容やイメージが、mikky176さんもはっきりとはしていないでしょうし、ご友人とも共有できていない、というところが、説教に至った原因のひとつかなと思います。 自分が脳の何を鍛えたいかよく理解していないのに、とりあえず「脳を鍛えよう」としてゲームをやっていることについては、 > 脳トレなんてのは商業効果を狙った企業の売り方だから、 > マイナスイオン効果と同じくニセ科学の何者でもないんだ。おまえだまされてるんだよ。 ここらへんの、ご友人の意見に賛同してしまいます。 さて、脳トレについてはこれくらいにしてもうひとつ。 「能力を鍛える」ということについて、その「医療関係に進んでいる友人」も何か勘違いしているところが、話をさらに混乱させている原因です。医療関係というのが何の職業なのかはよくわかりませんが、こんな話を目の前でされたら「あなたの知識と認識は短絡過ぎ」と、逆に説教したくなるかも…。 質問文にあります「説教」のロジックは、すごい極端ですよね? 「才能がある人 → 子どもの頃からやっている人」 「子供のころからやっていない人 → 才能がない人」 そして、質問文のやつが説教の全部じゃないと思うのですが、絵とかの話に限られていますよね? mikky176さんが「絵が上手くなりたいから脳トレやって脳を鍛えている」と話したからなのかもしれませんが… その人の論理でいけば、世界やその業界でトップにでもならないと「鍛えた!」とは判断しないんでしょうかねえ? 人間の成長において、何らかの能力を取得する場合に限界となる時期「臨界期」と呼ばれるものが存在することが知られています。たとえば、言語習得において、英語の「l(エル)」と「r(アール)」の発音を区別する能力が成立するのは生後一定期間までとか、「絶対音感」という能力が身につくのは子どもの頃だけ、などなど。 しかし、こういう話が人間のあらゆる能力に当てはまるかについては疑問です。人間のさまざまな能力にそれぞれ「臨界期」のようなものが存在するかどうかについて、科学的に証明されているものはほとんどないでしょう。特に、芸術的才能というものの定義もされないまま「子どもの頃からやっていないと才能がない、大成しない」と言い切ってしまうのは、極論すぎ。 逆に、論理力や思考力というのは、幼い頃から身につけさせようとしても意味がない可能性もあるわけです。発達心理学の研究で、方程式などの抽象的思考が身につき始めるのは、小学校の後のほうの時期だということも知られています。 そのご友人の説教の内容が、こういう「臨界期」みたいな話を拡大解釈してしまっているのか、それとも、根拠がない「俺はこう思う理論」なのかはわかりませんが、「今から何をやっても無駄」と断言できてしまう自信がどこからきているのか…。 まあ、「脳トレやぷよぷよを短時間でもやっていれば、能力が向上して、人生すべて解決!♪」…なんて、あり得ない夢を見ているなら、はやめに醒めたほうがいいですけど。 いずれの能力を鍛えるにしても、その能力を伸ばすための適切な(だと思われている)訓練方法があって、その道で頑張っている人は、それなりのモチベーションで時間をかけてそれに取り組んでいるわけであって。何かの能力を本気で向上させたいなら、真面目に時間をかけて適切な方法で取り組むと、ちゃんと向上しますよ(100年に1人の逸材!オリンピックで金メダル!などのレベルにまで到達するかは保証はしませんが)。 というわけで、まとめ。 「脳トレ」というものは、そもそも「何を鍛えているのか」がよくわからない代物ですし、「脳トレをやっていれば、能力が向上してすべて解決!」というような、夢のようなものでもありません。 何か具体的な能力を本気で向上させたいなら、いずれの能力を鍛えるにしても、その能力を伸ばすための適切な(だと思われている)訓練方法がありますので、やる気をもって、真面目に時間をかけて、訓練に取り組むほうがよいですよ。 細胞や脳の生物的な話については、No.4さんのご回答にだいたい同意します。
- misa-on28
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頭を使っていると脳の神経細胞の樹状突起のネットワークが強化・形成されるということは以前から分かっていました。また脳に精神的な刺激を与えると脳に新しい神経細胞が出来上がってくるということも最近分かってきました。海馬の神経細胞内に神経幹細胞が混じっていることが観察されているということです。 そういう意味ではいくつになっても(上記の現象は高齢期になっても見られるということです)脳を鍛えるということは可能です。 (オオカミ少女の人間的な感情形成についての記録から見ると、いくつかの能力は成長段階である特定の時期に発達できないと獲得できない能力もありますが、普通の人間社会で生育していれば特に問題になることではありません) ただ脳トレゲームで本当に脳が強化できるかどうかは?ですね。 瞬発的なクイズ感覚的な脳の機能は確かに強化されるでしょうが、それがトータルな脳の能力とイコールであるかは疑問です。 モノとしての脳の状態と脳の機能の関係を考える場合、CT検査で脳萎縮があり画像的にはアルツハイマー病といっていい状態なのに認知症のスクリーニングテスト(MMSE)に満点をとったケースが参考になるかもしれません。 65歳以上の高齢者443人中年齢相当以上の脳萎縮を認めた人が97人。多くはMMSEの点数も低かったが32人は脳萎縮に関わらずテストは満点でした。その人たちのほぼ全員が(30人/32人)何らかの趣味活動や知的活動を持続していたといいます。高齢者でも脳は鍛えられるんですね。 単純な記憶力と言う点では頭は若い方がいいといえますが、いくつかの条件を合わせ考えて推論する能力はむしろ経験も増えたある程度の年齢の方が高いともいいますから、そういう方面の能力を高めることは十分に可能ですね。 まあ、脳トレゲームは脳の瞬発力にはいいかもしれませんが、それだけでは多分多少片寄ったトレーニングになってしまうのではないかと思います。例えば有酸素運動でウォーキングなどしながら植物や生き物の季節の移り変わりを観察するとか、ゆっくりクロスワードパズルをといてみるとか、楽器を演奏してみるとかそういった活動も楽しめるものがあったら嗜んでみたらいいでしょうね。 以上のエピソードは、須貝祐一著「ぼけの予防」岩波新書950を参考にしました。アルツハイマーの予防と若い人の脳のトレーニングは完全におなじだとはいえないかもしれませんが、参考になるものは多いと思います。ていうか、こういう本を読んで自分で考えることも「脳トレ」の重要な部分だと思いますよ。
- ga111
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脳のどんなところを鍛えたいのですか? 絵画とかだとポール・ゴーギャンの例があるから、べつにそれまで趣味でしか絵を描いていなくてもいいじゃんと言う気がしますけどね。基本的には、好きこそモノの上手なれでしょう。絵で食って行きたいというなら、慎重さがいるでしょうけど。
- harepanda
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音楽や水泳のように、初等教育の有無でその後の伸びが決まってしまう分野があるのは確かです。 しかし、多くの分野では、本人の自覚と努力だけで、大人になってからも伸びるケースは存在します。 脳トレは単に慣れの問題で、確かにあまり意味が無いと思います。それよりも、21歳ともなれば、自分自身のものの考え方や人生哲学を作り始めても良い年齢だと思いますし、そのためには、様々な交友関係を作り上げたり、哲学の入門書や新聞や文学を読んだりするほうが、建設的だと思います。
- tky-ny
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素人ですが。 脳トレは脳トレ脳、ぷよぷよはぷよぷよ脳を鍛えることはできると思いますよ。 現実に上達しているのが何よりの証拠です。 ただし、それが何に役立つかということはまた別の話しではないでしょうか。 それぞれで鍛えた能力が役立つ、現実的な局面ってあまりないでしょう? それを踏まえてのお友達のお説教なら何となく分る気もします。 ただし、絵だって楽器だって、いくつになっても始めりゃうまくなります。 お友達の話は、素人とプロをひきあいに出している時点で、これも極論に過ぎます。
お礼
解答ありがとうございます。 わたしもあなたと同じような考えです。それで一応反論したんですが、 ぷよぷよや脳トレは鍛える、というよりも 「慣れる」 に近いらしいです。 実際には能力が上がるというわけではないらしいですね。 それで、本当の意味で「鍛えた」の部類に入るのは、子どもの頃の発達時期に学習したときでしかその部類には入らないらしいです。 医療関係に就く友人いわく。 もっともその友人は脳外科でもなんでもないわけですが、基本的なことは知っているらしいので真偽の程は不明ですが・・・。
お礼
解答ありがとうございます。確かに最近絵を描き始めましたが友人には恥ずかしくて言ってないはず(もしかしてバレてる!?)です。 絵の話を出したのは、鮮明に覚えてる説教の内容がそれしかなかったからです。他にもピアノの話、絶対音感、運動神経など、話していましたがどれも全部テキスト化すると指が疲れるので・・・。 まとめると、友人は「右脳系の感覚で覚える技術は、子どものころからやってる人はぐんぐん伸びるし可能性も無限大、やってない奴は伸びることが多少あるけど所詮変わらない程度、その程度ならやるだけ無駄」ということらしいです。