著者でした(今は書いていません)。
教師用指導書というのは、教科書の教材について
1.単元の指導案(その教材全体をどのくらいの時間で、どのようなペースで進めるか)
2.各時間ごとの授業案(例えば、1時間目はこれ、2時間目はこういう風に進めましょう、のような授業の解説)
3.補足資料(国語ならその著者の他の作品、社会なら関連統計資料など)
4.教材の解説(算数なら、どこでどんな間違いを子供がしやすいか、どう対処すればよいか)
5.テスト問題の例
などが書いてあり、全体として一年間で教科書の教材をどのようなペースで、どのように進めればよいかが分かるようになっています。
学校ではどのように使われているか、ということですが、新卒の先生など経験のない人は、かなりそれを参考にして授業を進めます。ベテランになってくると、補足資料などには目を通しますが、実際の授業で使うことはあまりありません。ただ、一年間のペース(この教材は、だいたい○月の中旬くらいまでに終わらせれば良いんだな)が分かりますので、それは学校全体で参考にします。よく、学年だよりなどに、「来月の授業の予定」などが書いてありますが、あれは大抵指導書を参考にしているのです。
さて、書いているのは誰か、ということですがほとんど現職の教員です。ただし、補足資料の収集などはその教科書会社の担当者がやります。教科書そのものも、現職の教員が参加して作っているわけですが、こちらは大学の先生なども入ります(実際にはまた色々あるのですが)。
しかし、教師用指導書は、ほぼ全員が現職の先生で、その教科毎に、ある程度実績のある(その教科指導で有名な)先生が依頼されます。ただし、一冊を作るのに10人程度は執筆者がいます。大体、一人の先生が1~2単元を受け持つからです。
そして、その先生がまた、自分の研究会の仲間や自分の学校の先生に下請けに出したりしますので、実際に書いている人はもっと多いはずです。
いつ頃からあるのか、ということは私にも分かりません。
お礼
回答、ありがとうございます。 大昔から、教科書会社の人につくられたかもしれないのですね。 具体的にどの時点の大昔か教えていただけるとさらに参考になるので、大体でいいのでできたらもう一言お願いします。 教科書は大学の教授や作家、評論家、学校の先生などいろんな人が著作者として載っているのですが、指導書には一切載っていません・・・。 国語の指導書をみたのですが、作品解釈などとてもよくできていて、誰が書いているのか気になってしまいました。