こんにちは。
現在道路のラインのプロです。
ご参考になれば。
まずアスファルトに塗られる白線であれば、代表的なもので2種類あります。
俗に言うペンキ(水性・油性・常温・加熱等種類あり)で塗る方法。
プライマー上に熱で溶かした粉状樹脂を専用機械で塗りつける方法。
どちらも食べれはしませんが、普通のペンキと同じ物質です。
プライマーはプラモデルを作るボンドと大差ありません。
乾燥後にタイヤで踏まれても消えにくいとか、塗ったら早く乾くようにとか。
市販ペンキに比べ混合率など様々な工夫は凝らされています。
が、成分は特別なものではありませんよ。
道路にひくラインで2年で剥がれる(薄くなるは別)のは殆どありません。
もちろん施工前の清掃が不足していたり、寒冷凍害時期に施工したなら別です。
油分タップリの新品アスファルト上に水性ペンキで施工した場合。
古い痛んだラインの上に新しいラインを塗った場合も同様。
ごく稀に後から剥がれてしまう場合があります。
アパートや小型店舗に限定して考えると、ライン屋さんでなく塗装屋さんが塗る場合。
市販のパリッパリに乾く白ペンキでは、厚く塗れば塗るほど剥がれ易くなります。
アパートや自宅前の舗装と道路の舗装の違いも大きな理由です。
表面上は同じに見えても舗装自体の厚さが全然違います。
また、その下の地面の固め方も全然違うのです。
道路だとアスファルトだけで30~60センチもあります。
が、私的な駐車場なら恐らく10センチあるかないかでしょう。
そうすると車が載ったり気温が変わるだけで地面が簡単に動くんです。
伸び縮みするのであまり気付きませんが、常時数センチは動いてます。
ですからペンキも剥がれやすくなります。
こういう場所では逆に、道路に準じたキチンとした施工が適さない場合があります。
市販の白スプレーで薄く色をつける程度の方が「ライン」として長持ちする事もあります。
ただ、それにしても真っ直ぐ綺麗な線を引くには、プロにお任せ頂きたいところです。
現場を見ていないのでこれ以上の事は申し上げられませんが・・・
キチンとやりすぎたというコトも考えられます。
そもそもラインは消耗品ですから、何分そのようなご理解を頂けると幸いです。