ちまたに博士は増え続けています。
あなたが単に「博士」を取りに進学されるだけで、それに見合う研究成果は得られなかったとしましょう。
とすると、大学に残り、大量にいる博士の中で、少ない椅子を取り合うことになります。
取った椅子は、国公立大ならそれなりの報酬があるでしょうが、あなたは椅子取りゲームに勝つ自信がありますか?
それなりの研究成果しななく、それなりの研究室で過ごしてしまったとしたら、研究成果を元にした就職は難しいでしょう。
とすると、一般企業に「中途入社」することになりますが、そのときには、「博士」という学歴は、「学士」と同じ価値しか持ちません。中途入社は、前職での実績を評価してのものですから、前職での研究成果がそれなりでは、それなりの評価にしかなりません。
もしも、あなたがとても重大な研究を成し遂げ、企業の収益の半分を挙げることができるほどの実用性も持ち合わせていたとします。
あなたが学者さんなら、特許料などが入ります。ただ、それは大きな額ではあるかもしれませんが、それなりの額でしょう。
あなたが社員なら、収益の5~40%くらいの特別報酬を得ることができるでしょう。この場合は組織に埋没する正社員よりも契約社員の方が有利です。
と、いうことで、博士課程の3年間で、常温核融合や実用的な常温燃料電池触媒などの研究をされ、実用化の目処を立ててください。これ以外でもバイオ関係やエネルギー関係など、いろいろとあると思います。なるべく技術のベースになるようなヤツが理想ですね。
その研究成果で基本特許を取り、卒業後、どこかの企業の契約社員になり、その会社のお金で実用化を果たしましょう。多分、コレが一番の「将来いい職」だと思います。