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鉄骨について
鉄骨を注文する時のロールってなんですか。又その期間もありますか教えて下さい それから(ロールH)、(ビルトH)、(ビルトT)の違いを教えて下さい。
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某ゼネコンで構造設計をしている者です。 鉄骨にはロール品と市中品とがあります。ロール品とは鉄骨を発注する際に製鉄所に圧延(溶鉱炉で溶かした鉄をからローラーがいくつも並んだラインの間を通すことでH型などの形に整えて行く事。ロールとも言います)から発注しなければ手に入らないような鉄骨の事です。具体的にはSN材、SM材と呼ばれる材質のH型鋼や、ハイパーHと呼ばれる特殊なサイズのH型鋼。またBCP、BCRと呼ばれる角型鋼管などは圧延の発注(ロール発注)しなければ手に入れることが出来無いので、これらの鉄骨をロール品と呼んでます。ロール品は一般的にコスト高で、また鉄骨製作に時間が掛かるため工程に影響が出る反面、溶接性に優れ耐力的にも優れている長所があります。 これに対し、市中品とは在庫として市場に出まわっているような物でロール発注しなくても手に入れる事の出来る鉄骨の事です。例えば、SS材と呼ばれる材質でJIS規格品のH型鋼などは市中品です。 ロール発注の期間は地域によって異なると思いますが、概ね月中頃に来月のロール生産の注文の締め日があります。鉄工所への納品は注文締め日より1ヶ月半後くらいでしょう。 ロールHとは、圧延してつくることのできる規格のH型鋼のことで、JIS規格のほか製鉄所が規格外で生産しているH型鋼(ハイパーHなど)もロールHと呼ばれます。 これに対しビルトHとは、規格に無いサイズのH型鋼で、鉄板を溶接してH型鋼を作ります。 ビルトTとは、ビルトH同様で、規格に無いT型鋼で、鉄板を溶接して作ります。ちなみにロールHを半分に切ればロールTです。
お礼
ありがとうございます。説明が、お上手なので大変良くわかりました。 まさかこんなに早く教えて頂けると思っていなかったのですごくうれしいです。 本当にありがとうございました。