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窓ガラスの反射や色:Low-Eだからですか?
比較的寒冷地に住んでおります。周囲の新築住宅のほとんどで、明るい時間に屋外から見ると、表面が茶色に反射して室内が見えづらい窓ガラスを使用しています。 この色や反射は、Low-Eガラスの金属膜コーティングによるものなのでしょうか。それともプライバシーを守るために意図的に付加された機能なのでしょうか。 この色や反射がLow-Eガラスの金属膜コーティングによるものならば、遮熱目的でペアガラスの屋外側ガラスの内面に金属膜がコーティングされた場合と、断熱目的でペアガラスの室内側ガラスの外側面に金属膜をコーティングした場合では、屋外からのガラスの色や反射に違いが生じるということでしょうか。
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#1です。 ミラーガラスのようなものをご想像されて 屋外に反射:屋内に反射=遮熱:断熱とされているようですが 金属膜が反射色をもっていますので、反射する光源側に同じように見えます。(厳密には同じ見え方ではありませんが) では、なぜ遮熱か断熱かを簡単にいいますと、単にどちら側の熱反射効率がよいかということです。 もし、その理論・原則にご興味があるようでしたらリンク先(重いですが)のP2,P3をご参照下さい。 ちなみに透明色タイプもあります。
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素晴しい情報収集ですね。感服いたします。 私より簡単に説明させていただければ、比較的寒い地域に建築ということで理解していますが、そうなるとサッシは樹脂サッシ+ペアガラスですよね。 金属コーティングを室内側のガラスに皮膜すると室内からの熱を逃がしにくくするという効果が得られます。逆に外側のガラスに皮膜すると外部からの熱を室内に取り入れにくくするという効果が期待できます。 よって、南側、東側等には室内へ、西日をなるべく取り入れたくない部屋などの場合は室外側へ皮膜すると良いですよ。 夏型Lo-E、冬型Lo-Eと覚えると覚えやすいのかな?
お礼
ガラスメーカーさんの複層ガラスのカタログに行き当たりました(http://glass-catalog.jp/pdf/k02-010.pdf)。この30ページにも、「Low-Eガラスは高断熱タイプ・遮熱タイプともに断熱性能はほぼ同じなので、窓の方角や気候風土に適したタイプを選択するの が省エネ上手といえるでしょう。」と記載されていました。なるほど! 回答に重ねて御礼申し上げます。
補足
これはまた、大変分かりやすい資料をお教えいただきありがとうございました。これによれば、 ・室内から屋外へ熱が逃げるのを抑える効果(断熱効果)は、屋外側ガラス中空層側面に金属コートを施した場合と、屋内側ガラス中空層側面に施した場合とで、ほぼ同じ ・日射熱をカットする効果(遮熱効果)は、屋外側ガラス中空層側面に金属コートを施した場合のほうが、屋内側ガラス中空層側面に施した場合よりも高い(ANo.3によると金属コート表面に接する物質が気体よりもガラスの場合の方が反射率が高いことが一因) ということなのですね。つまり、「遮熱複層ガラス(日射熱をカットする効果が高い)」は断熱効果も高い(室内の熱を屋外に逃しづらい)と理解しました。 温暖な地域で有効に日射を遮る庇/軒がない窓の場合には日射熱をカットする目的で屋外側ガラスに金属膜をコーティングした複層ガラスを使用し、また、当地のような比較的寒冷地で、冬季間の日射熱を有効に取り入れたい場合には、理想的には夏期の日差しを庇/軒で遮るなどの対策をした上で、室内側ガラスに金属膜をコーティングした複層ガラスを使用するのが良いのですね。
- q-_-pv-o00
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#1です。 すばらし理解力ですね! 質問者様の書かれているとおりです。 メーカーはそのように区別して販売しております。 遮熱:断熱=(コーティングが)室外側:室内側です。 先ほどの図の室外側を室内側として読み替えればいいわけです。 開口部からの熱損失が低くなるわけですから、通常ガラスより 断熱効果(熱保存)が高いといえます。
- q-_-pv-o00
- ベストアンサー率38% (57/150)
Low-Eガラスの金属膜コーティングだと思います。 >屋外からのガラスの色や反射に違いが生じるということでしょうか。 当然のことながら、金属膜の前にガラス1枚と空間が有ると無いとでは光の屈折率が違いますので 色の見え方として違いが出ますし、見る角度によっても変わってきます。 また、メーカーによる金属膜の組成の違いによっても、見た目の違いは出てきます。 つまり、金属膜のコーティング箇所と材質、光源と見る角度の違いにより、色の見え方が違ってくる。 ということですね。
補足
早速のご回答ありがとうございます。 それでは、屋外から見て表面が茶色に反射して見えるLow-Eペアガラスの場合、金属膜は外側ガラスの内面にコーティングされている(つまり、太陽光の赤外線をカットして、いわゆる遮熱効果を期待している)ということでしょうか。
お礼
ガラスメーカーさんのカタログ(http://glass-catalog.jp/pdf/k02-010.pdf)に行き着いたのですが、なるほどq-_-pv-o00様のご回答のとおり、 ・Low-E複層ガラスを屋外から見た時、色が付いているのは、金属膜が原因 ・屋外側ガラスの中空層側面、室内側ガラスの中空層側面のどちらに金属膜がコーティングされていても、屋外からはガラスに色が付いて見える(ただし、金属膜を持たない単純な複層ガラスに近い色調のものもある) ・遮熱型、断熱型のどちらでも、金属膜の性質の違いによって、屋外からのガラス色に違いが生じる ということが確認できました。このメーカーさんの断熱型Low-Eガラスでは、金属膜なしの複層ガラスに反射色が近い製品に比較して、反射色の濃い製品のほうが、断熱性能、遮熱性能ともに優れていることが興味深かったです。 大変親切なご回答に重ねて御礼申し上げます。
補足
おお!詳しい資料ありがとうございます! 私なりに理解したところでは・・ ・放射伝熱を抑える目的で板ガラスに金属コートを施したものが低放射ガラス(=Low-Eガラス)である。 ・この金属コートを複層ガラスの屋外側ガラス中空層面に施すことで、中空層内を室内側から屋外側へと移動しようとする放射伝熱をある程度抑制する。 ・板ガラスの室内側面に金属コートを施すと、日射熱の反射は増えるが、一方で、ガラス自体の吸収熱も増加する。このガラスの室内側向きの熱抵抗を増やすために室内側にもう1枚板ガラスを設置して複層ガラスとすることで、吸収された熱が室内側に放出されるのを抑える。 といったところでしょうか。 この資料では分かりませんが、回答者様の記載から考えると、金属コート表面が気体に接している場合よりもガラスに密着しているほうが熱反射効率が高いということなのですね。だから金属コートは複層ガラスの屋外側ガラス中空層面に施されているのだと理解しました。 ではでは、もしも金属コートを複層ガラスの屋内側ガラス中空層面に施した場合、断熱効果は同様に保たれるでしょうか??