よく言われることですが、最大の理由は、党内党としての、派閥のアクティブな側面だと思います。
アメリカでは、たとえば2~3期、共和党が政権を獲ると、飽きられて次は民主党というように、与党が交換していきます。
イギリスも同じです。
ところが、日本の場合、A派閥の首相が退陣すると、次はB派閥のの首相、というように、自民党の中で、「目先」が変わり、有権者を飽きさせないのです。
55年体制以降、資本主義の立場をとる政党が、基本的に自民党しかない、ということも幸いしました。
もちろん、社会党に「本気で政権を獲る意欲がなかった」ということも、よく言われます。
戦後まもなく、社会党は首相を出したり、与党になったりしたのですが、うまく国家経営することができず、党内もまとめられず、「与党になるより、野党として、自民党にあれこれ要求したほうが結果がいい」という感じになってしまったのです。
当時の自民党側にも、社会党の要求に対応する柔軟性がありました。
もうひとつは、「寄らば大樹」という、農耕民族特有の、日本人の気質があると思います。
政治家は、野党にいるより、与党にいて、国家経営に関与した方が面白い。
だから自民党政権が揺るぎそうにない、となると、優秀な人材が自民党に集まってくるのです。
私は、民主党が政権をとった場合、自民党の総裁がうまく党内をまとめられないと、政治家がなだれをうって民主党に移動する可能性もあると思います。
お礼
やはり自民党の柔軟性が鍵なんですね! どうもありがとうございます!