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難しいです!助動詞の過去形⇒控えめ?仮定法?
先日、このような英文に出くわしました。 It would be difficult to overpraise this book. この文と同じ内容の文を選べという問題でしたが、答えは (1)This book deserves mucn praise というものでした。答えに何も異論はないのですが、いろいろな考え方をしてみました。 1つは、 would be difficult というのが控えめな表現であるということ。つまり、「難しい」というのは、ダイレクトに言えば「出来ない」ということを指していると考えました。つまり、上記の問題文は It is impossible to overpraise this book. という文として考え、いわゆるimpossible+too~の二重否定となり、還元すれば、 You cannot overpraise this book.という形にもすることが出来るということです。恐らく、二重否定の単元であったので、これが出題者の意図だと思います。 ただもう1つ私の頭の中に出てきた考えがあります。それは仮定法としての捉え方です。私の考えでは、 直説法⇒現実 ↓ 婉曲表現⇒控えめな現実 ↓ 仮定法⇒非現実や反事実 つまり、仮定法は超婉曲表現だと考えています。だから問題文を仮定法としても捉えるのも可能ではないかと思いました。 つまり、仮定法は現実と反対のことを指しますよね、そして条件のない仮定法でも動詞部分は現実と反対の事を指すとされているので、 be difficult⇔be easyの関係になると考え It is easy to overpraise this book. つまり、「この本をべた褒めするのは簡単だ」となり、上記(1)の文と合致するのではないかと思いました。 この考え方は間違っているかもしれませんが、気になってしょうがないです。どなたかこの考え方が合っているか、間違っているのか教えてください。
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直説法⇒現実 ↓ 婉曲表現⇒控えめな現実 ↓ 仮定法⇒非現実や反事実 これはむしろ逆です。「婉曲表現」というもの自体が「仮定法」に含まれるものであり、仮定法だからこそ婉曲な意味が生まれるわけです。 Would you...?がなぜ丁寧なのか?の理由から考えなければなりません。助動詞が過去になっているというだけで「これは丁寧」とか「これは婉曲」と安直に結びつけて納得してしまう人をしばしば見かけますが、理由を踏まえて納得していないと結構勘違いしやすいものです。 If A, B. Aという条件のもとでならばBである。 このAという条件を設定するとき、その実現可能性を高くイメージしているか、低く(あるいは0=不可能)と感じているかの心理的な差が動詞の形に影響します。いうなれば心理が影を落とすわけです。 Aの動詞が「条件そのものの可能性」によって変わるのに対して、Bの動詞は「どんな条件の下でなら」が影響します。AとBは決して機械的に連動するものではなく、あくまでも個別に決まります。 Would you..?の「would」は上記Bとしてwillがwouldに変わっています。つまり「ある実現困難な条件がかなった場合に限り」という心理がwouldを使わせています。その条件とは何かといえば 「こんなことをお願いしても無理かも知れないけど、もし仮によかったら(あなたの都合さえ許せば)」という条件であり、「もしよかったら」という条件がかなう確率を低いものと感じている話者の心理が見えるからこそ「相手の都合を最優先している」ことが感じられ、丁寧に聞こえるわけです。 It would be difficult to overpraise this book. overpraise < over- + praise このwouldも「ある実現困難な条件の下で」の含みを感じさせます。 つまり「もし仮にその本をほめすぎようとしたとしても、それは難しいことになるだろう」です。(主語に条件が含まれる例) 婉曲にしても丁寧にしても、なにかの「条件付」でものを述べている話者の心理が感じ取られるからこそ、婉曲・丁寧の印象をもたらすということをご理解ください。
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- wind-sky-wind
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overpraise を「べだぼめする」と訳すことから錯覚が生まれているのだと思います。 (ジーニアスにはこの訳がのっています。もっとも第四版には単語自体のっていません) You can't be too careful when you cross the street. というお決まりの文はご存知でしょうか。 「通りを横断するときはいくら注意してもしすぎることはない」 It is difficult to overpraise this book. も It is impossible to overpraise this book. もほぼ同じで 「この本をほめすぎるのは難しい(不可能だ)」というのは 「いくらほめてもほめきれない」 それだけいい本だ,多くの賞賛に値する本だ ということです。 すなわち,This book deserves much praise. と同じ内容になるのです。 It would be ~となっているのは,控えめというより,仮定法で, 「もしほめようとしたら」という意味がこめられています。 ここでは仮定法だからと言って,it is easy とはなりません。
お礼
回答ありがとうございます。やはり私の考えは見当が外れていたようですね。またお願いします!
お礼
回答ありがとうございます!非常に参考になりました。つまり、「仮定法の中に」私が考えていた、婉曲用法であり、丁寧表現があるという理解でよろしいですね。