はじめまして。
ご質問1:
<「憧れの人」というのは、その相手のことを「好き(Love)」という意味なのか「尊敬する(ああなりたい)」という意味なのか、はたまた違う意味なのか…。どういう意味なんでしょうか??>
Loveとは違うと思います。どちらかと言えば、「尊敬する(ああなりたい)」という意味でしょう。
ご質問2:
<使用する人についてなんですが、ぶっちゃけ異性でも同性に対してでもこの「憧れの人」というのは使えるんでしょうか??>
同姓でも異性でも使えます。
1.「憧れる」の現在の意味は
(1)理想とする物事を切に恋い慕う。
(2)そうなりたい、そうしたいと願う事に、心がすい寄せられる。
となっています。
本来は男女の「恋愛」とは直接関係はありません。が、「~さんに憧れる」といった表現が、口語で人にも使われ、「~を恋い慕う」という恋愛感情を伴った用法で使われることがあります。
どういう用法で使っているかは、話し手の主観に委ねられます。
2.もともとは、古語の「あくがる」が→「あこがる」となって派生した動詞です。
3.「あくがる」は「あく」=場所、「がる」>「かる」=離れる、という意味があり、「場所を離れる」という意味が原義にあります。
4.そこから「心が魂を離れる」→「心が引かれて」という意味の推移を経て、現在の「憧れる」の意味になったのです。その場合も「Love」とは直接関係はありませんでした。
5.つまり、「憧れる」には距離感が漂います。憧れの対象(客体)と自分(主体)との間には、かなり距離があるということです。「理想」と「憧れ」が同等に使われがちなのは、そうした距離感の共通性によるものでしょう。
6.英語でも「憧れる」はlong for、フランス語でも「遠い=loin」を使って、lointain「憧れ」と言います。世界共通の距離感かもしれません。
7.ただ、「憧れ」の距離感は、両者のアプローチの状況によって、縮まることも考えられます。「憧れ」から「Love」に、というのはよくある現象です。何故かその逆はあまり聞きませんが、、、。
以上ご参考までに。