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どうして医師不足になるのですか
こんにちは。今日、新聞記事で以下のものを見つけました。 「近江八幡市医療センター 出産受け付け中断 退職や転勤で医師不足」 素朴な疑問ですが、どうして医師の補充ができないのでしょうか。医師が都市部に集中しているということなのでしょうか?もしそうであれば、病院に通いたければ、都市部に住むほうが都合がいいということなのでしょうか?それとも医師の絶対数が不足しているからなのでしょうか?単に公立病院なので、待遇が低いためなのでしょうか? ?ばかりですいません。いつも不思議に思っています。よろしくお願いします。
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医師の絶対数が足りていません。 今年の春から厚生労働省が公表している医師等資格確認検索というのがあります。これは厚生労働省の医籍データベースを元にしていると思われますが、すでに亡くなられた医師が削除されていません。 私の知り合いのドクターで数年前に過労死された医師や、葬式に出たことがある医師でさえまだ掲載されています。本人でないと抹消できないのです。 またOECDの報告では先進国の中でもっとも医師が少ないと、以前から指摘されています。 さらに一般の方は「大都市に医者が集まりやがって、田舎には…」と思うでしょうが、実は人口当たりもっとも医師がもっとも少ない県のひとつに埼玉があがっていました。医師は都市部でも足りないんです。 待遇ももちろん悪いですね。36時間勤務とかザラですし、時間外は支払われないこともあります。 疲れてくればぞんざいにもなる、するとクレームが矢継ぎ早にくる、イヤになって辞める…、という悪循環ですね。 給料もたくさんもらっているように思う人がいますが、可処分所得の中から、学会費、学会参加費、緊急連絡用携帯電話代、夜間に駆けつけたときのタクシー代、こういう必要経費が病院からもらえることはごく、稀です。 したがって医者=金持ち、という図式も成り立たず、過労死するか精魂尽き果てて廃業するかになります。 おそらく平成22年のレセプトオンライン化で、お年寄りのドクターは対応できずに廃業するでしょう。病院勤務医だけでなく町の開業医もいなくなると思いますね。
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- imoimo9
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8ヵ月の妊婦です 産科の医師が退職や転勤…ではその先生はドコに行ったのでしょう? 私の住む地域にも総合病院が有り、産科も小児科も有るにもかかわらず先生が足りないので担当の先生の休診日が有ったり、交代で別の科の先生が診たりします。 その割に近くに個人の産婦人科が数件新しく開業され、設備も綺麗で豪華な食事付きの分娩入院ができるようになりました。 じゃあ皆、そういう個人産院で産めばいいと思いますよね。実際は1回の検診代が総合病院の産科より高く、入院代も普通分娩の割に高いのです。しかも受診した結果ハイリスクの妊婦と診断された場合は、面倒を診きれないので総合病院へ転院させるのです。しかも分娩時は医療行為以外は助産師に任せますからつきっきりでお産を診ることは有りません。 これでは高い入院代を払いたくない人やハイリスク妊婦が総合病院に集まってしまいます。先生が大変なのも目に見えています。そうなると儲かって楽な分娩を診ればいい個人の産科に移りたがる先生は多いことでしょう。実際、総合病院の産婦人科で入院した際に同室に居た妊婦さんは生活態度がだらしなく、骨盤が歪んで帝王切開で産み、術後は先生の話を聞かず、新生児室にも行こうとせずお菓子ばかり食べていました。
お礼
ありがとうございます。 参考にさせていただきます。
NO.5です。丁寧なお礼頂きありがとう御座いました。いくつか疑問点が有るようでしたので、分かる部分のみ追加します。 > 医師の補充は大学病院に依頼するものなのですね。 はい。そのルートによる人員補充が一番多いですね(特に医師が集まりにくい地方病院の場合)。医師は大学医学部を卒業し医師国家試験に通ると大学各科の医局に所属します。 内科であったり眼科であったり、小児科、産婦人科、外科… 自分の適正と思われる大学の科に入局します。そして入局したところが自分の専門科になります。ですから内科であっても循環器内科・消化器内科・呼吸器内科…と入局場所によって専門が分かれます。 そしてここからが一番重要なところです… 医師の人事はローテーションによって回っていきます。入局した医局が持っている病院に派遣されるのです。ですから例えば北海道のAという病院に行きたくても所属している医局がA病院をもっていなければ決して希望は叶いません。 このようにしておおかたの勤務医は大学医局の意向(命令)で勤務病院が決まります。一般的にはあまり知られていませんよね。ですからおおかたの勤務医は半強制でその病院に勤務しています。 そしてこの人事を担当するのが大学の医局長で有ることが多いのです。教授自ら人事をやっている医局もありますがね。ですから地方の病院長は大学へ行って人を出してもらいたい場合、自分よりずっと年下の医局長に頭を下げて人を回してもらっているのです。 医局の半強制の人事のおかげで地方の病院は医師が充足される部分が有るのです。しかしこのシステムはあくまでも今までのお話。数年前から研修義務化が厚生労働省の指示で義務化されました。 その影響で医学部の新卒者(新人)は大学医局に入局しなくなりました。ですから大学医局は人手不足が生じました。その不足分を補うため地方病院への派遣を制限~停止し始めました。派遣を停止するどころか、大学医局に医師を戻すことにしました(「ひきあげ」といいます) いままで地方の病院への医師の派遣は大学医局の半強制的な人事のおかげで持っていた部分が非常に大きいのです。厚生労働省がおこなった制度で地方病院への医師の派遣はとても困難になりました。現在地方に医師がいないのは大学医局制度の崩壊とも関係しているのです(一般の人にはわかりにくいですね)なぜ国民の命を犠牲にしてまで厚労省が医局制をつぶすことに必死かはまた別の問題。議論すれば長くなります。 >開業医さんは無理でしょうが 開業する場合は大学医局と縁を切る場合もおおいですね。開業すると言うことは医局から離れて自由になると言うことです。開業するとしたらそこそこ患者が居るような都市部になりますね。過疎地では開業しても患者さんがいなくて食べていけません。 >大学病院で研修も兼ね働いている人を補充するということなのですか? 医局に入局すると1年目は大学で研修します(昔は)。その後医局人事で命令されたところに行きます(たとへ山奥だろうが命令は絶対です)。 以上ですが、医師の世界ってわかりにくいですよね。要するに所属した医局の命令は絶対と言うことです。
お礼
回答ありがとうございます。 勤務医といっても、フリーの立場ではなく、大学の医局に所属するものなのですね。やはり人命に関わる仕事だけにいろいろと大変なのですね。
- popesyu
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まず根本的に医師数が足りていない。OEDCの世界平均からは下回っています。ただ日本政府(というか厚生省)の方針ではそれでも足りているそうです。医師は足りないのではなく偏在しているだけ(つまり余っている地域がある)という建前になっています。 ※建前なので実際に国会で厚生大臣が直接問い詰められたことがあるのですが、余っている地域を名指しされることはありませんでした。 ちなみに都市圏でも大きく足りていない所は足りていませんし、この辺は大学病院のあり方や役割、他公立病院や大手私立病院のとの兼ね合いがあるので、一概にどこだったら良いという訳ではありません。交通の便もあるし、科によっても偏在はありますし。 こちらのデータでは東京周辺は殆ど足りていません。ただし東京まではすぐですのでそう大きく問題になっているわけではありません。 http://d.hatena.ne.jp/iDES/20070718/1184750008 医師の補充システムについてはここ数年で大きく様変わりしました。 臨床研修制度の導入により、それまで医局が完全に握っていた人事権を完全に解放してしまったのが大きな原因です。それにより、ドラマ白い巨塔であったような封建制度はついに瓦解してしまったので、田舎への強制的な派遣制度も無くなってしまいました。個々の医学生が各々好きに選べるようになったため、当然ですがキツイ所にも田舎にも誰も行きたがらなくなったと。それまではほっといても勝手に派遣されていた病院側にとってみれば、魅力的な受け入れ体制を作らなければならなくなり、実際に殺到している所も幾つかはありますが、それはホンの一握りにすぎません。 だいたい魅力的な環境作りといっても限界があるわけで、それぐらいの工夫で若者が集まるようなら、別に医者に限らず、どの田舎でも若者が帰ってきてくれるわけですし。幾ら給料やその他の環境条件(家賃の補助とか)を整えたところで、田舎は所詮田舎にすぎないと。医者が特にそうというわけではなく、これは日本国民全体の問題です。 まぁそもそもは厚生省が敢えて意図的に医局制度を破壊させたにも関わらず、その代案を用意していなかったというのが根本的な原因なんですけどね。破壊そのものは問題なく、実際にそれで医者の人権が回復した訳ですから。破壊した後のビジョンがまるでなかったのが問題なわけです。
お礼
詳しい内情を説明していただき、ありがとうございました。
こんにちは。 考えて居る部分のみ、部分的ですが回答します。参考までに… >それとも医師の絶対数が不足しているからなのでしょうか? 確かにそのようなDATAはあるようですね。他の先進国と比較して日本は人口あたりの医師数が圧倒的に少ないようです。発展途上国並みですよ。その割にはCTという高額医療機器台数は世界1だったり、大変アンバランスですね。 >医師の補充ができないのでしょうか いないから補充できないのです。地方の総合病院は院長が大学病院に出向き自分よりずっと年下の医局長に頭を深々下げています。それでも医師を得られず地方病院には医師は不足しています。 >医師が都市部に集中しているということなのでしょうか? 都市部に偏在しているのは事実でしょうね。「医師は全て過疎地で過ごす覚悟を持たなければいけない。それが医師の義務である。」といったような論調を良く耳にします。 しかし考えてみてください。質問者様もたまには映画館や美術館に行って文化に触れてみたい。レストランでおいしい食事をしてみたい。スポーツ観戦をしてみたい… このようなささやかな希望があるでしょう。医者だって同じです。普通の人間並みの欲求は有ると思います。医者だけに禁欲的な生活を要求するのは、無理があると思いません? >単に公立病院なので、待遇が低いため… 概して公立病院の対偶は悪いようですね。役所の病院ですから。1労働者(医師)の待遇なんて2の次3の次ですね。なるたけ安い給料で使用できれば良いと考えているのでは?
お礼
回答ありがとうございます。 >質問者様もたまには映画館や美術館に行って文化に触れてみたい。レストランでおいしい食事をしてみたい。スポーツ観戦をしてみたい… このようなささやかな希望があるでしょう。医者だって同じです。普通の人間並みの欲求は有ると思います。 そうですね。病院という限られた場所が勤務場所ですから、生活者としては便利なほうがありがたいですし、逆に、医師を必要とする患者さんの需要も多いわけですね。
補足
回答ありがとうございます。 >地方の総合病院は院長が大学病院に出向き自分よりずっと年下の医局長に頭を深々下げています。 医師の補充は大学病院に依頼するものなのですね。医師の存在は貴重なのですね。開業医さんは無理でしょうが、大学病院で研修も兼ね働いている人を補充するということなのですか?フリーの勤務医さんの数は少ないのですか? ご存知であれば説明していただけるとありがたいです。質問ばかりですいません。
- lv4u
- ベストアンサー率27% (1862/6715)
長時間の勤務とその労働に合わない報酬の少なさ故のようですね。さらに「出産はまともに生まれて当然」って意識があって、ミスで妊婦が死亡したりすると、「普通の医師なら誰でも失敗しただろう難しいケース」でも、注意力不足の過失があったとかで、犯罪者扱いにされる判決が影響大きかったようです。 「妊婦さんのために、私生活を犠牲にしてがんばっているのに、犯罪者扱いかい!!」ってことで、産婦人科は特に減少傾向が大きいようです。 なぜ報酬が少ないか?っていうと、厚生労働省の診療報酬制度の影響のようです。手間のかかる診療・治療を行なっても、国の予算が無いってことで支払いを減らそうと、規定の報酬をどんどん減らしたようです。病院は、儲け第一ではないとしても、膨大な赤字になることは認められないでしょう?病院長や婦長は「利益を上げるように!(医療的には有効でも儲からない医療行為はやるな!)」って医師に圧力をかけることもあるようですね。 このあたりの事情は、「ノーフォルト/岡井祟/早川書房」(現役医師が描く医療の危機)が小説ですけど詳しいです。主人公である子持ちの女性産婦人科医に感情移入してしまいます。ラストはハッピエンドですが、現実はなかなかこうはいかないでしょうね。お勧めです。 税金や社会保険料は、どんどんアップし、昇給があっても、月の手取りは数万単位で減少し、医療や教育等へのサービスは低下するばかりって、この国はどうなってるの?と思うこのごろです。
お礼
回答ありがとうございます。 >「普通の医師なら誰でも失敗しただろう難しいケース」でも、注意力不足の過失があったとかで、犯罪者扱いにされる判決が影響大きかったようです。 ↑犯罪者ですか! それはやりきれませんね。 >「ノーフォルト/岡井祟/早川書房」(現役医師が描く医療の危機)が小説ですけど詳しいです。 ありがとうございます。読んでみたいと思います。
- zumichann
- ベストアンサー率39% (892/2250)
No.1の方に補足で。 産科は、勤務が過酷であるだけではなく、胎児や母体になにかあったら、100%医者のせいにされて訴えられる事が多いからという面もあります。 難しいケースで、一生懸命出来るだけのことをやって、それでも助からなかった、知識がある者がみれば、全くミスの無い不可抗力な場合でも、子供が死んで激高している家族は憎む相手をなんとか作りあげようとする場合もあります。 『今までどんなに熱心にやっていたかなんて関係ない。やり方が間違ってなくても関係ない。ウチの子供の時に成功できなかったヤツは、医者やめろ』 こういう事態を見てしまっては、心折れる医師がいるのも当たり前だと思います。 問題医師を告発するのとは次元が違います。 患者(の一部が)が医師を減らしているのです。
お礼
回答ありがとうございます。 >『今までどんなに熱心にやっていたかなんて関係ない。やり方が間違ってなくても関係ない。ウチの子供の時に成功できなかったヤツは、医者やめろ』 確かにやりきれませんね。これが田舎なら(都会でも)医師は減るかもしれませね。いかに患者さんに誠意を見せ、信頼してもらえるかが重要になるのですね。大変ですね。
- mat983
- ベストアンサー率39% (10265/25670)
下記サイトに分かりやすくまとめられています。 参考にしてください。 http://hiyoko-ikuato.lolipop.jp/isibusoku.html 夜勤でほとんど眠ることも無く、翌日には早朝から夜まで普通に勤務する医師達を。夜勤の後、明けで休みでは無い状況にびっくりしました。 だからと言って他の科の医師より待遇がいいものなのかどうか? 医療関係者の話によると、産婦人科医が激務だからといっても報酬は他の科の医師と変わらないらしいです。
お礼
回答ありがとうございます。 >夜勤でほとんど眠ることも無く、翌日には早朝から夜まで普通に勤務する医師達を。夜勤の後、明けで休みでは無い状況にびっくりしました。 ↑それは大変ですね。お疲れさまです。
この場合は > 出産受け付け中断 ということなので「産婦人科」に限った話ですね。 産婦人科は診察というか出産立会いが長時間にわたることも多いですし、死亡(特に子供の方が)になるケースが他の科と比較して高いし、少子化で先細りなのが見えているし・・・ということで大学卒業後なろうとする人が少ないんですよ。
お礼
ありがとうございます。 確かに付っきりの立会いは大変かもしれませんね。24時間営業でしょうし大変でしょうね。 昔は産婆さんという人がいたみたいですが、今は病院なのですね。
補足
皆様、回答ありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。 ポイントについては、皆さんに差し上げたいのですが、限りがありますので、代表で差し上げることになります。ありがとうございました。
お礼
回答ありがとうございます。 >医師の絶対数が足りていません。 >36時間勤務とかザラですし、時間外は支払われないこともあります。 疲れてくればぞんざいにもなる、するとクレームが矢継ぎ早にくる、イヤになって辞める… ↑ちょっと信じられないことですね。 いろいろ大変だと思いますが、しかし、どうしたものなのでしょうね…