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ブランケットクリーナーって?
唐突な質問でもうしわけないのですが、 ブランケットクリーナー、もっと細分化すると Automatic Blanket Cleanerというらしいのですが、 これはどのようなもので、どう使われるものなのでしょうか。 オフセット印刷が関係するのかな、とは思いますが、 皆目検討がつきません。 よろしくお願いします。
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現在、印刷会社に勤めています。ご質問の「ブランケットクリーナー」はよく使っていますよ(笑) まずオフセット印刷の仕組みについて知ってもらわなければなりません。 オフセットとはすなわち間接的という事です。何が間接的かというと、刷版から直接紙に刷るのではなく、ブランケットというゴムのような物に一回転写して、それを紙に刷るんです。アルミ板(刷版)と紙よりもアルミ版とゴムと紙のほうが、きれいに印刷できる事、刷版が長持ちする事などは、容易に想像がつくと思います。 ブランケットは、刷っているうちに余分なインキ・紙粉・紙と一緒に混入したホコリ等によって、だんだん汚れてきます。また一般のオフセット印刷ではインキの裏付き防止のためパウダーを撒きますが、裏面を刷る時にそのパウダーがブランケットに溜まるのも汚れる要因です。 そして、ブランケットが汚れるという事は、印刷物の品質の低下に直結するわけです。したがって、汚れたブランケットはきれいにしなければなりません。 その時に使うのが「ブランケットクリーナー」です。一種の溶剤と思って頂いてよろしいかと思います。特性としては、インキの洗浄性に優れる事・ゴムの弾性回復・すぐ印刷できるように揮発性が高い事などが挙げられます。 少し前までは、オペレーターの人がウエス片手に拭いていたのですが、どうしても機械を回しながらの作業になるので危険な事、手が汚れるのがイヤなこと(??)などの理由から、現在の機械では、ほとんど自動洗浄になっています。自動なら時間も短くて済むし、休憩に行っている間に洗浄することも出来ます。それがAutomatic Blanket Cleanerです。以前の機械についていた物は、ブランケットに直接クリーナーを噴射し、それを拭き取りローラーで洗っていましたが、この方式だと廃液が出るため、最近は巻き取り式の布にクリーナーを含ませて、それをブランケットに押し付けて洗い、使用済みのところは巻き取られて行く方式の物が主流です。 長文をお読み頂きお疲れ様でした。
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わかりやすく、素早いご回答をいただき感謝、感謝です。 ありがとうございました。