- ベストアンサー
wantとbelieveの補文構造の違いについて
- want型とbelieve型は、補文の構造に違いがあります。
- believe型は受動化できますが、want型はできません。
- また、want型は不定詞の前に補文標識forをとることができますが、believe型はできません。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
こんにちは。taked4700です。 >want型(want,like,hate等)とbelieve型(believe,consider,think等)が取る補文の構造の違いについて、 (ⅰ)I believe John to be honest. (ⅱ)I want John to be honest. この両者は、決定的な違いがあります。ⅰは、今、または今までの状態の記述です。つまり、I believe John to go there. のような文章は、誤文になります。一般に、主語+動詞+目的語+to不定詞 の形は、主語が動詞で表現される動作をすることによって、目的語にto不定詞で表される動作をやらせると言う意味になります。しかし、believe は、そのような、「やらせる」と言う感覚がないわけです。そのため、主語+believe+目的語+to+be+形容詞 または、to+have+過去分詞 と言う形しか、補文としては取れません。 それに対して、want は、「やらせる」と言う感覚が非常に強いため、主語+want+目的語+to+be+形容詞 または、to+have+過去分詞 と言う形は、補文としては取れません。つまり、wantは、今後の行動の記述になるわけで、今、または、今までの状態を記述できないわけです。 >1.believe型は受動化できるが、want型はできない。 (a)John is believed to be honest. (b)*John is wanted to be honest. ここの部分について、単に「受動化」ができるできないという問題のたて方は、議論を誤らせます。つまり、John is wanted to go there. は、誤文ではないからです。つまり、補文の形との組み合わせが問題であるだけなのです。 >2.want型は不定詞の前に補文標識forをとれるが、believe型はとれない。 (c)*I believe for John to be honest. (e)I want for John to be honest. ここも、テキストの記述、つまり、問題の捉え方が硬直化しているように感じられます。 一般的に、believe in 目的語 to be .... の形の文章はよく見かけます。I believe in God to be perfect. のような文章です。 反対に、I want in God to be perfect. は、普通、誤文といわれてしまうでしょう。 一般的に、前置詞が動詞の後に入ることによって、動詞の意味がより間接化します。I ride a bicycle. I ride on a bicycle. の違いのようなものです。または、I hear (of) you.のような文章での違いと言えると思います。 つまり、ここで、誤文かどうかの判断は、単に、動詞と前置詞の相性の問題であって、補文標識と言う感覚で捉えるのが無理だと感じます。 自分は、目的語駆動力と言う考え方について(1)http://oshiete1.goo.ne.jp/qa3092547.html を最初として、今年の6月から7月にかけて、語法の捕らえ方についての投稿を連続してしています。多分、ご参考になると思いますので、よろしければ、読んでみて下さい。
お礼
taked4700さん、こんにちは。 とても丁寧な回答をくださってありがとうございました。 入門書では詳しい説明が省かれていて逆に理解しがたい部分が多かったので、専門の方の意見を聞けて良かったです。 目的語駆動力という観点も参考になりました! 自分で調べてみても分からない時にはまた質問を投稿するかもしれません。お時間があれば次回もよろしくお願いします。 ありがとうございました!