- ベストアンサー
日テレの少年刑務所特集に出演していた博士は誰?
少し前、(多分)日本テレビ系の夕方のニュースと今日の出来事で、アメリカの「重い判決を受けた少年専用の刑務所」の特集をしてました。 その中で、囚人の脳のCTスキャンを撮って「脳の腫瘍に犯罪の原因がある」などと言っていた、博士は一体誰でしょうか? また、彼の研究やその評価などが分かる、サイトは無いでしょうか? 何でもいいので(といっても当方素人なので、学術系の奴はなるべく・・・)、何かご存知の方は、お教えください。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
私もそのニュースは見ましたが、詳しい事は覚えていません。でも、脳腫瘍ではなくて、事故等で脳に損傷を受けると・・・ と言う内容だったと記憶しております。 関連がある事として、「早幼児期脳障害」に付いては、 福島章氏(上智大学教授)は「脳の形態的・電気生理学的異常が証明され、行動・性格面で問題が認められ、早幼児期脳障害による精神病質と診断した場合、 この障害ゆえに、衝動のコントロールの悪さや気分の動揺などのために、問題行動や攻撃行動を多発し、周囲から問題視される否定的な自己像を形成、自他との深刻な葛藤と、問題・不適応行動を増大するという悪循環を起こすのである。 このような場合、狭義の医療が必要とも考えられないが、精神障害ゆえに、犯罪が許されない事と認識、 それにしたがって行動抑制する能力がいちじるしく低下していたとは考え難く、脳障害の存在は、量刑を考える上で情状のひとつとして、また処遇や教育方針の決定のための資料として、慎重に考慮されるべき事である」 と仰っています。 「早幼児期脳障害」は出生前後のある時期に脳が軽微な障害を受け、知的な欠陥は生じなかったが、性格の発達に標準的な子供と違った点が多々見られ、問題行動が起こるというものです。具体的には ・知能は平均的で、著しい低下はない ・注意力は低く、非常に移り気で飽きやすい。 ・感情は不安定である。 ・衝動的で抑えがきかない。 ・外からの刺激には、敏感に反応する。 ・対人的な距離の喪失。未知の人にはなれなれしく、人見知りせず、平気で近づいていくが、持続的な人間的結合能力に欠けている。 ・危険に対する恐怖心が欠け、平気で高いところから飛び下りたり、危険な遊びに熱中する。 ・学業成績は、知能に比較して悪く、本当の友人が作れず、いたずらが多い。 と著書の「犯罪心理学」(中公新書)の中で仰っています。 これを事故等での脳の損傷に置き換える事も出来るかと思いました。 後は、 http://www.ne.jp/asahi/hp/keyaki/HTML/NEW/980111.htmlこのページの4の23行目に余談として、関係ある事が書かれています。 その他に参考になる物として、 「あなたがキレる瞬間 (ヒトはなぜ暴力をふるうのか)」 ニコラス・レグシュ著 (柏書房) 「犯罪に向かう脳」 アン・モア/デビッド・ジェセル著 (原書房)等が挙げられます。
お礼
ご丁寧な回答、ありがとうございます! ご紹介くださった文献、参考にさせてもらいます。