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アメフトのパントキック
冬になり、NFLのアメフト中継も放送されるようになりました。 毎冬放送を見ていることもあり、徐々にルールや戦術がわかってきてはいるのですが、標記のことに疑問があるので、質問させていただきました。 1.アメフトは、キックによるゲインは通常ないのでしょうか? (根本的すぎですが) ・・・アメフトに似た競技で引き合いになるラグビーは、前方にボールを蹴り上げたり、転がしたりしてさらにそれを味方が押さえて攻撃続行ということがありますが、それは不可能なのでしょうか? 2.パントキックのボールはキックされた以降、どっちのチームの所有権が生じているのでしょうか? ・・・スクリメージラインがあるので、通常、相手リターナーがキャッチしますが、だれもキャッチできず、ボールがフィールドに転がった状態のものを時折みます。 そのボールの攻撃権はどうなるのでしょう? 2のさいに思うのは、その後攻撃側がリカバーして、その地点から攻守交替なのですが、1のルールが可能であれば、パスミスのようなことになり、パントのキック位置からターンオーバーでは?とも考えてしまいました。 ちょっと複雑?な質問ですがよろしくお願いいたします。
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>1.アメフトは、キックによるゲインは通常ないのでしょうか? 通常ありません。キックする=攻撃権の放棄 です。 ただし前述のオンサイドキックのみ、攻撃権の奪回を目的としたキックになりますが著しく成功率が低いです。 >2.パントキックのボールはキックされた以降、どっちのチームの所有権が生じているのでしょうか? 1.でも述べたようにキックした瞬間キッキングチームは攻撃権を放棄したことになりますので所有権はレシービング側に移ります(ターンオーバー)。ただしキック後のボールに触れた瞬間、キャリーが始まりますので、取るのが少しでも難しそうなボールはリスクを避けて取らないことがあります。(例えばバウンドして少しでもリターン側のプレーヤーにかすったら、それはファンブルとみなされフリーボールとなってしまうので)そのときが質問者さんのおっしゃる「だれもキャッチできず、ボールがフィールドに転がった状態」なんです。 キッキング側はできるだけ相手陣の深くまでボールを移動させたいので転がる限りは見守りますが、逆に転がってエンドゾーンに入ってしまうと「タッチバック」といって自動的に相手陣20Ydsからの攻撃になってしまうため、相手エンドゾーンギリギリで止めようとしてボールを囲むのです。そして誰か(キック側)がボールに触れるかボールが全く動かなくなった時点でボールデッドです。 キッキングゲームを理解するとより、アメフトを見ていて楽しくなります。すぐに覚えられると思いますので頑張ってくださいね。
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- nidonen
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#1です。たびたびで失礼します。 > せっかくあの形状のボールですから、蹴ってみたらもっと楽しいのでは?とも思います。 歴史的にみると、初期のアメフトではラグビーとほぼ同じ大きさ・形のボールでプレーしていました。 それが前パスの発明などをきっかけにラグビーと大きく異なるスポーツへと発展するのですが、この 前パスを投げやすくするため、ボールは小型化され、より尖った形に変わったのです。つまり、蹴る ことから投げる( 手で扱う )ことに比重が変化したのがアメフトだというわけです。 また、ダウン制という概念の導入は、アメフトを完全に独自なスポーツへと発展させた主因ですが、 ダウン制のもとでは1ヤード、1インチでも前進することが最重要視されます。そのために攻撃側には 陣地回復という概念はなく、パント=攻撃の放棄となるわけです。パンターやキッカー以外の選手が ボールを蹴らないことこそが、アメフトの魅力を支える根幹の一つになっていると考えます。
お礼
個人的な意見ですが、終了間際、タイムアウトを駆使しての駆け引きがとても楽しいですね。 ただ、ニーダウンがちょっと興ざめな感がします。 もちろん、勝つためなのですが、やはり攻めながら終了を待ちたいですね・・・・。 サッカー専門だからでしょうかね・・・。 回答ありがとうございます。
- nidonen
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#1です。私も心配になったのであらためてパントのルールを 確認してみました。#1で私が書いていたファーストダウン更新線 うんぬんの話が、微妙に誤りだったことをお詫びします。 パントの場合、そのパントがスクリメージラインを越えたかどうかが 重要です。越えていれば、レシーブチームがファンブル( タッチ )した ボールをパントチームがカバーすれば、パントチームのファーストダウン になります。この場合、フィールド上のどこでカバーしたかを問いません。 いっぽうで、スクリメージラインを越えずにパントブロックされた場合は、 両チームにそのボールをカバーして前進する権利が生じます。この際、パント チーム側がカバーしたなら、ファーストダウン更新線を越えればファースト ダウン、越えなければ第4ダウン失敗になります。 つまり、ファーストダウン更新のルールは存在するのですが、その前提と して「 パントがスクリメージより手前でブロックされた 」ことが必要です。 前回の説明ではこの部分を欠いていました。訂正いたします。 ※なんだか、最初の質問から離れてしまったようで申し訳ありません
お礼
補足までありがとうございます。 また面白くなってきました。
- jey9
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1、 キックオフのボールはNo.1の方が書かれているように、キックした地点から10ヤード進むとフリーボールになるので、先に抑えたほうが攻撃権を得ます。 ですから、攻撃側(キックした側)がさらに攻撃を続けたい場合、オンサイドキックでなくても構いません(たとえば、高く遠くに蹴り上げるとか)。でも、実際にはオンサイドキック以外の方法で攻撃権を得るのは不可能だといえるでしょう(リターン側がファンブルした場合は別にすれば)。 2、 パントの場合はNo.2の方が書かれている通りです。 リターン側がファンブル等をして攻撃側(パントした側)が先に抑えた場合ですが、No.1の方が書かれているファーストダウン更新線うんぬんは関係ありません。その位置に関係なく攻撃側の攻撃になります。 たとえば、守備側(リターン側)がパントをブロックしてボールがパンターよりも後ろに転がっても、攻撃側が先に抑えてしまえば攻撃側がそこから攻撃することになります。 ついでに…… アメフトのキックには、キックオフ、パント、フィールドゴール以外にも「ドロップキック」というのがあります。 ボールをいったんワンバウンドさせて、フィールドゴールのようにポストの間を狙うもので、成功すれば3点入ります。 ボールコントロールが難しいためにまず行われません。フィールドゴールの方が確実ですから。 NFLで一昨年にダグ・フルーティが成功させて話題になりましたが、なんと60数年ぶりだったそうです。それぐらい行われないプレーです。
お礼
いろいろとありがとうございます。 せっかくあの形状のボールですから、蹴ってみたらもっと楽しいのでは?とも思います。 いかがでしょう? 回答ありがとうございます。
- nidonen
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1)オンサイドキックという戦術が、それに当たります。パントでは なくキックオフに適用されるもので、キックした地点から10ヤード進 むとフリーボール( ルーズボール )になり、先に押さえたほうの ボールになります。 そのため追い上げているチームは、得点後のキックオフでオンサイド キックを蹴ることがあります。このとき、40ヤード地点( NFL以外なら 45ヤード地点 )では攻守入り乱れての壮絶なボールの奪い合いになります。 ただ、ボールを蹴る方向から考えても、成功率の低い戦術ではあります。 なおアメフトでは、プレー中にボールを蹴ることは反則です。ラグビー では陣地回復などのためにラインアウトにボールを蹴りだしたりしますが、 アメフトでそれをやると、蹴った地点で 10 ヤードの罰退となります。 2)パント後は、誰かが触れる前は、どちらのボールでもありません。 ご質問のようにフィールドに転がったままなら、審判によりボール デッドが宣告された時点で、相手チームの攻撃となります。 パントした側の選手がボールを取り囲み、拾い上げるシーンを観る ことがありますが、あれはボールが自陣側に戻らないよう見張ってい るのです。ボールを拾い上げることでボールデッドとなります。 パントした側の選手が先にボールに触れたら( 意図的かどうかを 問わず、カラダの部位も問わない )、その地点でボールデッドとなり、 相手の攻撃になります。 相手チームの選手が先に触れたら、その時点でフリーボールになり ます。ファンブルの状態であれば、先に押さえたチームのボールになり ます。もしパントした側が押さえた場合、その位置がファーストダウン 更新線を越えていれば、ファーストダウンになります。更新線より手前 なら、第4ダウン失敗という扱いになり、相手側のボールになります。
お礼
回答ありがとうございます。 オンサイドキックは劣勢の終盤に時折みかけますね。 もちろん、諸刃の剣。 うまくいかないことも目にしますが。 結構、わかってきました。 極端に言えば、フェアキャッチをもくろんでいる場合はキャッチせず地面に落ちてもOKなわけですね。 バウンドでロスしちゃまずいですけど・・・。
お礼
たいへんよくわかりました。 これから新たな視点でNFLが見れますね。 回答ありがとうございます。