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第七の封印
第七の封印:1957年のスウェーデンの映画です。英語字幕で鑑賞したところ、内容がサッパリ分かりませんでした。主人公が病気の十字軍の騎士で、家族に会うために 時間稼ぎで死神とチェスをするっていうのは分かっているのですが、あと誰かもっと説明できる方がいらっしゃいましたら教えてください。感想文を書かなくてはならず、もう一度見直す前に内容を把握しておきたいので…。どうぞよろしくお願いします。
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- isoiso0423
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ベルイマン作品はストーリーから監督が描こうとしたテーマを導き出すのが、困難とうのか、キリスト教にあまり馴染みのない日本人にはよくわらかないところも多いかと思います。 ストーリー自体はネットで探せば出てくると思いますので、タイトルにもなったヨハネ黙示録の一節を。 「小羊が第七の封印を開いたとき、天は半時間ほど沈黙に包まれた。」 第七の封印が解かれると、しばらくの間天は静かになるが、ヨハネは神の前に立つ七人の使いを見る。七人の使いは各々にラッパを与えられ、各々のラッパが吹かれるごとに、この世は破壊されてゆく。 ベルイマンのインタビューによると、魔女狩りやペストなどが蔓延していた中世という舞台を借りた現代劇だそうで、世界終末を描いているということです。 製作された50年代はビキニ諸島の水爆実験とか米ソ核武装のまっただ中でした。こういった社会情勢も影響を与えていたようです。差し詰め、ペストが核による放射能で、魔女狩りが米軍部やソ連の思想統制って感じでしょうか? 有名なラストシーンは死神に、死の世界へ導かれていく一行が描かれていますが、この一団に加わることなく、その様子を見届ける夫婦と子供に、救いというのか希望というのか、あるいは寓意というのか、そういった意味合いが込められているので、いろいろ考えて見るといいかと思います。 またベルイマンの父親は聖職者、それも王立病院ソフィアヘンメット付属礼拝堂の専属牧師、という国家的な職に就いていたにもかかわらず、ベルイマン作品の大半は『神の沈黙/神の不在』をテーマにしています。こういった生い立ちも、作家の作品には影響を及ぼすので、調べてみることをお勧めします。 この映画を製作した5年後「鏡の中にある如く」「冬の光」「沈黙」、いわゆる神の沈黙三部作という作品を発表します。機会があればこういった作品も鑑賞すると、より理解が深まるかと思いますよ。
- DONTARON
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下のページに第七の封印のあらすじが書かれてあります。 http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD13319/story.html
お礼
どうもありがとうございました。
お礼
詳しく教えていただいてありがとうございました。とにかく奥が深いんですね!していただいたアドバイスに沿ってもっと追求します!