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安全保障理事会の拒否権
最近安全保障理事会が正しく効果的に機能しないことが問題となっています。その原因の一つが拒否権です。 大きな影響力を持つ安全保障理事会の決定が、多数決なので決まるのではなく、全会一致がもちろん望ましいのですが、そのために常任理事国に拒否権を持たせることは、効率だけを考えているように思えます。 国際連盟が失敗に終わり、国際連合を作る際に、なぜ拒否権を持たせることが決まったのでしょうか。自分自身で調べてみたのですが、その背景がなかなか見えてこず、困っています。またこの問題に関して良いサイトや情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、教えていただきたいです☆
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- big0822
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>5大国を参加させるために、拒否権という権限を与えたのでしょうか? >それとも5大国を参加させ、+αとしてより正しい措置を取るために拒否権を設けたのでしょうか? 前者です。国際連盟の失敗を踏まえて、最初から大国(特にアメリカとソ連)を国連とその中核をなす安保理に参加させるために多数決での決定が法的拘束力を持つ安保理で拒否権を与えることになったという理解で良いと思います。5大国が参加する前提があるならば安保理が機能麻痺する可能性のある拒否権は付与されなかったと思います。
- big0822
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(1)集団安全保障が実効的に機能するためには軍事力や経済力の強い大国が参加する必要があるからです。国際連盟はアメリカが不参加でしたし、ソ連も当初は不参加でした。このこともあって、経済措置が十分な効力を挙げることができなかったため、国際連合の安保理では5大国に拒否権を持たせて安保理の強制措置に大国を参加させ実効性を担保することになりました。 (2)もともと国際連盟で全会一致だったのは国家主権の関係で国家は自らの意思以外の何者にも制約されない(自らの行った合意以外に拘束されることがない)という原則が国際社会に強いためです。国際連合の安保理は自国の意思に反することまで多数決で決まってしまう可能性があるため(国連憲章を批准した時点でそのことも含めて合意があるという見解もありますが)、特に大国の反対が大きいです。大国を参加させるために安保理の強制措置には必ず大国の意思が反映するようにしたという意味もあります。
お礼
ご回答ありがとうございます!国際連盟の失敗の原因は、やはり大国不参加による影響力の低さだったのですね。 もし私の理解が間違っていたら申し訳ないのですが、5大国を参加させるために、拒否権という権限を与えたのでしょうか? それとも5大国を参加させ、+αとしてより正しい措置を取るために拒否権を設けたのでしょうか? よろしくお願いします。
お礼
詳しいご回答ありがとうございます。理解が深まりました☆