実は英語のフォーラムで同じようなことが話題になったのですが、ネイティヴも本当のところは、よくわかっていません。以下は持論です。
「金髪」は古今東西、良きにつけ悪しきにつけ大変に目立ちますよね。アメリカというと、誰もがブロンドだと思い込む日本人もいようかと思いますが、実は頭髪が金きらきんの人など、ごく一部で、やはり非常に目立ち、かつ、金髪は明るい色である上に、毛が細くてフワフワしがちなので、「華やかで派手」に見えます。それで、(ちょっと偏見を煽るような表現で恐縮なのですが)日本でいう「胸の大きい女性」と同じようなイメージを抱かれがちなのだと思うんです。
金髪でない人から見たジェラシーというのも、確かにあるかもしれません。「Blonds have more fun.(ブロンドの人の方がお楽しみが多い→ブロンドは得をする)」なんていう言い方は、金髪のロッド・スチュワートがアルバム・タイトルにする遥か前から流通していました。
現に、アメリカの金持ち界を牛耳る「WASP(ワスプ=White Anglo-Saxon Protestant)」という人々がいます。彼らは呼んで字の如し、たいていアングロサクソン系でドイツやイギリスの宗教文化の流れを汲む白人ですから、きれいな金髪が多いのです。小説『レス・ザン・ゼロ』にも「ビバリー・ヒルズ育ちの友達は、みんなブロンドで、バカ大学に通ってる」と言わんばかりの描写が出てきますが、能天気なボンボンや甘やかされたお嬢さんというイメージもあるのですよね。まあ、個人的には、これが一番の理由かなという気はしているのですよ(笑)。
ちなみに、モンローらが有名になったのが金髪のイメージが定着した理由なのではなく、むしろ順序が逆だと私は思うんですよね。モンローはもともと赤毛でした。確かに赤毛というのもセクシーなイメージがアメリカではあるのですが、どちらかというと、鼻っ柱が強い系のセクシーさで、それをわざわざモンローは、はくち系のブロンドに染めています。
念のために書いておきますと、私が知っているブロンドは、たいてい秀才であり、しゃれっ気がない人もかなりいます(笑)。
お礼
ご丁寧な回答ありがとうございます! WASP=金髪が多い=お金持ちのぼんぼん=バカ というのはかなり納得しました。 なんにせよ、このステレオタイプは偏見も含まれていますし、これをジョークとして受け止めるのは仕方ないけれど事実として捉えるのはいけないなと思いました。 ありがとうございます!