同一仕様複数分析機器における測定値の差の調整
お世話になります。
同一仕様複数分析機器で確認される測定値の差について相談させてください。
弊社は製造業であり、製造した製品を分析して規格範囲内に入っていることなどを確認した後に、顧客に納入しております。
その分析についてですが、弊社にはAとBという同一メーカー同一仕様の分析機器があり、製造ロットごとにA/Bどちらかの分析機器を用いて測定しています。
ここで、Aで分析した結果とBで分析した結果に、差があることで困っております。
AとBで分析条件(環境・方法・設定・分析者・分析試料・校正タイミング・校正標準試料)を同一にして数十回測定しても、得られた測定値に一定の差が確認されました。
上述の分析条件のうち、分析者を変更してAとBで並行測定しても、得られる測定値に上述と同程度の差が確認されます。
さらに、分析試料を変更してAとBで並行測定しても、得られる測定値に上述と同程度の差が確認されます。
以上のA/B間測定値の一定の差を、弊社では分析機器AとBの間の器差であると統計的に判断しています。
尚、分析条件のうち、環境・方法・設定につきましては最適化できていると考えております。
この器差を極力小さくする手段を分析機器メーカーに問い合わせても、有効な返答は得られませんでした。
一方で、顧客からは分析機器間の器差をなくしてほしいと要望されています。
そこで、分析機器から出力された分析結果を、「調整」することは可能かを、ご相談させていただけたらと思います。
当方が表現する「調整」とは、例えば、
Bによる測定値 = Aによる測定値 - 1.5μg
の器差があることがわかっているとき、
Bによる測定値に必ず1.5μgの一定値を足した値を採用する、
ということを「調整」と表現しております。
以上の「調整」を施した場合、社会通念や法律などの観点から許容されるものか、それとも「改ざん」に該当してしまうかを、ご相談させていただけたらと思います。
よろしくお願いします。