• 締切済み

「不良債権処理」手間取る理由

 質問の内容はタイトルの通りです。と言っても、自分が聞きたいのは通常とはちょっと違います。  政府の閣僚などは、「不良債権を2004年度までに処理する」と言っていますが、「不良債権処理」ってそんなに時間のかかる作業なのでしょうか。  「不良債権」と言いますが、あれは実際は帳簿上の事であって、処理しようと思えば帳簿上の直接償却でさっさと処理できるんじゃないの?というのが自分の素人考えです。散らかった部屋の大掃除じゃあるまいし、何にそんな時間をかけるんだろうと思います。誰か教えて下さい。

みんなの回答

  • marcy111
  • ベストアンサー率83% (35/42)
回答No.1

 私見です。  今回の不良債権処理は今まで甘いとされてきた貸倒引当金を厳格に査定し、更に引当金を積み増しさせます。当然銀行の自己資本の範囲内では賄えませんので政府からの資本注入をうけます。今までと同じ間接償却ならここまでで終わりです。銀行はこの間接償却を毎年続けてきましたがいくら積み増しも土地の担保価値が下がったり、企業の収益力が回復しなかったりで埒があかなかったのです。  木村氏はこのような銀行の追い貸しや、借金棒引きで命脈を保っているゾンビ企業を安楽死?強制死?させようと言うのです。これらの企業はもはや銀行の生命維持装置がなければ存続することはできません。  直接償却とは十分な貸し倒れを積んで銀行の資本が痛まないようにしてから生命維持装置を外すことを意味します。その結果これらの企業は倒産に追い込まれ、優良部分が切り売りされたり、更正法、民事再生法等で再出発することになります。中には完全に雨散霧消してしまう企業も出てくるでしょう。  この過程は相当厳しくなると思います。木村氏が以前小泉総理に提出したとされる問題企業30社のうち青木建設、佐藤工業、日産建設、マイカルが既に倒産しています。また、大企業ばかりでなく中小企業も連鎖倒産するところが続々と出てくるのではないかと思われます。  影響は、失業者の増加、犯罪の増加、不法移民排斥、政治の右傾化といった形で出てくるのではないかと思います。ですから、簡単に直接償却するとはなかなかいえないのです。  

appaloosa
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。ということは、これまで直接償却は積極的に行なわれていなかったという事になりますね。確かにそうでなければ不良債権の新規発生なんて無いでしょうからね。そういえば先日、木村剛氏が不良債権処理チームに加わるという情報を受け、株価が続落したそうですから、彼も相当な覚悟で臨むのでしょう。

すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A