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理工系学生の減少について
最近理工系を目指す学生が極端に減少しているそうです。 といっても医療、薬学系などの資格系は底堅いとのこと つまりメーカなどのエンジニアを目指す人が減っているということです。少子化で全体数が減少×志願率低下でダブル効果で減っているようです。 かかる状況で今後の日本の将来への影響についてお聞きしたいです。 以下は勝手な状況解釈です。 1.日本は資源と食料を輸入せねばならないので技術立国として 輸出黒字がどうしても欲しい。よって製造業の衰退は憂慮すべき 事態である。よってエンジニアの育成と人材輸入が欠かせない。 2.海外利権・債権による海外からの所得は既に貿易黒字を 上回っている。このまま遅れている金融工学に少なくなった貴重な エンジニアを投入し、発達させて稼いだお金で輸入材を買えばいい。 今後の日本の将来はどのようになっていくのでしょうか?
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貿易立国というのもどうなんでしょうかね。 個人的にはそんなに悲観的ではありませんが、 かつての栄光の懐古から時計の針を戻そうとするのではなく、 新しい環境に適応していけるか次第だと思っております。 >輸出黒字がどうしても欲しい 貿易の目的は、経常黒字ではなく輸入する能力です。 製造業の平均的な競争力が上がると、為替レートが上がって 輸入品が安く手に入るようにはなりますが、 経常黒字との関連性は案外薄かったりします。 経常黒字を出すためには、海外に資本が移動すること、 つまり国内貯蓄が余剰で国内投資で賄えなくなること、 為替レートが下がることが有効です。 経常黒字が出ると、貿易立国ではなく 投資立国のためにはなります。 また、経常黒字がその国の強さを表すのと同じくらい、 その国の弱さを表している場合もあります。 経常黒字と資本赤字(及び外貨準備増減・誤差脱漏)は等しくなります。 たとえば海外資本が突然逃避して困窮している国では、 経常赤字から脱却して大幅な経常黒字になったりするのですが、 国内経済の状況は騒然としているわけです。 >日本は資源と食料を輸入せねばならないので 例えばドイツ、フランス、イギリス、イタリア、スペイン、 韓国、台湾、中国はいずれも日本よりも貿易依存度の高い国であり、 GDPに対する割合では日本よりずっと大きい規模を輸出して、輸入しています。 日本は加工貿易で成り立っている特別な国だとか、 食糧や資源を輸入に頼っている特別な国だとかいう事が、 義務教育で教えられている事自体がどうかと思われたりもします。 金額ベースでみると、資源や食糧よりも、 工業製品と燃料を得るために貿易を行っているようです。 原料や燃料は、工業製品などとして再輸出されている分も多いので、 これを取り除いたらもっと減るはずです。 ジェトロ 貿易統計データベースよると、2006年の商品輸入額は ・食料品・動植物生産品 5.6兆円(GDPの1%) ・原料品 5.3兆円(GDPの1%) ・鉱物性燃料 18.8兆円(GDPの4%) ・工業製品 36.5兆円(GDPの7%) で、現在のところ日本経済には余剰が大きいため、 エンジニアの不足によって資源や食糧に困る確率自体は極めて低いです。 問題意識は第一に、GDPの2割を担う製造業の生産性を伸ばせるかどうか、 (ただし製造業の技術が進歩するほど製造業の労働人口が 要らなくなり、名目の付加価値も下がる傾向があり、 まさに技術進歩によって衰退している面もあるのですが) 第二にはGDPの7割以上を担うサービス産業の生産性を伸ばせるような 技術開発を進められないかということ、 第三には画期的新技術の開発は、日本経済だけではなく 世界経済に波及する効果があるということです。 >エンジニアの育成 第一には、人材の数自体は、大学の教育環境を充実させれば、 補える部分はあるかとは思われます。 これまで、日本の大学定員に占める工学部の割合は、 欧米の多くの国の水準よりも大きくなっていました。 (ただ、日本でも電子系などでは人材不足、 農学系などでは人材過剰が言われてはいますが) 工学部の学生人口だとアメリカやイギリスの方が 日本よりずっと少ないのですが、しかし大学・大学院の 教育環境では遙かに充実していると言われます。 第二には、エンジニア人口はかなり若い年齢で 使い物にならなくなると言われており、 これが人気を押し下げていないかという気もします。 この問題はソ連などでは非常に深刻だったようで、 若いうちに細分化された専門実用教育を施したものの、 すぐに技術進歩で使い物にならなくなったといわれます。 長期間の技術変化に対応できるような教育(しかし実用的である教育)や、 職業教育のインセンティブを設けるといった対処は考えられますが、 実際に何をやればよいのかというと難しい面があるのでは。 >人材輸入 長期的に見れば熟練労働者の受け入れが 経済的に望ましい可能性は高いでしょうが、 ただ、一番能力のある人材はアメリカに移住したがり、 日本には来たがらなようなので、この辺りにも問題はあります。 >海外利権・債権による海外からの所得は既に貿易黒字を 所得収支も、貿易黒字との比較ではなく、 商品輸出額と比較してみてはどうでしょう。 金融や国際取引の分野の方が、 人材受け入れが必要になる印象もあります。 各国の知識・言語能力を持った日本人は数が限られていますし、 金融の専門人材も豊富ではありません。 >今後の日本の将来はどのようになっていくのでしょうか? 日本の基幹産業=製造業と考えられがちですが、 むしろGDPの7割以上を占めるサービス産業の生産性が重視されていないことが、 日本の将来にとって気がかりに見えたりもします。
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- sinjitsuha
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理工系が減り、 金融人口が増えてることは問題があるように思えます・・ 金融は、 資本主義社会である限り、 最初から 巨大資本が必勝するのが原則ですし、 例外を出すというのは よほど担当者が経済音痴かバカということです・・ 肝心は 素人を巻き込むために、 いかに罠を仕掛けるか、餌をまくか・・ 大局から言うと。。 徐々に巨大資本に吸収されて行き 格差が拡大され明確化されていくだけです 勝負?答えは初めから決まっている・・ 資本最優先主義である限りは・・?!? 人が人らしい才能を与えられてるのは・・ 自然界と共生しつつ バランスに配慮して 作物、産物としてもらう・・ そのもらい方に 技術者らは大きく繊細な視野を与える役目をする・・ 知恵、感性、知性を与える・・ 最も!自然界を無視した視点が、 金融での利害・・ 目先の数値のために何でもするまでも人間を追い込む・・ 金融が主要な国ほど 空洞化も格差も激しいのではないでしょうか? また、 金融の勝者が 理工学分野や一次産業分野を動かすことが より一層!金融へのシフトが加速され・・・ 地球生態系の破滅?宇宙破滅?に向かう・・ そちらに向かうことが悪で そちらに向かいつつ、 出くわすことを何とか善処できないか知恵を巡らすよりも、 反対に悪に背を向けて 自然、宇宙の原則に沿っ経済、社会の方向性に転換すると・・ 無駄な苦労も努力もしないですむから 抑圧、閉塞感からも解放され、 将来に夢、希望が持てる社会になる・・??!?
お礼
お礼がおくれてすみません。 回答ありがとうございました。
- Donotrely
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>エンジニアの育成と人材輸入が欠かせない。 エンジニアの育成はどうでしょう? 育成ではなく正しい評価をしてやることが重要でしょう(残念ながら、仮に すぐやろうとしても日本には評価能力がありません)。 また業績にふさわしい処遇が必用です。 理科系だと大変価値のある仕事をしても、いったいどれだけ評価されるのでしょう? ノーベル賞でも取らない限り評価されません。 今の日本ではほとんど業績に見合った評価も報酬も得られません。 業績に対する評価能力さえないのです。 芸能人上がりの国会で司会をしただけの国会議員が文化勲章をもらって、 高額の年金をもらうのに、理科系の業績ではノーベル賞でも取らないと そこまで行かない場合が多いのです。 また人材輸入といわれますが人材はモノではありません。 買ってくることなどできないのです。 事業を起こして成功するチャンスのある環境を整えれば少しは日本にやってくるかもしれません。 アメリカなんかはすごくそういう点で条件が整っています。 日本も見習うべきでしょう。 >2.海外利権・債権による海外からの所得は既に貿易黒字を > 上回っている。このまま遅れている金融工学に少なくなった貴重な > エンジニアを投入し、発達させて稼いだお金で輸入材を買えばいい。 いかにも海外の株や債券だけが対象だと思っておられるように見えますが、 実際には日本企業が海外に進出し、現地法人を設立し、そこからの配当金なども相当量含まれています。 海外に進出して事業をするのに他国にまけない技術が必要なのは言うまでもありません。 また海外進出が増加するとGDPが減少するのです。 その企業の収益は同じでもです。要するにその企業が日本で活動した場合に発生していた、 関係企業や従業員の給料がそっくり海外に移転してしまうのです。 だから儲けだけに目を奪われて国際収支で投資が貿易を上回ったことをもって、 貿易の代わりに投資で同額稼げばそれまでと同じ、と思ったとしたらそれは間違いでしょう。 三面等価から国内総生産=国民所得とするなら、この数十倍を稼がないと現状に達しません。 それに人材投入しても、他分野同様大した評価もされなかったら、 世界の金融工学エンジニアに伍して戦い打ち勝つモチベーションもなく、 常勝体制など築けるとも思えません。そういうことを考える人が居たとしたら、 たぶん文系の方の机上の妄想のような気がします。
お礼
回答ありがとうございます。 エンジニアの絶対数が減ることにはほぼ間違いが なさそうですが、そのことが日本の経済に与える 影響とはどの程度なんでしょうね。 憂慮すべきか楽観できるのか・・・。
お礼
ご見識の高い回答ありがとうございます。 確かに貿易や海外から所得などは全体に占めるGDPは 小さいのでエンジニアを全面に出した日本経済の予測には 無理があると考えます。 >GDPの7割以上を占めるサービス産業の生産性が重視されていないことが、 日本の将来にとって気がかりに見えたりもします。 → 一体どのような未来がまっているのでしょうか?