ご質問を拝見しての意見は、#2さんに近いです。
コマーシャルが大げさなんです。
歴史上、一日350gの野菜を食べた民族や地域がいようといまいとですね、
基準は「過去に例があった量かどうか」ではなく、
「人間が心身の健康を保つのに必要な量」だと思うのです。
(それ以前に、現代の野菜は品種改良、飼育方法、肥料の違い、環境の変遷、等
様々な要因で昔とは栄養も摂取方法も違いますから、
歴史上の食生活と、今現在を単純には比較できないと思います。)
で、食べきれない野菜という表現は、これは
「野菜のような、『健康にいいから』という理由で渋々食べているものよりも、
嗜好性が高くて口についつい運んでしまう食べ物が他にたくさんあるから」
先にそういう食べ物でおなかを満たしてしまって、野菜を食べない…
そういう意味だと思うのです。
少なくとも、一般人が一日にこれだけ高カロリーを摂取する時代は歴史上例がありません。
(野菜の種類はともかく、野菜類を一日300g以上食べる時代はいくらでもあると思います。)
だから、「食べきれない量」というのは、単に「食べたくない量」だと考えたほうがいいと思います。
そもそもコマーシャルそのものがそういう表現ですよね。
「食べなければいけない野菜を、お手軽に。」
で、厚生労働省が推奨する野菜の量というのは、
「平均的な人間」が、生活習慣病やその他の疾患にかからず健康を保つのに有益な野菜の平均値…
だと思います。
単純にいえば、老若男女の別なく一日350gというのはおかしいです。
体格の大きな若い男性は小柄な老婦人よりも多くの栄養を必要とします。
だから、平均的な数字なんです。
でも、男性ほど動物性たんぱく質と脂質を多く摂り、野菜を無視する傾向がありますから、
男性はもっと野菜を召し上がったほうがいいかもしれません。
たとえば日本は「食の欧米化により、大腸ガンの発生が上昇」など、
「充分健康でない」変化があります。
この大腸ガンは、野菜の一定量の摂取で有意に罹患率が下がることがわかっています。
隣国・韓国の野菜の摂取量は平均して日本人の1.7倍、
30代の独身男性においては3~4倍の差があると言われます。
そのうち、これが理由で日本の男性の寿命は隣国に追い抜かされるかもしれませんよ。
お礼
あえて少し斜めな気持ちで意地悪い質問をさせていただきましたが、丁寧にご回答いただきどうもありがとうございました。