インフレ・ターゲットは粗雑な議論!?
調整インフレ論はあまりにも粗雑で、情緒的である。…
という文章を本で読んで、考え込んでしまいました。 ここでいう調整インフレ論とは、これだけデフレ不況が続いているので、日銀が積極的な金融政策をとって、緩やかなインフレに導いていくべき…といった、いわゆるインフレターゲット論のようなものだと思われます。
本では、名目長期金利が跳ね上がることが日本では重大な意味を持つのであり、名目金利を上昇させる原因は、財政赤字の拡大だけではなく、インフレ期待が強まる場合もある…と書いてありました。
金利が上がったら当然莫大な利払いがのしかかって、日本の財政はすぐにも破綻しますよね?
それは確かにそうだ、と思いますが、私はインフレターゲット論は説得力のある議論であり、日銀はもっと積極的になるべきじゃない?と単純に考えていました。その議論にこんな穴があるとは気付いていませんでした。それがショックでした。
そもそもインフレ期待が高まると名目金利は必ず上がるのでしょうか?なぜ上がるんですかね?ま、イメージ的にはなんとなく分かりますけど…
上記のような調整インフレ論を唱える人たちは皆、それに伴う金利上昇の危険性に気付いていないんでしょうか?
しかしデフレは依然、問題だと思います。上記の問題点からすると、金融政策では対処出来ないということですか?結局のところ一番有効な対処法は何なのでしょうか?