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DNAによる人生経験の記憶と継承
人は、自分の祖先がDNAに人生経験を記憶し、それを継承しているのではないか? これをできるだけ科学的に説明するDNAメカニズム(仮説で結構)に思いあたる方は、お聞かせください。
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残念ながら記憶がDNAを通じて次世代に継承されるということは科学的に説明することはできないし、それを証明する手がかりすら今のところないのではないでしょうか。 No.2の方の説明への補足ですが、免疫細胞での遺伝子の再構成は、胚細胞から免疫細胞への分化においておこるもので、個体全体の遺伝子が変化したり、子にそのDNA配列が継承されるものではないです。(細胞の分子生物学第4版p1385参照) キリンの首が長いのは獲得形質が遺伝するからという用不要説は、エピジェネティクスという仕組みで、起こりうることが分かっています。(エピジェネティクス入門-岩波科学ライブラリーp51参照)これはまさしく環境によるストレス(栄養など)によるとされる説明が納得できます。 ただ、科学のなかで常識はたびたび覆されます。遺伝子の再構成や、エピジェネティクス、RNA干渉などもほんの数年前に登場して世界を大きく変えました。ですから記憶がDNAに刻まれるということを証明する画期的な事実も将来発見されるかもしれませんね…。
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記憶というものは、ある刺激に一定の反応で答えるということとすれば、DNAに対応したタンパクが存在するということで十分なのではないでしょうか。たとえばあなたに食べた肉を消化できるような酵素が備わってるということは、昔先祖の誰かがやはり同じような肉を食べたときにあなたと同じように同じように消化していたはずであるということだろうと思います。DNAだけで説明しようとするのは誤りだろうとも思います。
お礼
有難うございます。 確かに、現状ではDNAだけで説明しようとするのは無理ですね。 DNAの膨大な情報の解明が進み、DNAが親子の判定に使用されている現状です。 将来、DNAだけでなく他の多様な要素との関連から、この疑問への足がかりが見つかるのではないか、との希望に留めておきます。
- chirubou
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1987年にノーベル賞を受賞した利根川博士は、免疫機構において遺伝子を再構成(目的をもって一部を作り替えている)し、多種多様な抗体を作り出していることを発見しました。 ということは、遺伝子は両親の遺伝子を受け継いではいますが、生まれた時から一生変わらない、ということはない、ことを意味しています。 ということから、私は、自分の人生経験が自分の子供に遺伝している可能性はある、と考えています。 まあ人生経験が何かという問題はありますが、処世術のようなものは難しいようにも思います。しかし、環境的な影響は多少はあるのではないでしょうか。そうでないとキリンの首がなぜだんだん長くなったのか、という説明ができないように思います。
お礼
有難うございます。 利根川博士の発見は素晴らしいことです。 遺伝子がその再構成を通して、多種多様な抗体を作り出すことだけに留まるのであれば、それはそれでよいのです。 それに留まらず、人間の判断・行動(意識的・無意識的をとわず)が、脳に蓄積された現世の知識・経験にのみ基づくものではなく、先祖からDNAに継承されてた情報の影響はないのだろうか? そこまで考えることは、もう非科学的、宗教的かな、とも思いますが。
- shun0914
- ベストアンサー率44% (48/109)
祖先の経験がDNAに記録され継承されることは現在では「非科学的」です。「非科学的」とは嘘・間違いと言う意味でなく、既存の科学の枠に当てはまらないということです。 祖先の経験などの遺伝や伝播については ・ミーム仮説(ドーキンス) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%A0 ・形態形成場仮説(シェルドレイク) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BD%A2%E6%85%8B%E5%BD%A2%E6%88%90%E5%A0%B4 があります。 どちらも非常に興味深い仮説で、現代科学のパラダイムを一変させる可能性があるという意見の一方で、まったくの焚書ものであるという意見があります。
お礼
有難うございます。 結論としては、現状はその通りのようですね。 DNAの研究が進み、その実像と機能がかなりの速度で解明されつつあります。 DNAの膨大な情報が、どのように子孫に継承され、その営みに意識的にまた無意識的に影響をを与えているのか、いないのかについて、この先どこまで解明が進むかに関心があります。 ネット上でも情報を集めていますが、「科学的」解明を標榜しながらも「非科学的」な説明に過ぎないものなど、まだまだです。
お礼
有難うございます。 非常に納得できるご説明です。 ごれまでの私の長い人生体験と通しての感触からの非科学的疑問です。 残りの人生で、少しでも科学的な解明に遭遇できたらと期待しています。