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エレベーターのしくみについて
会社が持っているビルのエレベーターが老朽化しており、改修工事を考えております。この前エレベーター会社の方と話をした際、制御盤のサイリスタ方式・インバーター方式という言葉が出てきました。インターネットなどで調べてなんとなくの意味はわかるのですが、全く何も知らない人に説明するときにうまく説明できません。サイリスタ・インバーターの意味を簡単に説明する。もしくは何かに例えた話等ができる方がいらっしゃいましたら教えていただきたいのですが。おねがいします
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No.1の方の解答だ正解です。 電気に詳しくない方には、ちょっと難しい話かもしれませんので、 あえて、素人さん説明するのに嘘っぽいところもありますが、 説明してみましょう。 エレベータは定速度になるまでには、スムーズに加速、減速が 必要です。そのためには。速度を制御(変える)する必要があります。 駆動用の電動機(モータ)には、大きく分けて、直流用と 交流用があります。直流用は、模型のモータのように電池で動く モータの大きな物のイメージです。 速度を変えるには、電圧を変えます。 交流用のモータは産業用には普通に見られるありふれたモータですが、 電源の周波数に依存した回転数でしか回せません。 速度を変えるには、電源の周波数をかえます。 大きく分けて、エレベータも、直流モータか交流モータかの 選定になります。直流モータでは、電圧を変えて速度を変えるので、 電力会社からの商用交流電源を変圧器とサイリスタを使い、 位相制御という方法で擬似的に直流をつくり、同時に電圧も変えます。 位相を制御するとは、交流の正弦波の一部を取り出して、整流する方法で 電力を取り出します。こうして造られた直流電源で電圧を制御しながら 速度を変えます。直流モータは構造的に、ブラシという部品が必要で、 消耗するため、メンテナンスが必要です。 もう一方の交流モータを使う方法はインバータという装置で、 商用周波数を、一旦直流に変換してから、また周波数のちがう交流に 変換する装置です。周波数を制御しながら、交流モータの速度を変えます。 交流モータは、構造が簡単で、ほとんどメンテナンスが不要で、 消耗する部品もないので、維持費が安くできます。 これからは、ほとんどがこのインバータと交流モータの組み合わせに なっていくと思われます。電動機だけを考えれば、インバータと 交流モータの組み合わせが使いやすいのですが、 どちらを選択するかは、新設か改修か、建物の構造、階数、使用頻度、 最高速度の制限、人数、騒音、機械室の設置スペース、メンテナンスの 契約など もろもろの条件があって、電動機だけの選択では決められない場合も あります。エレベータ会社により、得意な方式もありますので、 専門家(エレベータ会社の営業マン?)に納得いくまで 聞いてみたほうがよいと思います。 私の考えでは、交流モータが将来は生き残る分野と思います。 蛇足:呼称ですが、正式な業界の呼び名は「エレベータ」と言い、 語尾を延ばしません。一般には「エレベーター」と語尾を延ばして 言うようです。会社名などは「エレベータ」が多いようです。
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- tosibo-ff
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近頃エレベーターに限らず、モーターの制御機はほとんど半導体化デジタル化しています。サイリスタ、・インバーターというのはその方式のことでわかりやすく言いますと、トランジスターなどの半導体を使って、電気の無駄を少なくしながらエレベーターを滑らかに動かしたりとめたりする技術のことです。以前はたくさんのリレーや、抵抗を使っていたので専用の機械室が要ったのですが、今はそのおかげで小さくまとめることができるようになったので、専用の機械室も必要なくエレベーターの竪穴の中にも取り付けてしまえるほどの大きさになりしかも電力効率も上がって電気代も安くなります。インバーターとは高い周波数の交流に電気を変換する機械、サイリスタとは、その作った交流で実際に電力を制御する半導体の名前です。
- 86tarou
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エレベーターというより、モーターとその駆動方式の違いです。サイリスタは電力制御半導体の一つで、位相制御で直流モーターを回します。インバータは直流電源から交流電源を作ることを言い、この場合は交流モーターを回します。 …って、全然簡単じゃないですね ^^; 直流モータは速度制御は比較的簡単ですが、構造が複雑でブラシのメンテナンスが必要です。交流モータは簡単な構造ですが、速度制御が難しいため以前は50Hzや60Hzの商用電源で速度一定で回るもの以外は少なかったのですが、最近は制御回路(VVVF)や制御素子の進歩で速度制御が簡単になり幅広く使われるようになりました。エアコンや洗濯機等の家電製品なんかにも使われてます。 簡単に言えば、交流モーターの方が安価で長寿命ってことでしょうか。