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sh は i の前で s が口蓋化したもの...本当?
[sh](IPA 記号が出せないのですが、ご存知ですよね?sを縦に引き伸ばした字です)は[i]の前で[s]が口蓋化したものであり、 と読みました。この言述は本当ですか?(日本語に関する論文だったかもしれません。あ、安藤貞雄『英語の論理・日本語の論理』でした。)
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英語の sh [∫] の場合は古英語 sc に由来しますが [∫] と発音されたと考えられています。ゲルマン祖語までさかのぼれば [sk] であったものが [k] が口蓋化し(チとキの中間的な音)さらに [t∫] へ変わり sc が [∫] に変わったと説明されています。 日本語の場合は、何語でも同じで推測しかないのですが、イの段の子音は他の段と異なっているものが他にあり、「チ」「二」「ヒ」は [ti][ni][hi] ではありません。「チ」は chi よりロシア語の軟音化(口蓋化)した ti に近く、「二」はフランス語やイタリア語の gni (発音記号は n の左側が j のように伸びたもの)に近く knee と「ニー」は違います。「ヒ」はいわゆる ich-laut で舌が少し前に出れば「シ」になります(江戸弁のヒとシの混同)。 こういうことから考えて日本語の「イ」は口蓋化を引き起こしやすく 「シ」は si が口蓋化したと見られています([∫i] よりはロシア語の口蓋化した si に近い)。
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- jayoosan
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中国語ではまさにsが口蓋化してsh音になっています。 si は「シ」ではなく「スー」あるいは「スとイの中間くらい」の音で、shは口蓋化してshi そり舌音の「シー/スー」になっています。 sa si su se so と書いたとき、本来「サススセソ」とsiが「ス」に近い音であるといわれ、「シ」は口蓋化といわれるのも同じ現象と感じます。